Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

エリザベート1878

2023-08-26 16:36:16 | コリン・モーガン

もう一体いつから楽しみにしていたか忘れたくらいのこの映画を、見ました!

始まりはコリン・モーガン、アイルランド人の乗馬教師ベイ・ミドルトン役での出演でした。オーストリア皇帝や従兄弟のバイエルン王もまあ中々にチャーミングな男たちでしたが、コリン=ベイの輝き?貴族の血が流れてない自然の造形美と、禁欲的な服装でも漏れちゃうセクシーオーラは、映画全体をキリッと引き締めていました!

エドガー・ライトもこの映画を大変お気に入りのようなんで、彼の映画にもコリンを出してくれたらいいな!

日本ではシシィ人気とフェミニストに興味ある人にターゲットを絞った感の宣伝もベストだったかなと思われ、私が行った公開週土曜の日比谷の昼の回は程よく席が埋まっていました。ヨシ。みんな、コリンを見た?隣のおじさん、オーストリア勢の女性はどうでしたか?ヴィッキーのファンですか?コリン・モーガン=ベイ、皇帝や歯が悪い従兄弟より笑顔でちゃうの説得力ありましたよね!

しかしこの21世紀的な解釈でも、タバコをスパスパ吸わせる図を執拗に出したのは、現代人には人気の皇女を理想化して欲しくない意図でもあったんですかね。仮にもハプスブルグの宮殿なのに、お付きの女性達も気が休まるような人は1人もいないし、可愛い娘はお堅い皇帝そっくりだし、自分の心を受け継いだ皇太子はまったくプリンスの威厳ないし、エリザベートの暮らしに憧れる要素を一つも描かなかったのすごいです。バイエルン王の3段トレーのお菓子は魅力的だったけど、あれ食べたら虫歯になる呪いも見せつけられたし・・・

して、元Twitter/Xで公式をフォローしただけでちょっと宣伝や感想にお腹いっぱいになってしまいストーリーに感動できなかったのは仕方ないとして、「家族や社会から求められる像と自分の闘い」のことは改めて人類(女性のみなの?)の普遍的な悩みなのかなと思いました。

折しも母の他界で、私はずっと「親から勝手な理想の娘像のプレッシャーをかけられていた、私がやりたいことには全て反対され危うく人生を台無しにされそうだった」と思っていたのに、お寺の住職さんからの「子育てのポリシー」を聞かれた父が「子供のやりたいことを優先させる妻でした」だったことに大大大ショックを受けた私だったのでした。結局反対された事に多大なエネルギーを費やして前に進んだ私の人生、いい歳になっても求めてないのにいちいち意見されて「私の人生は親が死ぬまでコントロールされている」と思っていたのに、「子供の望みを尊重」だって・・