ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

ちょっとした幸せ

2017年08月23日 01時50分00秒 | 日記
昨日は母を診ていただく往診の先生が来て、更に少し時間をおいて痛み専門の「ペインクリニック」にも介護タクシーで・・・


昨日の母は最近1か月くらいの間で一番元気で、ドクターの問いかけにも「聞こえる声」で受け答えしていました。

勿論、認知ですからチグハグな答えですが・・・・・


しかし、しっかり食べて、しっかり喋れる姿を見ているとホッとします。


また昨晩は知人のグループが「遅ればせながらの9周年の祝い」ということで貸切で使ってくれました。

使って頂けるだけでも幸せですが、数々の演出あり、で感激です。


で、そのあと、彼らのグループの2次会にちょっと合流して一杯。

更に、帰りつくと友人からお誘い。

流石に最後の誘いはお断りしましたが、そういうことの積み重ねが「幸福」というのだな、と実感しました。

富や名声でなく「人との繋がり」


大きなことを求める年齢でもありませんので、小さな幸せを感じられるように過ごしたいと思います。


           樋口誠

8月下旬の予約状況

2017年08月22日 02時16分23秒 | ニュース
毎年8月は周年月ですし、盆に他の店が休んでくれるものですから、通常より忙しいのは読めるのですが、今年は3月の送別会などのような大人数の多い年になりました。


今日から月末までも沢山あります。


今日22日:団体様貸切にて一般営業はせずに終了いたします。

また
29日(火):オーストラリアの「ローズマウント社ワインメーカーズディナー」
      まだ若干のお席がございます。

      この日も貸切ですので一般営業はありません。

他に23日、26日、28日に奥の半個室状の部屋を使うグループの予約があります。

大人数(5名以上)をお考えの方は早めに24日、25日、27日、31日でお考え下さい。


本当はこのように書くと「忙しそうな店に印象が出来てしまいそうで怖いのですが「普段はヒマ」です。

昨日もお食事は2件のみ・・・・・(涙)


ま、どの日も満遍なく埋まる、なんている都合の良い事を望むのはバチアタリかもしれませんね。


皆様のお越しをお待ちしております‼


           樋口誠

Vintage情報も・・・・・

2017年08月21日 01時37分36秒 | ちょっと休憩
ワイン業界にいるとVintage情報はドンドン飛び込んできます。

あの地方、この地方・・・・


それも重要と言えば重要で、それなりに役立てています。

しかし、実際のところは「使いながらの実感」です。


「造り手の違い」という部分もありますし、収穫日や糖度、酸度だけでは思いもよらないワインの姿は手に取らないと判りません。



ってことを今日書きたいのではなく・・・・

自分の住むところの天気天候をじっくり見る、ということが大事だな、と今年の関東の冷夏というか雨の夏を見ていて思うわけです。


例えば昨日の多摩川での花火大会での混乱。

豪雨レーダーや近くでの30分前の被害状況からすると危険は察知で来たのではないのかな?と思うのは私だけでしょうか?

テレビでの様子を見ていると「大丈夫そう」と高をくくっている人が多かったようですし、主催者の判断も遅かった気がします。

仮にあの状況で山の川辺でキャンプやBBQなどをしていたら大変な惨事です。

そういう点では3日ほど前の甲子園での高校野球の中止の判断は私なら評価します。


大阪に住んでいると「大阪は大丈夫」感が「いつも間にか」根付いています。

私の中にも「このコースの台風は大丈夫」という感じは無きにしも非ず、です。


幼い頃の第二室戸台風を代表とする大阪の被害もない訳ではないのです。


また「天気予報もあてにならない」という気持ちも判りますが、しかし、私は結構な頻度で見ます。


自身の自転車通勤の安否は勿論、お客様の足、場合によっては魚の入荷、ワイン等の荷物の到着も影響されるのですね。


昨今の宅配ブームでちょっとした買い物も行かない人が増えていますが「今家を出れば30分で帰ってこれる買い物」を明日来るからと宅配を頼っていては届かないものもあるやも、です。


ちなみに私は母と暮らし始めて買い物の頻度が増えました。

また今は歩けなくなりましたが車いすで表の空気を吸わせたいな、という時などは好天でないといけません。



そろそろボージョレヌーヴォーの今年の収穫情報などが飛び込んできますが、身近な天気予報はこまめに、そして数日間の予報の変化などに気を巡らせていきたいと思います。

皆さんも油断のなきようにお過ごしください。


        樋口誠

呼称資格認定試験

2017年08月20日 02時00分54秒 | 日記
私が日本ソムリエ協会の呼称資格認定試験を受けたのが30年前。

今年のそれが今日20日です。

その間に試験場所、方法、試験範囲、呼称の統一、受験資格‥などで色々変更がありました。

何より受験者数などは隔世の感があります。

しかし、試験の難易度は変わっていません。

というか、毎回誤植や問題のミスなどは出てきますし、ある年までは簡単と言われた分野が、数年後には「高難度」と言われるようになったり、です。


例えば、我々以前の世代は当たり前に勉強していたドイツワイン。


ある年以降の受験者のドイツワインの正答率が著しく落ちていました。

ポリフェノールブームの前後からです。

ある人には簡単である人には難しいのです。


少なくても不要な問題などありません。

毎日の仕事の延長としての試験ですから、ある日に手に取ったワインのラベルを家に帰って調べる、先輩のお客様への話を盗む、などしていれば学校などに行かなくても受かるものです。


