怒り心頭セールス

昨年末、外国人の知人を着物レンタルに連れて行った記事を書きました。

その時のお店（呉服屋さん）から時々セールのお知らせを受けます。
呉服屋さんてまあまあそういうところがあるのですが、セールスが結構一生懸命ですよね。店と客でご贔屓さんとお付合い～みたいな。

私としては、レンタルの時にそのお店で初めての外国のお客様だということで、担当して下さった若い店員さんを色々お騒がせしたであろう恩もありました。
もしかしたら次回知人が来日した時にも行きたいって言うかもしれないので、疎かにはできないかな。

今回は浴衣などや小物が安い旨のDMを貰い、電話までくれるので（それちょっとやなの）、まあ浴衣とか小物くらいならお付合いも出来るかなと行ってみることにしました。
着物なんて高くて買えないし機会もない上に、そういうセールスに乗るのは嫌いなのですが、1度顔を出しておけばまあいいでしょう。ね。
本当に安くいいものが買えるかも知れないし、小物がその外国の知人にあげるのにちょうどいいかなとも思ったのです。

当日友達とショッピングの約束の前に、朝一で行ってみました。

まずお店の外の小物の安くなっているのをサッと見ると、特にDMに書いてあったような物はなし。
浴衣などなど、見たところ全然なし。

「ふ～ん」と思っていると、そこへベテラン店員さんが。
私達のことを通りすがりの客だと思っていて、世間話で近付いて、アンケートを受けました。客引きだあ。
一通り仕事のこととか家の話など聞かれ、でも見るからにお金がなさそうだったのか、自分の気が済んだのか解放されました。
これで義理も済んだでしょう。

と思って帰り際、そのレンタルの時にお世話になった若い店員さんと目が合ってしまい、去り際に追いかけて来られました。
ぎゃっ！
2階と3階に浴衣だとか色々あるので見に来て下さい～と言うので、仕方なし、連行されます。

店内に引きずり込まれてお茶を出され、粗品を貰い、一喋りした後で（長）、さあお2階へどうぞ。

そこにはたいそう立派な美しい着物と、職人さんが。
その職人さんの前に座らされて（正座）、こうこうこういう技法ですと教えて頂きまして（生返事）、その着物のセールス開始！
宗教かっ。

私達は「11時には別の用事がある」と再三言っておいたにも関わらず、反物2枚もバーチャル試着をさせられ、電卓を叩いて「月々コレくらいならいいかなと思いません？」「何が心配なんですか？」というセールス。

安いし、いいのは分かるけれども、お金が無いのだ、時間が無いのだと、散々言って交わしました。
家にも着物は沢山あるし、自分では着られないしなどなど、正直な言い訳多数。
まず山からお目当てを探すのに苦労するからあまり着ようとしないのだよぉ。

すると、その職人さんが、「お2人の話を聞いて、苦労しているようなので。コレくらいで～。」と電卓パチパチ。
どうせみんなにやっているんだ。最初からそのくらいで売る気あったのだ。

セールスなんてそんなものだと分かっていて行きましたが、コレは頭に来ました。

第一、約束の時間がすぎているのに、引き止めて放しやしない。そこがまず気に食わないのです。私の他の人に対する信頼が揺らぐわけでしょ？
そういう義理を考えないで売りつけようだなんて。どうしてくれるの？代わりに謝ってくれるわけ？

実際「11時の約束」って言うのはウソなんだけど（笑）。
解放されたのは12時。それも「約束があるので」と振り切って逃げ出してきました。

それから結局その後私達は浴衣なんて一瞬も見ずでした（多分3階にあった）。「浴衣とか小物を見たいなと思って～」と言ってたのに。
ふざけるな。浴衣を見に行ったのだって十分でしょ？私の誠実な気遣いを無視したね。

こんなに頭に来たのは久し振りです。

レンタルの時にお世話になったインパクトある客だったでしょうに、結局覚えていた人はただ1人。
下町風情の親切そうな顔をしてそんな結果ですよ。

DMは構いませんが、もう二度と電話はして欲しくないな。どの辺までハッキリ言って良いんだろう？
まず欲しければこっちから言うってば～。ねえ。
次回知人が着物を着たいと言ったら…どこか探さなきゃいけないかも。

こんなセールスなんてよくあることだけど、こんなものですよというために書かせて頂きました。
またはただ単にストレス解消！

私はただでさえ人をなかなか信用しないタイプの人間なのだ。その話はまた後で～。