濃い色の赤ワインをお出しすると「濃いワインですね!」と言われます。
しかし、色が濃いからワインとして濃いか、と言えばそうでもありません。
例えば果汁の薄いワインは果皮接触が長いと濃い色になりますし、果汁の濃いワインは果皮の色が染み出にくい。溶解度、っていうんでしょうか?
またブルゴーニュの上物は意外と色は薄いもんです。逆にお安くてアルコールの低いボルドーが色だけ濃いこともありますね。
力強いワインの代表的なイタリアのバローロやスペインのリオハのグランリゼルヴァなどは瓶詰までに樽熟で色があせている事あります。
勿論、色が濃いという事はポリフェノール的な部分は濃いのでしょうし、タンニンの渋みも感じるかも知れません。
色がある部分では濃さの目安になることはあるにはある、という事です。
ただ、ソムリエ的にはタンニン、アルコール、酸、ミネラルといった構成要素のバランスでワインを見ます。
ま、人間は目から認識が始まりますから、その後に知覚する香りや味わいは流行の言葉でいうなら「マインドコントロール」されていると言ってもいいのではないかなと思います。
どうぞ、ワインをお楽しみになるのに香りと味わい、更にはその後の余韻を大事にして頂いて判定されると役に立つのではないでしょうか?
何故なら家でワインを飲まれる時でも複数のワインを飲む順序の参考になるのです。
また、食事とのマリアージュの料理との力関係を判断する材料になるのですね。
という事でワインの色に関しての赤ワイン版、覚えておいて損は無いと思います。
確認は是非そむりえ亭で!!
お待ちしています!!