ロジャー・アラムとコリン・モーガンによる「A Number」の上演が近づきプレス記事もで始まったようで、ロジャーさんのインタビューがEvening Standardに。
ロジャー・アラムと言えば、経歴でまず出てくるのは「The Thick Of It」なのですが、私にとっては今はドラマ「刑事モース/ENDEAVOUR」のサーズデー警部。新シリーズが今週末から英国では始まるので2月はイギリスのカレンダーはアラム祭り!
しかし元々はラジオドラマ「キャビン・プレッシャー」のダグラスが私には初アラムでしたので、どうもそのキャラとご本人が重なってしまい、
あのシリアスなドラマ「パレーズ・エンド」で主人公の軍の上官や、映画「クイーン」で女王の秘書みたいな役を演じてさえそのキャラに対して、
「真剣なそぶりだけど内心セコイこと考えてるんじゃないか」という目で見てしまうのがちょっと難点です。ヒヨコの刷り込みです。
そのロジャーさんの俳優としてのキャリアや個人的なことは特に知らなかったので、このEvening Standardなかなか楽しく読めました。
私が楽しめた箇所を少し紹介しますね・・・
ロジャーさんはCaryl Churchill(A Numberの著者)と1976年に仕事をしているそうで、その時は彼女がフェミニスト劇団を設立したばかり、北ロンドンのカムデン地区で不法占拠した場所にオーディションを受けに行きそこの劇団員となった。それがプロの俳優としての二つ目の仕事だったそう。
「採用されたのは多分、演技だけでなく楽器や歌、照明もちょっとできたし帳簿などあれこれできて便利だったから。」
アラムさんはロンドン出身でおじいさんは、パン屋〜内装業者と、石工屋さん、お父さんは大学教育を受けて牧師と成った。お姉さんも牧師。
ロジャーさんは音楽と演技の才能のある奨学生として私立校に進学、本場の舞台はOld Vicでローレンス・オリヴィエなどを立ち見席15ペンスで見た。当時の地下鉄料金と同じだった。(なんて手が届く劇場チケット代!!)
マンチェスターで演劇レッスンを受ける傍ら、休暇には英国国立オペラの先生に1時間2ポンドで歌のレッスンも。(そりゃあミュージカルなんてぴったしですね?!)
フェミニスト劇団の後にはすぐロイヤルシェイクスピアカンパニーに入団。「レ・ミゼラブル」が大ヒットしたが初代ジャベール役の後にはアーサー・ミラーを演じにブロードウェイへ。(それは長すぎたようでしたけど)
ロジャーさんは遅くに息子さん二人に恵まれ、父親役を演じることに変化が。二人の息子さんは血を受け継ぎ、長男くんはGuildhall在学中、次男くんは映画に夢中だそうです。