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2月はなかなかドラマを見る時間が取れず、VICTORIA0304の後久しぶりにPBSサイトに行きましたら、ぬわんとそのエピはもう無料試聴ができなくなっておりました?!
あ、危なかった・・・05も昨日が無料の最終日。ギリギリセーフ。登録会員(おそらく有料)はヴィクトリアとかポルダークなど当チャンネルの人気番組がずっと見られるということも知りました。
05"A Show of Unity"
は女王が飢饉に苦しむアイルランドを訪問するの巻。
というわけで、女王様はシャムロック=アイルランドの象徴の三ッ葉がついたドレスを着用しているのです
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アイルランドには外務大臣パーマストンの領地があるのでそこに滞在、アルバートは住人が見当たらないのでパーマストンになぜかと尋ねると、答えは「ニューヨークに移住させた」から。
このエピは歴史的な描写がメインだったんですが、映画「ブルックリン」でも描かれた貧しいアイルランド人のニューヨーク移住だな!とハッとしました。
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アルバートとパーマストンこと、トム・ヒューズとローレンス・フォックスの荒涼としたアイルランドでの存在感がすごかった。ここの空気の濃さよ・・・
そうだローレンスさんは偶然オックスフォードで「ルイス」撮影を見学できた時、まだ私はテレビで見たことなかったのにスターオーラで輝いていたんですね。
スラリとして一般人から抜きん出た存在としか表現できないんですけど、その横にトム・ヒューズが・・・このふたりの周り半径3mはフェロモンの霧が立ち込めていそう。
このエピで、前々から懸念していた公爵夫人ソフィーと宮殿下僕のジョゼフがついにけしからんことになってしまいまして、このふたりは私のイライラの種です。どうもそれぞれに見るたびにモヤっとするのでお似合いといえばお似合いだけど。
あと心配事は皇太子のバーティー。子役の子もうまくて、頭悪そう・・・というかこましゃくれてない純粋な子で、ただ王になる器ではなさそうなのでそりゃ女王夫妻も心配ですわ。
0306"A Coburg Quartet"
コーボーグ・カルテットとは、ヴィクトリア、アルバート、ベルギー国王のレオポルド、ヴィクトリアの異父姉フィオドラのことですね。揃いましたね〜、ドイツ出身の王族。
アルバートの実の父親かもしれないレオポルドが再登場したわけは、ヴィクトリアが7人目の出産をしたからです。(でもレオポルド王様密かに治療してた梅毒はどうなった?)
産後のウツか、out of sorts とソフィーに言われてました。これだけは覚えておこう、「具合が良くない、機嫌が悪い、イライラして」という意味ですって。
で、いつもは可愛がってるバーティーを怒鳴りつけたりして、フィオドラに「すぐに治るから」と言われてますます機嫌を損ねるヴィクトリアの横でお茶を飲んで誤魔化すアルバートがおかしかった。
7番目の子アーサーのクリスニング(洗礼式)を祝い、舞踏会が開かれますが、これが、この時代から100年前の仮装をして当時の踊りも踊ったっぽい、イギリス人仮装好きよね説を証明する宴なのでした!
ロココはこの時代の英国ではジョージアンと呼ばれてたのがこのエピでわかりました。
「女王陛下のお気に入り」のアン女王の後、ジョージ一世〜四世と4代ジョージという王様が続くのでそう言われたようで、 三世は「英国万歳!」ことアラン・ベネットやニコラス・ハイトナーによる演劇や映画にもなった狂気の王様です。ナショナルシアター・ライブで今年見られることになってます。つながりますね〜
それで白い鬘に白粉に付けボクロの宮廷の踊りのシーンが面白かったです!
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入場の時にタイトルと名前を呼びあげるのがペンジ、忘れてましたけど、彼は使用人の中で一番偉い人だったんですよね。威厳がなさすぎて忘れてました。
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このメヌエットで踊る男子と女子に分かれるダンス、なんか好きなんですよ。今でもバレエにこの踊りがあってクラシックバレエを極めていくと習うはず。
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私も「くるみ割り人形」の発表会で踊ったことがあり、バレエの踊りとは全然違うんですけど、まさにこう言うシーンを頭の中で思い浮かべて楽しかった。間違うと先生にこっぴどく怒られましたけどね。
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このような麗しい殿方は日本のバレエ教室にはいないので練習は女子だけでやったんですが、当日にロシア人らしき助っ人男子ダンサーが出演し、その人がすごく背が高くて私は舞台の奥から前に進む列でその人の後ろだったので全く前方が見えないという恐ろしい思いをしました。
話をドラマに戻しまして、この舞踏会の招待リストを仕切っていたのがフィオドラで、
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ま、このシリーズ冒頭の登場の時から怪しかったんですが、ついに正体を現してヴィクトリアと正面衝突!
彼女はヴィクトリアの姉ではあるけど血の繋がったレオポルドにも忘れられてたくらい影が薄く、ずっとそれを根に持ってヴィクトリアにチクチク意地悪をしたり舞踏会の招待状を売って私服を肥やしていたんですよ。
そのチクチクを感じ取ってたヴィクトリアは、ついに姉の悪意を確信して、不幸にも夫のアルバートと対立してしまいます。
ヴィクトリアは感情的で公私ともに女王な性格。対してアルバートは理性的で感情を滅多に見せないタイプ。よりにもよって「まだフィオドラの方が理性的で話になる」とアルバートに言われてしまったヴィクトリアは、夫がもう自分を愛してないのかと心底悲しみに襲われます。
同じく感情的なバーティーが「パパは僕がバカだから愛してくれない」と泣くのを自分の分身のように胸に引き寄せて悲しむヴィクトリア・・・辛い。