ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

マルチかシングルか・・・・

2015年04月18日 02時06分43秒 | ワインの事
コレも何回か書いたことですが・・・・・

ワインメーカーズディナーを開催すると、その人の思想が伝わります。

中でも表題の「マルチかシングルか?」という例題に触れることになります。

例えば畑は単独畑か?
複数の条件の違う畑のブレンドか?
葡萄は一種類か?
ブレンドか?
収穫年はマルチか?
単独年か?

今回の二つのディナーのうちブルゴーニュの「クロ.デュ.ムーラン.オーモワンヌ」は年号は勿論、畑もシングルに拘っていたようですし、シャンパーニュの「モント―ドン」は葡萄も年号も畑もブレンドに拘っていました。

其々に素晴らしく、どちらも優劣はつけられません。


大まかにはマルチ派の産地は
シャンパーニュ
ポルト
マデイラ
等が挙げられ

シングルとしては
ブルゴーニュ
最近のバローロ
等が考えられます。

しかし多くの産地は両方のミックスです。


ボルドーなどは葡萄はブレンドで

オーストラリアは畑のブレンド

アルザスは葡萄のバラエタルとブレンドが並行して



マルチヴィンテージというのも産地を問わず「時折」見受けられます。


あくまでも代表的なものの話で全てに通じる訳ではありませんが・・・・



ちなみにモント―ドン社のシャンパンは殆どマルチヴィンテージ、葡萄のアッサンブルで造られますが「価格に対して」秀逸ですし、いつも安定しています。

クロ.デュ.ムーラン.オーモワンヌは確かな畑から深い味わいのワインが出来ますが年による差があるのですが、それも個性と捉えられます。


ま、来月のグラスワインには両方のものを充分に楽しんで頂けるようにいたしますのでご確認ください。



            樋口誠