海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

会社にしがみつく日本人とその逆の中国人

2016-10-09 | 遠い記憶-上海 オールドレンズ

 

外灘で

日本では自分の勤める会社やバイト先がブラックで、それに悩み自殺する人や過労死する人のニュースがゲロ多いようだが、私はその気持がまったく理解できないし、中国人にも理解できないだろう。なんでそんなイヤな会社に居続けるのか、何で辞めないのか何で逃げないのか不思議で仕方がない。辞めたり逃げるのがイヤなら、倒れたフリをして会社を休めば良い。そうすれば、会社も少しは考えるだろう。それでもダメなら違う方法を考えて、それでダメなら辞めるか逃げろ。

私が東京のレンタルスタジオに勤務した頃は1979年頃で、仕事は朝始まって撮影が終わるまでだった。また、映画の撮影では約2ヶ月間ほど睡眠時間3〜4時間で仕事をした。今思えば当然ブラックな仕事だったが、第一線の写真家のテクニックを目の前で見る事が出来て日々勉強になったので、外から見ればブラックだが仕事は苦ではなくむしろ楽しかった。ひとことで言うと、仕事の中に自分でテーマを見つけていたので苦にならなかったのかも知れない。

でも、私がそのスタジオに在籍中2人が夜逃げして消え、もう一人は給料をもらった翌日から来なくなった奴もいた。これは、自分を守る為だと思えばある意味正しい会社の辞め方だと今でも思っている。そう、嫌ならさっさと逃げれば良いのだ。こんな話は当時ザラにあった事なので、誰も気にしない風土もあったのは確か。

大陸ではみんな会社を数年で変わるのがある意味普通の事なので、今の会社が自分に合わなければ即辞めて違う職種の会社に転職する。また、昼に会社勤めをして夜は違う商売をやっている人も結構多い。これなんて、ひとりブラックのようなもの。 

世の中には命がけで仕事をしなければならない職種(自衛官や消防士など)があるが、普通の会社員に命をかけて仕事をするような内容の仕事は無い。今の仕事内容が、命と比べどちらが大切か考えれば答えは簡単。

☆今日の一言

イヤなら辞めるか逃げよう。死ぬことは無い。

 

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