みう と 青

みうと青の共同ブログ。
知ってる人には言えないけど、知らない誰かの通り過ぎる場所で呟きたい独り言があるのです。

モロッコ7日目 シャウエンへ

2016年06月29日 23時25分03秒 | モロッコ 2016年GW
モロッコ7日目。
今日はフェズからCTM(バス)で青い町・シャウエンへ。

まず、フェズ~シャウエンのバスについて。

前日はフェズで観光していたので、前日のうちに本日のシャウエン行きのバスを予約しておいた。
歩き方には「フェズからシャウエン行きのバスは新市街のバスターミナルからのみ」と書いてあったけど、CTMの最初の2本は旧市街のバスターミナルから出てました。


フェズ旧市街のバスターミナル

2016年GW時点では、
旧市街のバスターミナルからは7:30発と10:30発があった!
それよりも後の便は、新市街からの出発になるので、旧市街からは乗れず。
あと、CTMにこだわらなければ、民営バスは昼以降発もあるっぽい。

バスターミナルの場所は、歩き方の地図で十分わかる。
ターミナルについたら、その辺の人に「CTM」といえば、CTMの窓口を教えてくれるので、よく解らなくても大丈夫。
自分はその辺の人に「シャフシャウエン?」と聞かれて、「そうだよ」と言ったら案内してくれたので、ついて行ったら民営の窓口に案内されてしまった。

CTMの窓口では、係の人がパソコンの画面を見せつつ「何時のバスがいい?」「席はどこがいい?」と聞いてくれるので、言葉がフニャフニャでも大丈夫。
フェズ~シャウエンは75DH。その場で全額払って、予約券をもらう。
「明日、その券を持って30分前までに来てね」とのこと。
「大きい荷物は?」と聞くと、「当日に5DH」とのこと。

その場で席まで抑えてくれるので、ダブルブッキングなどの心配がなくて安心。


ターミナル内部

バスターミナルには売店も沢山あるので、お腹すいたまま来ても大丈夫そうだけど、7:30発のバスの場合、開いてるのかは不明。10:30発の時はどこも開いてた。
自分は水曜日だったけど、金曜日だと変わるのかな?


そして当日、10:00にターミナル集合のはずが、10:07に宿を出る。
めっちゃ焦ってタクシーを使ってしまった。どれくらい遅れたら席の予約は無効になるんだろ?とりあえず今回は大丈夫だった。

昨日と同じ窓口に行って、予約券を見せると乗車券をくれる。
荷物を見せて、大きいものは1個5DH払って荷物札を付けてもらう。よく確認しなかったけど、この荷物札は乗車券と紐付いてるっぽい。
これ以降に謎のお金を請求されることもなく明朗会計。

また、このタイミングで係員さんが「シャウエンからはどこ行くの?」と聞いてくれたので、「明日メクネスに行くんだ」と言ったら、
「シャウエンからメクネスに行くバスはないから、一度フェズに出ないとダメだよ」とのこと。
歩き方の地図的には通り道っぽいけど、民営ならあるってことなのかも?
民営はちょっと不安だし、フェズ経由の可能性も考慮してたし、今チケット買えるなら楽チンなので、
翌日の10:30シャウエン発フェズ行のバスを予約。予約券は大切に保管。

そして本日のバスは30分遅れて11:00に出発。このターミナルが始発駅なのに何故遅れたのかは不明。

旧市街を出たときは3割程度しか埋まっていなかった席も、新市街のターミナルでたくさんの人が乗り込んできて、乗車率は95%超え。そういえば昨日の夕方にチケット買うとき、空席は5つしかなかった。
民営もあるから行けないってことは無いと思うけど、CTM希望なら、可能なら午前中に予約しておくと安心かも。







所要時間は4時間とのことだったけど、実際には5時間。
フェズを出て最初の1時間半くらいは道が悪いので、酔いやすい人は覚悟。
車窓からは田園風景やお花畑がなどアフリカ感は皆無な景色が続いたかと思えば、赤茶ピンクの建物がビッシリ立ち並ぶモロッコらしい街を通ったり、大きな湖もあって、いろんな景色を楽しめた。



途中、ドライブインで20~30分くらいの休憩が1回。
トイレは2DH、ミント・ティー(アッツァイ・ナナァ)は10DH。












いよいよ高度があがってきたなと実感し始めて何個目かのカーブを曲がると、左側の窓にシャウエンの街並みの遠景が!



バスの中にため息とも感嘆ともつかない声が広がる。



シャウエンはバスターミナルから既に青い。
翌日以降のバスのチケットを持ってなければ、シャウエン到着時に購入してもいいかも。
(当日&翌日分しか購入できないって噂もありなので、シャウエンに数日滞在の方は難しいかも?)

