パリ オリンピックで世界は、連日盛り上がりを見せている。
国名や国歌を間違うという、わりとガチでダメなミステイクがあったり、セーヌ川が道頓堀川よりも汚くてアッチョンブリケとか。
なかなか「自由」な大会であるが、星条旗の代わりに南軍旗を掲揚とか、「君が代」の代わりに「加藤隼戦闘隊」を流すとか、さらなるパフォーマンスを期待したいところだ。
こういうごった煮の国際大会は、これを機会にふだん、なじみのないスポーツと接するのが楽しい。
前回は4年に1度だけ応援する「さくらジャパン」について語ったというか、「にわか」だから、たいして語れないんだけど、とにかく語った。
格闘技に興味がないので、柔道とかレスリングと言ったメダルをねらえるところを案外見なかったりして、そのへんの話題に全然ついていけなかったりと、われながら偏ったチョイスだけど、まあいいのだ。
他だと、見るのは馬術とアーチェリーあたり。
アーチェリーは男女ともに見て、なんでか理由はよくわかんないけど、たぶん10代のころ
『ダンジョンズ&ドラゴンズ』
『ソードワールドRPG』
といった「テーブルトークRPG」で遊んでいた影響かもしれない。
「ロングボウ」とか「エルブンボウ」とか、そういうのに、なじみあったからなあ。カッコイイ。
馬術はもう、単純に馬がかわいい。
これには思い出があって、大学生のころ授業が休講になると、いつも図書館で本を借りてから、キャンパスのはずれにある小さな丘に登っていた。
そこは馬術部の部室と馬場だけがあるという、陸の孤島ならぬキャンパスの孤島。
静かだし、すごく落ち着く私だけの「秘密基地」だったのだ。
テキトーに本を読んでダラダラ過ごし、飽きたら馬術部の練習をながめて、気がついたら眠っていたり、とにかく平和な時間だった。
馬術競技を見ていると、
「だれや、この人間。見たことないなー」
みたいな顔で柵ごしにボーっと、こっちをながめていた馬たちのことを思い出し、なんとなくホッコリした気分になるのだった。
ということで、落語の『馬の田楽』を聴きながら、今日も馬術ポコポコで、メダルもいただきました。
おめでとうございます。