朝病院に来て着替えていると、昨日の日直だった循環器科医から、間質性肺炎と思われる79歳男性を入院させたという話があった。医局のコンピュータで胸部CTを見ると、両側肺野にスリガラス様陰性が広がっていた。蜂窩肺の像は目立たない。胸膜直下に陰影がスペアされた部位もあった。右胸膜がかなり肥厚しているのは何だろう。胸水はなかった。白血球数9000でCRPが5程度だった。
38℃の発熱があり、呼吸困難を自覚したのは受診の前日からだった。発熱入院時には酸素飽和度が室内気でも保たれていたが、昨晩飽和度が低下して、酸素1L.分が6L/分がなっていた。間質性肺炎と思われたが、日曜日ということもあり、最初は低酸素を呈していなかったので、今日になってから専門病院転送を考慮する予定だったそうだ。夜間に低酸素になった時に、ソルメドロール1gを点滴静注していた。
当院に腎臓内科に通院していたが、案外胸部X線の撮影はなく、3年前に腹部CTが撮られていた。それに写っている肺を肺野条件にして見ると、両側肺野に淡く陰影が散在しているようでもある。要するに正常とは言えず、あいまいな表現だがdirtyだった。
やはり間質性肺炎と思われた。当地の基幹病院呼吸器科に相談してもらうことになった。午後になって経緯を聞くと、受けてくれたので転送したそうだ。急性間質性肺炎というべきか、NSIPとしての増悪なのか。
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