Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

ENDEAVOUR 0701

2020-02-10 09:56:00 | モース&ショーン・エヴァンズ
*2/12追記を下にupしました

Oracle



日本時間の早朝5時にENDEAVOUR/刑事モースの新シリーズが始まりました。

今シリーズは3エピ構成。エピ名「Oracle」は神託、予言という意味で何やら意味ぶか・・・と思ったら超能力のことをギリシャ風にモース風に表現したみたいです。

1970年の開ける年末年始、後年にはルイスに「いつも休暇じゃないか」と責めるモースもクリスマス休暇を取りベニスにオペラ鑑賞の旅に。

そこで出会った美女とローマの休日ならぬベニスの休日のロマンスを味わったモースは、オックスフォードに帰ってからも彼女が頭から離れない・・・

今エピではモースのロマンチック趣味が全開となり、それは学生時代の旧友との再会でジェットコースターを登ります。もう日常会話からしてロマンチックな男、でもそれはイギリス人じゃないから怪しくキザには聞こえないんですよねー

モースの内面は原作本を読むと分かりやすいんですが、非現実的な世界と美女にはすぐフラフラ〜〜〜っと理性を失って惹きつけられる傾向があります。そして美女との妄想が膨らむんです。

実は私にもそういう傾向が強いので、本を読んでからやっと中年モースに感情移入し始めても楽しめるようになったのですが、

ENDEAVOURの方の、今やすごく若くはないけど中年じゃない若モースなら、妄想が現実になってしまうので波乱万丈です。今エピもそんな予感マックスで終わるので来週が楽しみでなりません。

ちょっと話は変わって上の写真、拳のポスターは差別反対の印だな、何に反対かと思えば70年代はフェミニズム運動が一般的になった時代。ということで、奥さんに自由にお金を使わせない夫、というのが出てきました。無意識の差別がMoney is man's jobというセリフに出てました。

それと時代といえば、確か70年代の初めに超能力について科学的に探求されていたと思います。その頃の少女マンガ「こいきな奴ら」に超能力チームで「MI7」という組織が出てきてました。オックスフォードの警察署ではみんな「未来や離れたものが見える」という女性を怪しんでましたが、モースはベニスの女性を見破られて超能力を信じたでしょうか・・・?

理論的なモースが70年代のニューエイジ的神秘主義をどう捉えていくのかこれから見れるといいな。


2/12追記:

今日お休みだったのでもう1回見てみたら、冒頭のモースが相当大変な状態になってますね・・・?!白いシャツの胸に血がついて、でも椅子に座っているので自分が怪我をしたのではなくて胸から出血した人を抱きとめた・・・?これはエピ3のラストシーンへとつながるのでしょうか。

それと上に書き漏れていたサーズデーとモースの衝突・・・サーズデーと奥様ウィンがいい感じに戻ったのはいいけれど、モースがベニスに行ってる間に検証したサーズデーの仕事にモースがケチをつける形になりふたりはチームの中で対立。でもサーズデーは前はこんなに自説にこだわる人ではなかったのに。モースの見方を尊重しているのがブライト警視というのも、だいぶ初期とはベクトルが違ってて、どうしちゃったのキャッスルゲイト!

サーズデーは突然カナリアを買ってきて飼おうとしたら、奥さんに「どこに置くつもり?羽が飛び散るじゃないの」と嫌な顔されて逆ギレしてるし、今エピは中年の哀愁が漂うような・・・

でも奥さん早朝にお仕事に出かけてるので自分でサンドイッチ作ろうとしてるのに「時間厳守ですよ!」とモースに急き立てられて途中でパンを投げ出したのが可愛すぎる(お気の毒なんですけど)ので置いておきますね。


↑まだ頑張ってバター塗ってる


↑「バターが冷えてて塗れん」とフタしちゃった・・・モースは行っちゃうし。


グッドライアー

2020-02-09 19:41:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


イアン・マッケランが可愛すぎて、結末はちょっと私には不満なのですが、楽しく鑑賞しました!マンガのようなストーリーを実写で見ちゃった感。。。

こういうふたりを見れると年をとるのも楽しそうだな、と思えます。ウブで善良なお年寄りのふりをして若い人を煙に巻きたくなりました。しかし詐欺師って仕事で演技をするんですから名俳優ならできるけど私のような一般人は即見破られて逆に騙されるんでしょうけど。

