「手に職」をつけたければプラモデルを作ろう!

2022年03月19日 | オタク・サブカル

 前回(→こちら)に続いて、『HOW TO BUILD GUNDAM』のお話。

 

 

 

 

 

 子供のころ『プラモ狂四郎』にあこがれ、

 

 「オレも、ポリパテやプラ板を使って、プラモデルをカッコよく改造する!」

 

 なんて、あこがれた我々世代の子供は、せっせと、そういう情報を集めることとなる。

 そういうとき、指南役を名乗り出てくれるのが、この『HOW TO』。

 ジャンク部品を使った工作や、塗装におけるウェザリング技術など、あれこれとプラモ制作や改造に役に立つ知識が満載なのだが、これが一言でいえば濃い

 論より証拠で、実際に見ていただければわかるが、こんなこまかい作業、子供だった私には無理です。

 

 

 

 

 

 

 というと、そりゃまあ『ホビージャパン』は専門誌なんだから、多少はむずかしいことも言うっしょ。

 という意見はあるかもしれないが、これが少年誌のハズな『コミックボンボン』のプラモ特集のページも、ほとんど同じようなことが書いてあったものだ。

 

 「キャノン砲は木材をけずり出して自作」

 「背中のランドセルはパテを土台にプラ板で作成」

 「ミディアとコアファイターはフルスクラッチで用意した」

 

 そんなん小学生には、できませーん!

 あまつさえ、

 

 「よくゲルググはキングタイガー云々だと言われるが、著者にはМe262に思えてならない。大別して戦闘型のゲルググとキャノン装備で構成するTeL52シュツルムフォーゲルと言った感じか」

 

 みたいな、マニアックすぎるこだわりを語ったりと、もうこっちはパーティングラインも消せない素人どころか、貧乏やから塗料を買うもないんや!

 素組だけしたプラモデルで、バーンとかドーン言うて遊んでただけの子供には、ハードル高すぎますわ。

 

 

 

 

 

バンダイの偉い人、川口名人による、やさしくも熱血な指導。

こんな緻密な作業、小学生に要求すなよ……。

 

 

 それに臆したわけではないが、もともとこまかい作業が苦手な私は、子供のころこそブームも相まって、ガンプラをちょこちょこ買ったりしたが、その後はまったく無縁となった。

 せいぜい、なにかでヒマなときに科学特捜隊ジェットビートルを作って塗ったくらいで、大人になってマスターグレードとか見て、おどろいたりしていたド素人のままである。

 それでひとつ残念だったのが、大人になって一時期、アルバイトで便利屋みたいなことをやっていたときのこと。

 ここでは、ちょいちょい家のベランダに、ペンキを塗るみたいな仕事があったのだが、そのついでに、おふろ掃除をしたり、水道のパッキンを代えたり、キッチンをみがいてピカピカにしているとき思ったものだ。

 

 「あー、建物って、巨大プラモみたいなもんなんやなあ」

 

 ヤスリかけたり、マスキングテープを貼ったり、ドライバーでネジをグルグルやったりしていると、

 

 「うーん、昔、もうちょっとマジメにプラモデル作って塗装したりしてたら、案外とこういう大工仕事に役立ったかもなあ」

 

 なんて考えたもので、ゲーム好きが高じてプログラマーになった友人も結構いるし、 

 

 「子供が勉強せず、プラモデルで遊んでばかりいる」

 

 と嘆いている親御さんも、もしかしたらそれが将来「手に職」に結びつくかもしれないので、温かく見守ってあげてほしいがどうか。

 

 (プラモのモ子ちゃん編に続く→こちら

 

 


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