まあ、どんな葡萄品種でも産地によって、勿論生産者によって大きな違いがあります。
カベルネであろうが、シャルドネであろうが、シラーやネッビオーロであろうが、です。
昨日ご案内した15日16日の「ちょっとええワイン」で使うワインの一つ「クーレ ド セラン」はロワール河中流域の「シュナンブラン種」のワイン。
この葡萄はロワール地方の主力葡萄であって、最近では南アフリカでも台頭しています。
ロワールではヴーヴレーとかアンジュ、ジャスニエール等と言った産地がそれなりに有名です。
辛口もあれば甘口もあり、場合によっては貴腐ワインにもなり・・・
しかし、このあたりのシュナンブランは「酸が魅力」であることは疑いようがありません。
そのお陰で非常に長命。
何年経っても若々しい、どちらかと言えば「薄め」の色合い。
南アフリカのは上記に比べ酸のレベルは穏やかで、時に樽を感じたり。
ちなみに「スティーン」というシノニム(異呼称)で呼ばれる事もあります。
さて今回「ちょっとええワイン」で使うのはロワール中流「サヴァニエール」という産地のものです。
生産者ニコラジョリーは奇才と呼ばれ、彼のワインは「唯一無二」
他のシュナンブランと明らかに違い、若い内から濃い=褐色気味の仕上がりです。
酸、円やかさ、フレッシュさ、複雑さ、透明感、分厚さ、切れ、余韻、等々の相反する要素が何故か一本に詰まっています。
例えたくても、例えようのない、という表現が正しいのだろうと思います。
そして、、もう一本の「ケイマス スペシャルセレクション」はというと、カリフォルニアはナパの「正真正銘」=強さ、酸のまろやかさ、深さ、香りの重層的な、逸品です。
例えるなら「屈強なアメリカンフットボールの選手」
2本づつスタンバイしていますので、2日間で無くなることはないかと思います。
「唯一無二」と「正真正銘」をお楽しみください。
御連絡いただければ、17日も確保しておきます。
2次会使いで「一杯だけ」というのもアリ、です。
ちなみにこういうワイン=「ちょっとええワイン」で使うようなワイン=は劇的に値上がり中。
今のうち、です。
樋口誠