ところで私はまたまた過剰な深読みをしてしまい、ラッセル・トーベイくんが演じるベティ(ヘレン・ミレン)の孫は実は恋人なのでは?!と思ってました。自分の願望が出たのでしょうか(笑)。

ベティの住む家は人工的な住宅区にあり、それが俯瞰で見ると同心円のようなGの字のような幾何学的な形をしてるのが面白かったのですが、夫が言うには1960年代にロンドンの郊外ミルトン・キーンなどにそういう町がたくさん作られたそうです。

それとロンドンで主役二人がショッピングをするシーンで、セント・ジェイムズ・ストリートの帽子屋が出てきます。あれは「キングスマン」でヴァレンタインも帽子を買いに行った「ロック&Co.」、そのあとは隣の靴屋「ジョン・ロブ」に行ってます。そしてその隣が「キングスマン2」に出てきたワイン商「ベイリー・ブラザーズ」です。

タイトルの「The Good Liar」ですが、日本語的に考えると「善良な嘘つき」と勘違いしそうですが(しました)、「優秀な嘘つき」って意味だったんだよな〜と劇中に教えてもらえます。



モースの友達アンソニー

2020-02-08 18:40:00 | モース&ショーン・エヴァンズ
NHKで「主任警部モース」が先週の土曜日に終わり、2/8から午後4時に「刑事モース」こと(原題)「ENDEAVOUR」が見られるようです!

8日は仕事が4時半までだったので一目散に帰宅して後半を見ました。なぜならサミュエル・ベネットくんがモースの友人役で出てくる「Case10 光と影の奇想曲」だからです。↓



サミュエルくんに浮かれてたらツイッターで彼の役はアンソニー・ドンという「主任警部モース」にも出てきた人物の若い頃ということを教えていただき、それならサミュエルくんの将来を見届けねば!と実は過去に見たはずのエピソードをもう1度見ました。

"Deceived by Flight"というモース0303は、クリケットの試合にルイスが捜査のため参加させられたり、コレッジのポーター(管理人さん)になったり楽しい感じのエピで好きだったんですが、友達の名前までは覚えてなかったです。

この人が約25年後のサミュエルくん↙️



ややや!すごい!キャスティングの人!
なんかサミュエルくんみあるじゃないですか?!

エピの中で、特に親しかったというわけではないのにモースに電話してきて、「夕食でも?」という話になって、夕食というのがこのフィッシュ&チップス(笑)紙袋がまたかわいいじゃないですか!



でドンさんは実はモースに話したいことがあって「まだ未婚か?それでいいの?」とか聞いてきて、モースは「まあ、たまには考えるけど」みたいな感じなので、肝心の結婚生活についての悩みを切り出し損ねちゃったアンソニーくんだったのでした。

アンソニーくんについてはネタバレ避けときますが、私の大勘違いを披露しますと、このエピで建物が放火される事件が出てきてそれがゲイに対する嫌がらせなんです。放送されたのが1989年ですので、フレディー・マーキュリーの死の2年前。エイズとゲイに対する偏見とヘイトが広まっていました。で私はてっきりアンソニー・ドンは一応結婚こそしているもののゲイなのでは?と深読みしてしまいました。違いました。

アンソニーくんから離れて、このエピではルイスが偽装して金持ちライフに紛れ込むのが楽しいんです。

モースも若い頃には教師になりすまして学校に潜入ということがありますが、それは若さだけでなくやはり教師ぽく見えるということで抜擢されたんでしょうね、

で、ルイスは臨時ポーターとして潜入。コレッジというアカデミックな世界で働く人も教授だけではなく、ポーターなら学歴のない労働者階級の人もやってるのでルイスでおかしくなかったんですね。

で管理人としてコレッジの住人は色々ワガママを言ってくるんですけどモースがそのモノマネしてルイスをコケにしてるシーンもあったりして笑えます。

しかしルイスのことは別世界の人間扱いする富裕層も、「刑事モース」ではモースは学友だったのでちょっと仲間に入れるんですよね。頭がいいとこの時代はまだ階級の壁を若干超えられたんだな、と感慨深いです。原作者コリン・デクスターの経験でしょうか。

