読書日和

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大阪”秋の陣”

2011-11-28 22:57:51 | ウェブ日記
昨日投開票が行われた大阪府知事選&市長選のダブル選挙。
早くから「大阪秋の陣」と呼ばれ注目されてきました。
「大阪都構想」を掲げる橋下氏が、それに猛反対する平松大阪市長と激しく対立し、その平松氏を倒すため自ら府知事の職を辞して大阪市長選に乗り込んでいきました。
結果は府知事選で大阪維新の会幹事長の松井一郎氏、市長選で維新の会代表の橋下徹氏が当選し、維新の会の完全勝利となりました。
維新の会支持という民意が示されたことで、にわかに「大阪都構想」が現実味を帯びてきた気がします。
国会での法改正が必要なのでかなりハードルは高いですが、少なくとも議論が活発化していくのは確実な情勢です。

ところでこの「大阪都構想」、たぶん有権者もあまり詳しくは分かっていない人が多いのではと思います。
私も簡単に、大阪市と堺市を解体して東京23区みたいなのを作り、二重行政の無駄を省くというくらいのイメージです。
それでも多くの有権者が橋下、松井両氏を支持したのは、やはり閉塞感の打破、変革を望んだからなんだと思います。
今回注目すべきは、既存勢力の大半が平松氏を支援したにも関わらず橋下氏が勝ったこと。
これは凄いことだと思います。

それと、橋下氏のことを「独裁者」と言っている人がいますが、それはいくら何でも偏った見方をし過ぎです。
府知事に就任してからの3年9ヶ月、財政破綻寸前だった大阪府を立て直したのは紛れもなく橋下氏の功績です。
たぶん他の人が知事をやっていたら今頃大阪は財政破綻して夕張市みたいになっていたのではと思います。
この実績は正当に評価されるべきだし、「独裁!独裁!」と言っている人達は、それをもう少し真剣に考えたほうが良いと思います。

何はともあれ、今回の選挙結果は興味深かったです。
民意が「大阪都構想」を支持した形になったので、国政としても無視するわけにはいきません。
政令指定都市を解体することになるので色々な利害が絡んできて揉めると思いますが、これから先の議論に注目しています。