ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

暑かったですねえ・・・・で・・・・・

2013年10月11日 03時34分39秒 | ワインの事

いやあ、昨日は暑かった。

汗だくになりましたねえ。

10月も半ばに入ろうとしてるのに・・・・・・・

しかし、何度か書いているように温暖化が叫ばれるようになって悪い事だけでなく良い事?もありますね。

例えば「ワインの名産地に雨は最小限でよい」などという定説がありますが、これだけ暑くなると「ソコソコの雨」がないと葡萄が干からびてしまいます。

ポルトガルなど南の産地(例えばポルトなど)は他の産地にない様な「うっそうとした森」が見受けられますが、これは雨が無いと成り立ちません。

で、ポートワイン以外にも立派なワインが沢山出来ていますし、なにより近年の大阪の葡萄も補糖が不要な畑も出てきているくらい立派な糖度です。

酷い豪雨は人々の生活を奪いますが適度な雨がないと良い葡萄が難しい時代になってきたのかも知れませんね。

ボルドーもアルコール15.5度なんていう脅威的な表記が堂々とされる時代です。

「定説」なんていうものは「ある時代」のものですもんね。

或いは凝縮した葡萄を得る為に「剪定」は必須だったものが剪定なしでも良い実が取れる「結実不良」が毎年のことになって、フランスの多くの産地では剪定そのものが「タマにするもの」になるかも知れません。

イタリアに多いパッシート「陰干し」は意味がなくなるかも知れませんし、またやってしまうと発酵しきれない糖が甘みとして残ってしまって生産者の意図から外れてしまうかもしれません。

な~~~んて栽培家でも醸造家でもない私の妄想です。

しかし、そんなことを考えながら仕事をしていると色々な変化が受け入れやすくなるのではないかな、と感じています。

今、朝の3時半。

まだまだ蒸し暑い今日、そんな事を感じている私です。


昨日の続き=試験を受けた方に

2013年10月10日 02時30分07秒 | ちょっと休憩

昨日はそむりえ亭の三宅君を始め、沢山の方が認定試験に合格しました。

この試験を受ける方々はソムリエ協会の「教本」なるものをテキストとして、ま、愛読する訳です。

この教本は公衆衛生からワインを含む飲み物全般、各国のワイン法や歴史、サービス、伝統的マリアージュなどが網羅されています。

普通は一か国の事のみ書かれた本が多い訳ですから、中々便利なものですね。

更に毎年改訂されるのです。

かつて何年かに渡っては私もその作業に関わっていました。

大変な作業です。

しかし、ワインの世界に限らないと思いますが、法律はどんどん変わっていきます。

地名が表すワインのタイプや品種、品種名の呼び名の変遷、気候の変化、扱うべき国の比重などなど・・・・・

ですから10年前に受かった方は、その後新しい事が書かれた本を何冊も買わないと自身の知識が10年分古びていく訳です。

私は毎年購入しています。

老眼で、頭の弱った人間には全て読みこなすのはしんどい事ですが、タマの調べものにも使えますし、時間のある時の気分転換、或いは若い従業員にドリルを出したりするときの「裏付け」には必須ですね。

試験は受かるとホッとします。

しかし教本が物語るようにワインはドンドン進んでいきます。

休んでいると置いていかれるのです。

「ええ~~っ」と言われる方も少なくないでしょう。

だいたい、そういう私も「言うだけ番長」なんですが・・・・・・

が、少しづつリニューアルに付いていかなければなりません。

雑誌でも情報は入りますが「正式に」決まった事か、その地の生産者の内規か、一部の人の「希望的観測」か、などは記憶に留めにくい物です。

そう言う点で「毎年出る教本」は確かな決定事項を各国の正式機関から集め編集していますから安心ですよね。

勿論、それでも人間が造りますので会員の皆様からミスのご指摘を頂いたりします。


どうぞ、業界の皆さん、知識のブラッシュアップに新しい教本をゲットしてくださいね。


昨日の「早仕舞い」の理由は・・・・

2013年10月09日 03時53分43秒 | ちょっと休憩

昨日は早仕舞いをさせて頂きました。

その理由は、というと三宅君が念願の「ソムリエ呼称資格認定試験」に合格した「祝い」でした。

身内の祝いの為、というお客様には関係のない理由かもしれませんが、ま、私にとっては「祝うべき理由」でありましたので・・・・・

という事で24時から知人の店「タキシードパーク」(西天満)で美味しいものを頂きながら楽しみました。

有難いことに三宅君を知る知人の店のスタッフも駆けつけてくれた楽しい宴でした。




しかし、ソムリエ認定は「一人前のソムリエ」という認定ではありません。

昨日、沢山のソムリエ呼称認定者が誕生した訳ですが、「調理師免許」を取った、というのと同じように沢山の業界人の通過する「若葉マーク」を得た、という事ですので安心することなく今後の勉強こそ大事と心にとめて欲しいものです。

だって車の免許をとってもF!ドライバーじゃないんですよね!!

