9月25日(水)午後の発熱外来に88歳女性が受診した。発熱以外の症状はなかった。
2日前の9月23日に退院したばかりだった。7月に転倒による仙骨骨折・脊椎圧迫骨折で整形外科に入院している。保存的治療後に急性期病棟からリハビリ病棟に転棟していた。
整形外科としては鎮痛薬の投与くらいだが、誤嚥性肺炎を繰り返して、担当の内科医が治療していた。整形外科の入院は多いので、リハビリ病棟に転棟してからは担当の内科医が処方などをすることになっている。整形外科医は週1回の回診のみ。
発熱外来なので、まずコロナとインフルエンザの迅速検査をすることから始まる。両者陰性だった。見に行くと息子さんの運転する車の助手席に座っていた。
息子さんは「誤嚥性肺炎じゃないですか」という。食事の時のムセや咳があるのと、入院中に何度か説明を受けている。
院内に入ってもらって、画像検査・血液尿検査を行った。胸部X線・CTで両側肺下葉背側に浸潤影と胸水を認めた。白血球10100・CRP7.1と炎症反応が上昇していた。
すでにはっきり陰影が出ているので、退院する時にはすでにできていた可能性が高い。微熱くらいで経過して、退院2日目に38℃の高熱になったということだろう。
急性期病棟に入院して、抗菌薬(スルバシリンABPC/SBT)で治療を開始した。治っては肺炎、治っては肺炎と繰り返すかもしれない。
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