仕事に関係ない「ワインエキスパート」の方の目的とは異なりますが、「ソムリエ」の受験者は「お客様に正しくワインを提供するための第一歩」として受けるわけですから「簡単に通る方法」など模索してはいけません。

「受かるくらいに勉強して」

「もっと正しくワインを理解するための一里塚として」

「いずれは息をするようにワインを扱えるようになる」

そんな風にガンバッテ頂きたいと思います。


抜け道とか山を張るとかでなく必要だから勉強をした、という結果を今日の試験で発揮してください。


しかし、このブログをアップする時間に受験者がこれを見ていたら寝不足間違いなし。


試験には睡眠が一番。

とっとと寝てください(笑)


           樋口誠

話すことは・・・・

2017年08月19日 03時03分41秒 | ちょっと休憩
人を機敏にする、と言います。

先日「書くことは人を確かにする」という投稿をしましたが、いずれもフランシスベーコンの言葉です。

前文では「読むことは人を豊かにし、話すことは人を機敏にし、書くことは人を豊かにする」・・です。


で、今日のお題「話すことは人を機敏にする」とはどういうことなんでしょうか?


私なりの解釈しかできませんし、だいたいフランシスベーコンさんのことを知っているわけでもありません。


しかし、仕事中の多くの時間を話しながらこなしている私なりに解釈すると・・・・



書くことは「読み直して」「訂正して」「破棄して新しく、も出来」「何しろ【今すぐ】ではなく」などが可能です。

それ故に完成度を求められますし、読む人も「読み返したり」「時間を掛けたり」「解らない言葉は辞書(ウィキも可)を引いたり」「途中でご飯を食べたり、遊びに行ったり」も出来るわけです。


しかし、話すことは言葉を一旦発してしまったら瞬時に相手に聞こえ、何か間違えても【てにおは】などは記憶しておらず、ましてや破棄することなど難しい。

つまり話すときには咄嗟(とっさ)の判断で言葉を選び、多くの場合は次の展開まで予測しなければ尻切れトンボな話にしかならないのです。

また聞き手も一度のチャンスですから、文字のように読み返したりしないで判断しなければならないのです。


つまり話し手の単語選び、不要な言葉の選択、起承転結の組み立てを瞬時に要求されるということです。


サービス業の仕事はまさしくそうですね。

ベーコンさんがその意味で言ったのではない、とは思いますが・・・・


時折「私は話すことが好きだからサービス業を選んだ」という人がいますが、私の中では「NO」です。

例えば美味しい料理をワインとともに楽しんでほしい「手段」として話すのであって、話すことは主目的ではありません。

服屋さんでも散髪屋さんでもおなじでしょう。

主目的を達成するために私は話します。


いや私は下手な話し方を誤魔化すダジャレで姑息に生きていますが、上手な方の接客は短く的確。

まさに「機敏」です。



ところでシャトームートン・ロートシルトというワインの1990年のラベルを書いたのもフランシスベーコン。

しかし時代も違う全くの別人ですのでお間違いのないように・・・・・
シャトー・ムートン・ロートシルト [1990] 750ml Ch.Mouton Rothschild
シャトー・ムートン・ロートシルト
シャトー・ムートン・ロートシルト


             樋口誠

永いお付き合い

2017年08月18日 02時08分09秒 | ちょっと休憩
8月8日に9周年を迎え、10年目に突入したそむりえ亭。

やはりこの時期は古く永いお客様が目立ちます。

そむりえ亭を忘れずに時間を作ってお越しいただけることは幸せなことです。

新しいお客様も古いお客様も「同じと言えば同じ」です。


しかし、どんな人も時間とともに環境が変わって来店の機会を失うことは想像するにやぶさかではありません。


毎年、その傾向はあるものの今年は一層古く永いお客様が目立ったように感じます。

昨日もそうでした。


飲食業も40年近くですから、最初の頃のお客様=ホテル時代の=などは、もう旅立たれた方も少なくありませんし、これからボチボチと私も同様に老いていきます。

その老いに逆らいながら皆様をお迎えできるように、或いは皆様もお越し頂けるように健康管理はしないといけませんね。



あ、勿論、普段の営業の普段のお客様があっての9年間ですから、「古い永い」でなくても分け隔てなくオモテナシを出来るように頑張ります‼


              樋口誠

2017年08月17日 02時10分57秒 | 食・レシピ
鰻はそむりえ亭でも夏のメニューとして登場しています。

まだまだ「鰻はフレンチでも食べるのかな?」的なことを聞かれますが、フランスの「マトロート」(赤ワイン煮)、スペインの「鰻の稚魚のアヒージョ」、イギリスの「鰻パイ」や「鰻ジェリー」など様々な料理があります。