お客様が投げかける言葉をピッチャーの投球とするならば三宅君は多分1割台の打率に終わると思います。

私は7割は失敗するかもしれませんが3割打つ自信があります。

たった3割です。

が、3割は、でもあります。

昨日は多くの方のFBでの喜びの投稿を見ました。

その方達の投稿は「一人前になった」と聞こえます。

55を迎える私もまだまだなのに、です。

どうぞ、スタートラインに立った、と置き換えて「試験前より勉強するぞ!!!」と頑張って頂きたいものです。

三宅君は不幸です。何故なら、そむりえ亭で私の下でいじめられます。

それが良いのか悪いのか、数年後、或いは数十年後に答えが出ます。

私の事を「パワハラだった」と記憶に残すのか、いい師匠だったと言われるのか、数十年後にわかるわけです。

何も見返りは求めません。

要りません。

が、この世界を引っ張っていく人に育っていたらなあ、と切に望む今日この頃です。

毎年この季節に感じる未来への感触です。


例えばイタリアワインの面白い所は・・・・

2013年10月08日 03時39分42秒 | ワインの事

ワインの生産国として東西の横綱は間違いなくフランスとイタリアですね。

その生産量の1位2位はドッグレースの様に入れ替わっていっています。

ただ、イギリスに近いこともあってか、或いはその婚姻関係も影響してか、フランスのワインが世界に名を売ッた速度が早かったのは成り行きとしてはやむを得ない所だろうと思います。

しかし、世界がグローバル化して様々な評論家のレビューが万遍なく行き渡り、そこにネットが拍車をかけるとイタリアのワインが市場を獲得するのは、これも当然のことでしょう。

よく言われることですが「イタリアワインは土着品種が多いから難しい」

しかし、そうでしょうか?

私の見解は違います。

フランス系の品種が世界に広まった結果、「慣れたもの以外は覚えにくい」からなのではないでしょうか?

だってフランスでも数えればとんでもないくらいの品種がありますが、ソムリエですら全ての品種を覚えきっていません。で、有名なものを優先的に覚えてリピートしているのです。

じゃ、イタリアはどうか?というと確かに沢山の葡萄がありますが、いわゆるシノニム=異呼称が多いのですね。

サンジョベーゼにしろネッビオーロにしろ、あるいは白のトレッビアーノも数えられないくらいですね。

整理をしていけば面白いですね。結構、集約されていきます。

しかし、私が感心するのは「懐の深さ」です。

例えばフランス系の品種も拒否せずに素晴らしいワインを造り出しています。

技術も古い慣習に囚われずに新しいものにチャレンジします。

また原産地呼称の枠組みが自分の理想と違えば枠を飛び出して前へ進みます。

フランスでは無いですよね。

他国の主流品種を後から植えたという話は聞きませんし、イタリアほど枠をはみ出す生産者が目立ちません。

ですからイタリアのワインは幅が広いのですね。

同じ地方でも品種の違い、作り方の違いで非常にバラエティが出来ます。

またシノニムが多いという事の裏には気候風土が違えば「別物」というメッセージが感じられます。


私達日本人は恵まれていますね。

その両巨頭のワインを選び放題ですし、更にそこから派生した世界中のワインが手にできます

最近ではスペインのワインの台頭も顕著ですし、何より日本のワインが今面白いではありませんか。

どうぞ若い方には色々な国の色々なワインに臆せず近寄って頂きたいものです。


フライングワインメーカー

2013年10月07日 01時10分19秒 | ワインの事

フライングワインメーカーというのは飛行機で飛んで他国でワインメイキングをする人を指す言葉です。

通常は南半球の最新の知識や技術を持ったワインメーカーが北半球との半年の葡萄のサイクルのずれの隙間を使ってワインを造る、或いは教える、というようなことを指しているようです。