モースの世界、主任時代の話はザザッとしか見てないんですが、よく覚えてるファンには「刑事モース」の方ももっと別の意味で楽しめるようで。

その辺、「シャーロック・ホームズ」原作をよく知ってる人が21世紀版「シャーロック」のドラマをより楽しめるのに似ていますね。




ロジャー・アラム GO LONDON

2020-02-05 11:39:00 | コリン・モーガン


ロジャー・アラムとコリン・モーガンによる「A Number」の上演が近づきプレス記事もで始まったようで、ロジャーさんのインタビューがEvening Standardに。

ロジャー・アラムと言えば、経歴でまず出てくるのは「The Thick Of It」なのですが、私にとっては今はドラマ「刑事モース/ENDEAVOUR」のサーズデー警部。新シリーズが今週末から英国では始まるので2月はイギリスのカレンダーはアラム祭り!

しかし元々はラジオドラマ「キャビン・プレッシャー」のダグラスが私には初アラムでしたので、どうもそのキャラとご本人が重なってしまい、

あのシリアスなドラマ「パレーズ・エンド」で主人公の軍の上官や、映画「クイーン」で女王の秘書みたいな役を演じてさえそのキャラに対して、

「真剣なそぶりだけど内心セコイこと考えてるんじゃないか」という目で見てしまうのがちょっと難点です。ヒヨコの刷り込みです。

そのロジャーさんの俳優としてのキャリアや個人的なことは特に知らなかったので、このEvening Standardなかなか楽しく読めました。


私が楽しめた箇所を少し紹介しますね・・・


ロジャーさんはCaryl Churchill(A Numberの著者)と1976年に仕事をしているそうで、その時は彼女がフェミニスト劇団を設立したばかり、北ロンドンのカムデン地区で不法占拠した場所にオーディションを受けに行きそこの劇団員となった。それがプロの俳優としての二つ目の仕事だったそう。

「採用されたのは多分、演技だけでなく楽器や歌、照明もちょっとできたし帳簿などあれこれできて便利だったから。」

アラムさんはロンドン出身でおじいさんは、パン屋〜内装業者と、石工屋さん、お父さんは大学教育を受けて牧師と成った。お姉さんも牧師。

ロジャーさんは音楽と演技の才能のある奨学生として私立校に進学、本場の舞台はOld Vicでローレンス・オリヴィエなどを立ち見席15ペンスで見た。当時の地下鉄料金と同じだった。(なんて手が届く劇場チケット代!!)

マンチェスターで演劇レッスンを受ける傍ら、休暇には英国国立オペラの先生に1時間2ポンドで歌のレッスンも。(そりゃあミュージカルなんてぴったしですね?!)

フェミニスト劇団の後にはすぐロイヤルシェイクスピアカンパニーに入団。「レ・ミゼラブル」が大ヒットしたが初代ジャベール役の後にはアーサー・ミラーを演じにブロードウェイへ。(それは長すぎたようでしたけど)

ロジャーさんは遅くに息子さん二人に恵まれ、父親役を演じることに変化が。二人の息子さんは血を受け継ぎ、長男くんはGuildhall在学中、次男くんは映画に夢中だそうです。







ロンドンのコレッジもある

2020-02-03 23:04:00 | イギリス


オックスフォードのコレッジばかり気にしていてすっかり目に入ってなかったのですが、私が予約したUniversityRoomsサイトにはロンドンのコレッジもあるではありませんか。

ロンドンではいつもありがたいことに友人達が泊めてくれるので私はホテルはとらないのですが、いつもホテル泊の方も旅行が決まったら是非1度このサイトで検索するといいですよ!中心部にも多くの施設があるので空いていたらラッキー!

ほとんど豪華ホテル/フラットのような部屋は値段もそれなりのようですが、寮だとお安い部屋も見かけます。

上のスクショは試しに2/16から1泊で検索したら出てきたんですが、



実は娘が通ったナーサリースクールの隣にあって、ロンドン大学の研究者のための宿泊施設なんです。場所はラッセル・スクエアとキングス・クロスの間で至便です。

こんなダイニングがあるとは知りませんでした!



娘の送り迎えで通る時、半地下の部屋からヴァイオリンなどの練習の音が聞こえてきて「オックスフォードみたいだなあ」とうっとりしたものでした。

こんな素敵な音楽室があったのか・・・