台湾(台北)にある龍山寺は関羽や孔子がいる、とってもアバウトでステキなお寺

2019年05月25日 | 海外旅行

 「台湾にある、龍山寺はおススメやね」。

 先日、友人イケダ君と近所のバーで一杯やってるとき、そう宣言したのは不肖この私である。

 私は旅行が好きである。なればよく

 

 「今度海外行くねんけど、どっかおもしろい場所とかない?」

 

 そう訊かれることもあり、このときも家族旅行を計画していたイケダ君に「おススメの場所教えてくれよ」と頼まれたので、ちょっとばかし考えてみることにしたのだ。

 で、まず出てきたのが、台北にある龍山寺

 私もいろんな場所を旅してきたが、台湾はいいところである。

 はやさしいし、メシはうまいし、観光名所はそこそこそろっているし、治安もいいし、インフラ等もしっかりしていて旅行しやすい。

 文化的齟齬も比較的少なく、また日本語を話せるという人もけっこういるため、その点でもストレスが少ないのが良い。

 自分自身の経験でも、また他の旅行者の話を聞いても、



 「外国旅行をしながらも、外国にいるプレッシャーを感じさせない」



 というアドバンテージ(国内旅行と同じくらいの感覚でOK)は相当に大きく、それこそ旅行初心者などにも、とてもおススメできるところなのだ。

 あとまったくの余談だが、若い女子の黒縁眼鏡率がものすごく高いので、「メガネっ子萌え」の人もぜひチェックしてほしい。

 そんな、そもそもにしておすすめ度の高い台湾だが、中でも龍山寺は行く価値がある。

 私がこのお寺を愛するのは、そのゆるいところ。

 アジアの魅力はアバウトである。

 その民族性か、気候のおかげか、はたまた主に信じられている仏教などの影響か、特に熱帯系の国を旅していると、そのゆるいところになんとも惹かれるのだ。
 
 電車バスは時間通りに来ない、定価がない店があり、場所によっては都市計画などあってなきがごとしにゴチャゴチャして、さながら迷路。

 だが、その無秩序さが味である。

 だいたい、日本はきっちりし過ぎで、私のようないい加減な人間には敷居が高い。

 もっと、ゆるゆるでいいのではないか。

 はじめてタイに旅行したとき、昼飯でも食おうと食堂に入ったら、ウェイトレスの女の子が暑さでヨレていた。

 まあ、タイは暑いからなあと納得しかけたが、彼女がトレイを手にしたまま机に突っ伏していたのには、さすがにおどろかされたものだ。

 日本では考えられない、豪快な休憩っぷり。

 それだけでなく、その女の子はまだ18歳くらいにと見受けするのに、客がいるにもかかわらずをボリボリかきながら、堂々と大口を開けて「ふわあー」とアクビをしたときは、



 「なんてゆるくてステキなんだアジア!」



 感動したものだ。

 こんなんで、ええんや! ゆるゆるバンザイ

 うら若き女の子が、暑さでうだって、眠くて大あくびして、なにが悪い

 日本はきっちりしてるのはいいけど、ちょっと行きすぎというか、学校のブラック校則とか、心身を壊すほど会社が働かせるとか明らかにやりすぎだ。

 果てはトイレ素手でそうじとか、「空気読め」の同調圧力がすごかったり、なんかギスギスしすぎなところも多いのではないか。

 昔は「それで日本は経済大国になった」って言えたけど、最近はそれもすっかり過去の話だしなあ。

 客前であくびにしても、日本のバイト先だと大目玉かもしれないけど、私としては別に仕事さえしてくれれば、そのへんのことはどうでもいい。

 日本はサービス大国だけど、やや過剰というか、もうちょっとこう「いい湯加減」な塩梅にはできないものか。

 アジアを旅行すると、いつも

 

 「日本と足して2で割ると、ちょうどくらいかもなあ」

 

 という気分になってしまう。

 そんなアジアの魅力であるが、台湾はその中でも比較的しっかりした国であるというイメージがある。

 ゆえに、そういったアナーキーな楽しさはないのではないかと危惧していたのだが、あにはからんや。

 台湾には龍山寺があったではないか。

 このお寺さんが私の琴線にビビッとふれたことというのが、まさに「アジア的アバウト」にあるのだ。


 (続く→こちら



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