しらの風景

自然と野鳥や生き物が大好き!自然の中には学びがいっぱい。
デザインの仕事をしながら、楽しく生きる智慧を探します。

キアシドクガの蛹。(6/4*月)

2007-06-04 | 生き物大好き!
クマ笹のウラにぶら下がっていたサナギ。
何だか、色と模様がかわいい。
そばに死んだ虫がぶら下がっていたのですが
このサナギから羽化したとも思えない。
試しに触ってみるとサナギの方はピクピク動きました。
サナギの下の方に毛がついていたので、
幼虫の姿は、ドクガかなんかの毛虫だと思いました。
蝶や蛾たちの面白いところは、幼虫から蛹、成虫へと
色や形が変化するところです。
なかには、予想できないような形や色のものがいて
「へぇ~、これがあれになるの!」
なんて感動しちゃうこともしばしば。


改めて違う場所でもこのサナギに遭遇。
サナギになろうと動き回る幼虫もそこにはいました。
調べてみると、キアシドクガという蛾の幼虫とサナギでした。
食草はミズキとあるので、
近くにあるミズキの葉を食べていたのでしょう。
何でも手当り次第にあちこちの葉を食べてしまう幼虫に比べて
決まった食草を持つ虫に、ちょっと気品を感じるのは私だけでしょうか。
そしてわかったのは、最初に見つけた死んでいた虫は
ヤドリバチという寄生バチらしいこと。
このサナギに卵を産みつけてから死んだのでしょう。
なので、このサナギから出てくるのは
キアシドクガではなく、きっとヤドリバチ。

自然の中で生きていくのは、
やっぱりサバイバルのようです。