読書日和

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憲法記念日2013

2013-05-03 23:55:36 | 政治
今日5月3日は憲法記念日。
3年4ヵ月に渡った民主党政権が終わり安倍晋三首相率いる自民党政権が発足したことで、今年は例年になく憲法改正論議が盛り上がりを見せています。

安倍晋三首相は「憲法96条の改正」をひとつの案として国民に提示しています。
日本国憲法第96条は憲法改正の発議に必要な要件を定めたもので、衆議院と参議院の両方で3分の2以上の国会議員の賛成が必要となっています。
これは世界的に見ても異例のハードルの高さで、衆議院と参議院の両方で改憲派の議員が3分の2以上を占めるのは不可能に近いです。
事実、戦後から67年も経つというのに、今まで憲法の改正が発議されたことはただの一度もありません。
「憲法改正の発議さえ一度もない」というのは世界的に見ても異例のことで、アメリカ、カナダ、フランス、イタリア、ドイツ、スイス、中国、韓国など他の国は発議どころか既に何度も憲法を改正しています。
なので安倍晋三首相の提案している憲法96条を改正して、憲法改正の発議要件を「衆議院と参議院の両方で3分の2以上の国会議員が賛成」を「2分の1以上」にハードルを下げるのは理に叶っているのではないかと思います。
そうでないとその次の段階である「国民投票」に辿り着くのが極めて困難な状況が未来永劫続くことになるので。
憲法改正の発議要件が「2分の1以上」になれば国民が投票する機会が出てくるでしょうし、その方が余程民主主義的な気がします。
現状の国民投票自体をさせないような憲法96条の規定は異常な状況ではないでしょうか。

その上で、最大の命題である「憲法9条の改正」、ぜひここまで辿り着いてほしいです。
護憲派の方々が言いたいことは良く分かるのですが、それはあくまで世界中の国々がみんな善良で、他国の領土を侵略するような凶悪な国がひとつもないことを前提とした場合の話です。
日本の場合は「覇権主義侵略国家」である中国が日本の領土である尖閣諸島を「自分達の領土だ」と言い、現在進行形で侵略しようとしてきています。
中国は日本だけでなくフィリピン、パラオ、ベトナム、ブータンなどとも「自分達の領土だ」でトラブルを起こしていて(フィリピンとパラオとは昨年銃撃戦になりましたし、つい先日はブータンにも攻撃を仕掛けました)、文字通り極めて凶悪な覇権主義侵略国家ぶりを見せつけています。
北朝鮮は日本人を大量に拉致して今もなお返さないばかりか、つい先日も「東京、大阪、横浜、名古屋、京都をミサイル攻撃で火の海にする」と具体的な都市名まで名指しして脅迫してきました。
この時点で護憲派の方々が主張する平和の理想論は全く通用しません。
露骨に敵意剥き出しな国がすぐ隣にいるではないですか。
残念ながら現状の「理想論を絵に描いたような」憲法9条で平和を守るのは不可能なのです。
「平和」のためには「抑止力」が極めて重要で、そのためには「憲法9条の改正」が絶対的に必要です。
こういったことを、国民一人ひとりが真剣に考えないといけない時期に来ていると思います。

※続編の「なぜ不可能であったか」をご覧になる方はこちらをどうぞ。