9月21日(土)は外部の先生が日当直をしていた。以前にも記載した東京の病院で内科専攻医をしている若い先生で、所属は超有名な病院になる。
70歳代前半の男性が救急搬入された。9月20日から発熱があり、食欲が低下していたが、その日は体動困難となっての救急要請だった。
コロナの迅速検査が陽性と判明した。胸部CTで両側肺の背側にすりガラス陰影様の陰影がある。コロナの陰影というより液体分布の問題のように見えるが、確定はしがたい。
血液検査では白血球4600・CRP4.4という結果で、このくらいだとコロナ肺炎ではないか。ただ酸素飽和度が91~93%と低下していて、その点では肺炎を示唆する。
入院治療としてレムデシビル(ベクルリー)の点滴静注と抗菌薬の点滴を開始した。入院の報告を要するので常勤のその日の内科当番の先生に電話で相談していた。
相談の上、デキサメサゾンについてはすぐには投与しない方針にしたと記載されていた。コロナ診療でも有名な病院勤務なので、若い先生に判断はまかせたと思われる。
翌々日には解熱して、食事摂取も良好となった。高齢者ではあるが、(80~90歳中心の)当院としてはまだ比較的若い患者さんなので、解熱すれば後は順調に回復するだろう。
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