しらの風景

自然と野鳥や生き物が大好き!自然の中には学びがいっぱい。
デザインの仕事をしながら、楽しく生きる智慧を探します。

獅子吼高原へ。(10/13*土)

2007-10-13 | 自然大好き!

昨日は高知県からお客さまが、
金沢ふるさと偉人館で企画されている「中西悟堂展」を
取材しに前日入りされたので、こちらを案内しました。
中西悟堂さんは野鳥の会の創立者でもあり、
探鳥会を日本中に広めた人でもあります。
金沢はその中西悟堂さんの生誕の地。
この企画展は11/25までやっています。

お客さまは、高知県で生き物や自然を守る活動をされている方で
五年前にヤイロチョウのエコツアーに
親子で参加してからのお付き合いです。
今回の希望は「高い場所から加賀平野を見下ろしたい!」とのこと。
お昼過ぎに金沢駅に到着なので、時間も考慮に入れて
どこに行こうかと考えたのですが、獅子吼高原へ行くことにしました。

獅子吼高原は、ゴンドラで一気に登ると
はるか加賀平野を流れる手取川を一望できます。
頂上ではススキが揺れてさすがに風も強かった。
昔はここでタカ渡りの調査をしたこともあります。
またハングライダーで有名な場所です。

私も地元にいながら久しく訪れていない場所だったので
高原の山歩きを楽しみました。尾根沿いに歩くと
足下に平野が広がりなかなか爽快な歩きでした。
何といっても山々の重なりが美しい!
こちらの山はミズナラなどがかなり枯れていてちょっと無残な姿です。
途中でキノコを眺めながら歩きました。熊に用心!の看板があちこちに。

(日が落ち始めると遠くの海が輝き出しました)

(とってもいい香りのキノコでした)

(キツネノチャブクロ)

よくも飽きずに一緒に夜まで話し続けたと思うのですが
今回、私にとって新鮮な言葉をいくつかもらって心に残っています。
そして何よりも、その方の「未来に託す情熱」にちょっと圧倒されました。

その方も小さな頃から生き物が好きだったらしく、私も同じで
家にいろんな生き物を連れて帰るので親にすごく嫌がられました。
小さい頃の夢は獣医さんだったなぁ、なんて
話しながらそんな昔の夢まで思い出していました。
結局、高校生の時にデザインの道を選ぶのですが
本当に好きなものは、大人になっても
好きに変わりはないのかもしれませんね。

今、私が自然や野鳥に関わっているのは
もしかしたら、すごく当たり前なことなのかもしれません。
そして、その好きな気持ちをどのように表現していくのか
それが愛情に溢れたものなのか?それとも突きつめると我欲なのか?
生き物を前にするときには、人はその分かれ路を歩いて
自分を表現しているのだと思います。そして、それを問うていくのは
他人ではなく自分自身だと思うのです。