バスターミナルを出て左に少し下っていくとタクシー乗り場がある。
ターミナル前で待ってるより拾いやすそうな感じ。でも、流しよりボラれそうな雰囲気?
自分は同じバスだった日本人と三人で流しに乗って、旧市街のウタ広場(ここまでしかタクシー入れない)まで、ひとり5DH。

小雨が降ってたけど、自分は傘をささない派。
一緒にいた人が傘をさしてたら、現地のひとに「なんで?」って突っ込まれてるみたいだった。
「アッラーからの恵みなのに」って言ってるような気がした。知らんけど。
実際、現地の人で傘さしてる人、見なかったな~。(フードとヒジャブがあるから?)




北の城壁の出入り口



茶色い大きな建物はカスバ(要塞)



羊の群れ。飼い主見当たらず。
なお、この辺りでは葉っぱ屋さんにも声かけられます。

小さい町だし、同じバスだった日本人と、地図も見ないでウロウロとさまよう。
彼女が「来る途中にバスで見かけたビューポイントに行ってみたい」ということで、タクシー乗り場へ。
自分は気づかなかったけど、眺めがよくて車がたくさん止まっている場所があったそうな。

タクシーを止めてビューポイントに行きたいことを伝えようとするけど、この運転手さんは英語が全然通じない。
てか、マラケシュやフェズに比べると、シャウエンは英語通じる率が格段に下がる気がする。

とりあえず走ってもらうことに。
自分らは「どんどん行って!」というけど、運転手さん的には我々がどこを目指しているのか分からず、ひたすら町から離れようとしているので不安な様子。
「こちらは観光客だし、走っていれば運転手さんも目的に気づくかも?」なんて甘い目論見もあったけど全然だった。
向かいの山から見える景色が素晴らしいなんて、そこで暮らしている人には当たり前すぎて気づかないのかも?
そういうツアーを出したり、「プラス@DHでビューポイント行くよ」とかやったら、需要ありそうなのになぁ。

バスターミナルを大幅に過ぎたところまで連れて行ってもらったけど、相方さんも段々場所が曖昧になってきて、日も暮れてきてしまったので町に戻ることに。
これで50DH。
ちょっと高い気もしたけど、バスターミナルから1台15DHだったので、まあ妥当?相場がよく解らん。










丘の上の白いモスクまでは30分くらいでいけるらしい。

雨or曇りで、写真イマイチ。


シャウエンの人は基本的に穏やかで親切で、案外人懐っこい印象。
ただし、カスバのある広場に面したカフェやレストランの呼び込みだけはしつこい。
しばらく尾行(?)されたって人もいた。
自分も呼び込みに誘われて入ったお店でコーヒー15DHを飲んで、お店から出たところで、同じ呼び込みに「ご飯も食べていきなよ。夜も来てよ」って即再呼びこみされて苦笑い。
「インシャー・アッラー(神が望むなら。神の御心のままに)」と言ってかわす。

この言葉は本当に便利で汎用性が高い。
断ってもしつこく誘われたり、約束できないことを頼まれたりしたときは、すかさず「インシャー・アッラー」。
向こうの人も良く使ってる言葉だし、日本人が言うことでビックリもしてくれる。
「明日も来てよ」「是非ウチで買っていってよ」「また会いたいよ」などなど、どれも「インシャー・アッラー」で乗り切れた。まるで印籠。

夕食はしつこい広場を離れて、少し路地を上がったところのレストランへ。
お客さん誰もいなかったけど、なかなか当たりのお店だった。
海老のタジン、ツナのオムレツ、オニオンスープを頼んで、全部で60DH。しかも美味しい。女性二名で少し残しちゃうくらいタップリ。久々に海鮮食べられたのも嬉しかった。

本日の宿はモリノ・ガーデン。
もともとは80DHのドミを予約してたけど、タクシー相乗りした日本人女性が2ベットルームの部屋を予約してるから、よかったらご一緒に・・・と誘ってくれたので、そちらへ。
当日キャンセルなのでキャンセル料は100%だったけど、雨の中、石畳や階段をキャリーで行くのがつらかったので気にならない。
そういう意味でも、バッパーじゃない人はウタ広場に近い宿がオススメかも。


モリノ・ガーデンは、モリノ(庭)というだけあってカワイイ中庭があり、プチキッチンもあって、昼間の受付の女性も感じが良かった。
問題点は、夜の受付担当の男性がマジでキモチワルイこと。
夜、宿にもどると「テラスからの眺めがいいよ」と案内してくれて、そこまではいいんだけど、実際にはそんなに景色よくない。田舎だから夜景とかないし。
それなのに後ろからハグするみたいに「あっち見てごらん」とかキモイよ~。
そして、何か変なものが当たってる感触が!キモイキモイキモイ!レイコンマニビョウくらいで即逃げた。

モロッコ男性が、女性の観光客に積極的だとか、距離感が近いというのは聞いていたし、ここまでの間にも「近いなぁ」「うっとおしいなぁ」って人はいたけど、ほとんどの人が紳士的だった。
近いけど紳士的、しつこいけど紳士的。グイグイくるけど無理強いはしない。的な。
なので、旅後半で、モロッコ男性の感じにも慣れてきた頃に、こんな穏やかな町で、こんなキモチワルイ人に出会ってしまったのはガッカリ。

気を取り直して、明日はメクネスだ!


旅の全体図はコチラ