一花一葉  NewTraditonal IKEBANA 

徒然なるままに・・季節の植物に 心を遊ばせて

1905- 神戸アイセンター

2019-05-31 | 生け花
 老人特有の目の具合が悪くなり、眼科のお世話になっています。近く神戸への転居が決まったので、岡山の病院から神戸のアイセンターへ転院する事にしました。

 全国からの、多くの患者さんを診察するためいろいろな工夫がされていて その一つが、待ち時間の短縮のための予約制度です。
それでもかなりの時間を要するのですが、待合室でのいろいろな人の 人間模様を観察したり、先生や看護師さん達の迅速・丁寧な対応にあまり心が ささくれるようなことも無く 午前中に診察を終わることが出来ました。
 検査の結果で後日、治療方針が決まるそうです。

 最新の機械を使って、検査をする人や 看護師さんは殆どは若い女性です。
患者さんには、テキパキとしかも かなり たおやかに接してくれます。中には、妊娠中らしく自身のお腹を優しく撫でながら にこやかに仕事をしている姿に この職場の環境の良さを感じました。
 最近、希望を失い大変な事件を起こしてしまう 働き盛りの人々がいる中 この様に自分の仕事に誇りを持って働ける人々は幸せだと思います。
私も、治療に専念するつもりです。

 花材 ・ブバリヤ ・クッカバラ
 花器 ・ガラス花瓶

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1905- サマーソング

2019-05-28 | 生け花
 未だ五月だと言うのに、このところ全国的に真夏日が続く日本列島です。
開け放した窓からは、風に乗って近くの小学校の 運動会の練習らしい子供たちの元気な歓声が聴こえてきます。
 暑さに慣れない私の体には、この気温は体力を消耗させますが 真夏の花である向日葵を 生けると エネルギーを貰えそうです。

子供たちの声が、爽やかで力強い 夏の音楽の様に響いてきます。

 花材 ・向日葵 ・アリアム ・鳴子ラン
 花器 ・砥部焼 染付器

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1905- 五月 想花講座

2019-05-28 | 生け花
 五月の想花講座は、元気な声の花屋さんが届けてくれた 夏のエネルギー一杯の 向日葵が花材でした。
三人三様の作品は、アリアムの面白い 曲線を活かした 夏のメロディが聴こえてくる様な 楽しい作品です。
 同じ花材であっても、その美しさの捉え方で 軽快なもの、お洒落なもの、力強いもの の表現となりました。

 花材 ・向日葵 ・アリアム ・ブバリヤ ・鳴子ラン
 花器 ・ガラス花瓶





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1905- 卯辰山の紅葉

2019-05-23 | 生け花
 我が家の玄関に、紅葉の鉢植えがあります。その緑色の繊細な 切り込みのある葉が涼しげに揺れています。この紅葉、十数年前に妹と 金沢市の東 卯辰山にある紅葉谷を訪れた時 5センチ足らずの小さな双葉の紅葉を見つけ 持ち帰り育てたものです。

 この紅葉谷は、私たち姉妹の母方のルーツのゆかりの地で 一族がキリシタンであった 曾祖母の頃に さかのぼる話です。
キリシタン禁止令にも屈しなかった一家が、長崎から当時の加賀藩に お預けの身になった事から始まります。
 その後、一家の中の一女性と この紅葉谷を護る 加賀藩の奉行の中の一人を父とする 私たちの祖先である 女の子が誕生したそうです。キリスト教が解禁になった後、一家はこの女の子を連れて大阪を経由して長崎に帰って行ったとのこと。
 この加賀のお奉行様は、キリシタンの清らかで慎み深い生活ぶりに感動し 自身もキリスト教に改宗されたと聞いています。

 私の甥が、以前に自身の母方のルーツに興味が抱き 私の母が長崎に生まれた時 洗礼を受けた教会から始まる 追跡調査の旅で辿り着いた結果の話です。
 岡山から、転居するに辺り 転居先の神戸のマンションのベランダでは この潮風に この紅葉は耐えられないと思い 岡山での長いお付き合いの友人へ お譲りする事にしました。

 今も紅葉谷では変わることなく、キリシタン殉教の地と言う 石碑の周りには叢が生い茂り 静かな初夏の風景が 歴史をひっそりと伝えていることでしょう。

 花材 ・蛍ふくろ ・つつじ ・山帰来 ・一ッ葉
 花器 ・高取焼建水 静山作



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1905- 雨上がり

2019-05-21 | 生け花
 数日の五月晴れの後、一昨日からの雨は 夕刻になっても止まず 夜半には眠りを妨げるほどの風雨となりました。
夜明け近くには、止んだらしく 起きて見ると昨夜の風雨は 夢であったかと思うほどの五月晴れ・・慈雨を享受して庭の木々も 初夏の光の中で ほっとした様子です。
 咲き始めた、柏葉アジサイの花の穂先がとても瑞々しい。

 花材 ・柏葉アジサイ ・蛍ガヤ ・そけい
 花器 ・相馬焼 宗像窯

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