つまり古い国が新しい国から学ぶ、という事になります。

しかし、中にはその逆もありますね。

今月のグラスワインにもそう言うワインがあります。

フランス.ローヌはクローズエルミタージュの生産者として有名なアラン.グライヨがオーストラリアで得意のシラーを手掛けているのです。

ラベルには飛行機の絵が描かれていたりして、まさに「フライングワインメーカー」を指していますね。

オーストラリアと言えばShirazですがアラン.グライヨが出がければSyrahとフランス式の葡萄の呼び名です。

単に呼び名をフランス式に戻しただけではなく、造りもフランス。

重さや強さではなくエレガンスが感じられる造りです。

畑のチョイス、樽のチョイス、或いは収穫期なども違うんだろう、とスグに判る味わいです。

ここのトップのワインはグランヴァン顔負けの価格ですので、そむりえ亭ではセカンドラベル?を使っています。Syrah No2とネーミングされています。

料理の早いタイミングでも後半のメインでも使える重宝なワインです。

お試し頂きたいと思います。


今日はお休みを頂きます。

2013年10月06日 03時17分03秒 | スケジュール

さて台風の影響か、暑い日が続きますね。

そんな中、申し訳ありませんが今日6日(日)はお休みを頂戴いたします

宜しくお願い致します。

次回の休みは16日(水)、17日(木)と連休させて頂きます。

第3火曜の15日は営業いたしますので、どうぞご利用くださいませ。

また22日にワインメーカーズディナーを開催いたしますが満席となっています。

もしキャンセル等が出ましたら、このブログとFBにて告知させて頂きます。

チャンスを狙っていらっしゃる方は、ぞうぞ欠かさずブログを覗きにお越しください。

という事で今月のスケジュール事情、改めてのご報告でした。

皆さんもいい日曜を!!!


スッキリ、の白

2013年10月05日 02時40分36秒 | お勧めワイン

そむりえ亭のグラスワインはなるべくバラエティに富むように、と選んでいます。

が、今月は「スッキリ」な白が多いかもしれません。

理由は・・・・・

メインに予定している肉や魚がジビエも含め濃い~~~赤を欲するものが多い為、白は重すぎない様に、という意図なんですね。

ソーヴィニヨンブラン、リースリング、シュナンブラン、グリッロ(シシリア)などです。

何れも樽熟成をしないタイプのもので酸がはっきりしていてスッキリ、なんです。

が、決して軽い訳ではありません。

ミネラルが有るもの、僅かな甘みが感じられるもの、果実味がほうふなもの、などなど薄っぺらいワインばかりと言う訳ではありません。

こういうワイン、意外と肉でもテリーヌにしたもの、もうすぐ(10月下旬)使い始める予定のハモンイベリコなどにもバッチリですし、臭みの少ない牛や鴨のメインディッシュにも実はよく合うんですね。

青魚、ジビエ、仔羊、魚卵系のものには赤でお勧めすることになりますが、それ以外では積極的に勧めたいワイン達です。

「葡萄のポテンシャルを素直に感じる)このタイプ。

ある意味「ワインらしいワイン)という事が出来ますね!!

穀物系のアルコールにない酸、甘み、ミネラルなどをジックリと感じてみてください。

ワインの世界が広がりますよ!!!!


昨日の続きです。

2013年10月04日 02時43分02秒 | ちょっと休憩

昨日は「ネットで本が無くても知識が入りやすくなった」的な事を書きました。

確かにその通りですし、私は肯定的に使いたいと思っています。

ま、私が横着でズボラなだけなんですけどね・・・・・

にしても、思い出せないワインの名前や葡萄をスマホで直ぐに探せる、というのは昔では考えられず、しかも昔の私なら一晩経てば忘れている事さえ忘れる、というスパイラルに陥ることが多かったのです。今はその場で調べて暫くは覚えていることが出来ますね。

でも、簡単に調べられるというのは「憶えなくてもいい」にも繋がります。

だって忘れても直ぐに調べられるのです。

しかし、残念ながら何処でもかしこでも直ぐに調べられるか、というとそんなことはありません。

即答できないと恥ずかしい事になったり、薄っぺらい知識で間違ったサービスをしてしまったりします。


例えば・・・・・

「シャブリ頂戴」とオーダーされたとします。

たまたま、シャブリが無かった場合「同じシャルドネで造られたワインがあります」と答える人がいます。

しかしお客様はシャルドネを求めている訳では無い場合が殆どです。

通常シャブリはすっきりした樽熟成していないワインなのです。

なのに「樽熟したコクマロ」な事が多いシャルドネを勧めるのは頭でっかち以外の何物でもありませんね。

「いや、、シャブリグランクリュは樽熟している」などというのは言い訳です。

シャブリグランクリュはシャブリの中の異例であって多くの方の経験するシャブリではありませんし、プルミエクリュも多くの店では冷やされてスッキリと飲まされています。

「シャブリの近くのサンセールという爽やかな酸を持った白があります」の方がよほど親切じゃないでしょうか?

