4月13日(土)は当直だった。夕方病院に来て、日直だった消化器科医と会った。入院がありましたか、と訊くと肺炎のつもりが肺癌だったという。
隣町の救急隊から発熱・呼吸困難の90歳男性の搬入依頼がきた。地域の基幹病院では受け入れ困難だったという。酸素飽和度が80%ということだった。肺炎として受け入れることにした。
搬入が決まってから、救急隊から肺癌で町内の病院に通院していて、年齢から経過観察になっているといわれた。最初に言ってほしかった、と笑っていた。
搬入されて、胸部X線・CTで確認すると、基礎疾患として肺気腫(COPD)がある。そして右肺下葉背側(S6)に空洞を伴う腫瘤影があった。その末梢側に浸潤影と胸水がある。
血液ガスでPaCO2が67.4mmHgと上昇して、pH7.277と呼吸性アシドーシスもあった。家族と相談して、DNARの方針となった。いったん入院すると退院のあてはなさそうだ。
空洞といえば扁平上皮癌と想定するが、細胞診などはしていなかったのかもしれない。
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