いや、別にサンセールでなくても爽やかな酸と香りを持った白は沢山あるではないですか?

或いは「シャブリの中でもスッキリ、コクマロ、中間と色々あるようですが、どんな感じでしたか?」と聞くのは恥ずかしい事ではありません。

シラーもフランスの北ローヌとオーストラリアでは大きく違い、お客様の求めているものとかけ離れたりします。

勿論、どこの産地の、どの葡萄のワインも「全く同じ」ってことはありませんが、許せる範囲も多いですし、サービスマンの「説明」で距離を縮められるはずです。

ネットに同じ葡萄と書いてあった。では済まされません。

普段からテイスティングして、或いは体験して、そのワイン名が何をゲストに植え付けているか?を体感しないといけません。

ネットは便利です。

が、それは実体験や既に備わった資質の補助です。

どうぞ、上手にネットと付き合ってくださいね!!!


ヤッパリ便利になりました。

2013年10月03日 03時23分19秒 | ちょっと休憩

以前にも書きましたように私は勉強をしない男でして、少なくてもノートやメモを録ることは殆どありません。

しかし仕事となると「憶えないまま」と言う訳にはいきませんね。

で、どうするか?

というと、何度かその資料を見る、或いは口でモゴモゴ復唱する、いや、思い切って忘れてしまって思い出せたことだけもう一度しつこく憶えようとする。

です。

ワイン関係の本もあるにはありますが、何度も見るという事はあまりなく、しかし捨てずにおいているのは若い人が見たい時に見れるように、という理由です。

だいたい、現在大概の事はネットで直ぐに調べられます。

厚く重く高い本を買わずに済むのです。


が、気を付けないといけません。

ネットの情報は必ずしも正確ではありません。

「ワイン用語集」的なページを発見したとしても、勉強中の人がメモ的に書いているものであったりします。

或いは書いた日時が古かったりして使い物にならない、ってこともあります。

ま、これは本でも同じですけれども・・・・・・

私達の年齢の場合、若い頃にはネットなどというものはありませんでしたので、全て本か講師からの伝授です。

ですから「誰の本」「誰からの情報」とはっきり言えたものです。

が、ネットからの情報の場合、あまりの氾濫に「何処からの情報か?」が判らないことが多いのですね。

ですからネットで常に情報を得ようをしている方には是非同じワードで複数のサイトを見て欲しいと思います。

更にいうとたまにはネット以外からの「確かな筋」の本を見る、読む。

で、トドメは実際のワインを触ってみる、飲んでみる、温度を変えてみる、グラスを変えてみる、違う料理と合わせてみる、を重ねると意外なことに彼の地の気候風土が浮かび上がってきたりします。

先述したように横着で不勉強な私にとってネットは便利ですが、なまじ歳を重ねている分、その間違いを発見するもの日常茶飯事です。

上手に付き合って良い情報を手に入れて活用してほしい、と若い人に望みます。

どんなに文字で勉強しても最後は「運用」「活用」して楽しむことです。

「便利」を「安易」で終わらせず「便利」で「重宝」するようにしましょうね!!


暑かったああああ。ですね・・・・

2013年10月02日 00時07分59秒 | ちょっと休憩

今日はお休みでした。

昼には銀行に寄って店に軽い用事をしに出かけ、ランチに軽くグラスワイン一杯、の予定が2杯。

家に帰ってゆっくりして、今日の東京会議の為の早寝を実現の為、寝酒を少々。

しかし、暑かったので「少々」が「多少」位になってしまい、この時間です。

いずれにせよ、この後は頑張って早寝しなければ、です。

さて今日も会議の後、ダッシュで帰ります。

19時にオープン致しますので、皆様ゆっくり目にお出かけくださいね!!

お待ちしています!!!