ですから不思議でも何でもありません。



さて何年か前にわが友である京橋の「ベース」の松本君の誘い。

鰻卸と鰻を食べさせる店をやっている方から「うちの鰻料理にはどんなワインが合うのか検証して欲しい」という会です。

で、最終的に20アイテムほどのタイプ違いのワインを揃え、会場で様々な手法の鰻と合わせます。


参加者の皆様の感想は置いておいて私の結論は「どのワインにも合わせる要素がある」「合わない危険要素が少ない」ということです。

フレンチの赤ワイン煮は何しろ赤ワインで煮ていますので赤で合わせますし、アヒージョは白の方がスッキリと油(オリーブオイル)を切れます。
料理法に依る、という一番無難で面白くない答えが以前はありましたが、実際のところは赤ワイン煮でもアヒージョでも白赤が逆でも「良い答え」が出ます。

血合いの臭みや鉄分は感じにくく、身はフカフカで、ジューシー。

ヒツマブシで判るように複数の食べ方をチョイス出来ます。


今、お出ししているのは白焼きにして山椒のクリームを添えますが、「フカフカの身に含んだジューシーさに」と言ってピノノワールをお勧めしていますが、前の料理や後にピノノワールが必要な料理が予定されていれば白をお出ししたり・・・・


土用の丑は過ぎましたが、鰻の旬はそれに囚われません。

是非、色々なバージョンをお試し頂きたいものです。


今日もありますので、是非お試しください。


         樋口誠

久しぶりに8/15に休みました。

2017年08月16日 01時30分17秒 | ちょっと休憩
ほんとうに偶然、昨日が休みになっていました。

開業以来、多分初めての15日の休み。

「盆や正月、GWは忙しいはず」ということで避けていたのですが、前後のスケジュールから「ここで休むしかない」となったわけで・・・・


で、同級生などと彼の行きつけの「盆にも開いているイタリアン」に出掛けました。

そうすると予約のみならず、飛び込みのお客様も後を絶たず入っています。


「やっぱり盆は忙しかったんだ・・・」とチョイと後悔もありながら、しかし楽しく過ごしました。


来年の参考に憶えておきたいと思います。


8月後半は20日、30日のみがお休みですので頑張ります。


ちなみに昨日の私にとってのトピックは朝8時頃に母が私の部屋のドアを開ける音。

ここ2か月半、独りでは歩けなくなっていた母が、どうやってか判りませんが、独りで私の部屋までたどり着いたことは衝撃です。

ま、元気だったということで安心でもあり、危険行動を連想させられ、恐ろしくもあり・・・



さて今日はお盆も最終日。

忙しいことを願って出勤したいと思います。


       樋口誠

8月15日

2017年08月15日 16時00分47秒 | 日記
母は93歳の東京生まれ

2年前に亡くなった父は生きていれば間もなく95歳、大阪生まれ

いずれも第2次世界大戦の惨禍を「嫌というほど」経験しています。



母は大空襲に時には墨田川辺りで次から次に倒れていく人たちに呆然とし、兄を満州で亡くし、3人の弟達と里子で来た妹の計4人を抱えて大阪に逃げてきます。
大阪に着いた彼女らはお互いのシラミだらけの体や衣服を取り合ったそうです。

父はというと激戦地ビルマで通信兵として終戦を迎えます。
ちぎれた足、血だらけの頭、ウジの湧いた死体・・・


誰も志願なんてしていません。


日本のみならず全世界で天文学的な数字の死者、被害です。


「やられたらやり返す」的な考えが戦争を引き起こしたことに何の疑いもありません。

今の北朝鮮とアメリカの発言が「そう見える」のは私だけではないはずです。

イスラムの戦いも然り、です。


しかし、1945年8月15日に終戦を迎え72年が経ち「生の証人」がどんどんと天に召される時代に入りました。


不戦を唱える今の憲法は世界に誇るべき財産。

私はそれを心に保ちたいと思います。



            樋口誠

腐っても鯛、的な・・・・

2017年08月15日 02時30分01秒 | 日記
旧盆でいうところの中日が昨日。

明日16日までが、まさに「盆」であります。


しかし、ここ何年かのうちに、例えば先日も書きましたが「山の日」のお陰で多くの方の休みの体系が変わってきています。

盆にも店を開けている身としては「読み」がまだできておらず・・・・・


で、昨日などは一昨日までの予約状況ですと「まあまあ」までいけば御の字、と思っていましたら、なんのなんの、バンバン入ってこられるじゃありませんか?

腐っても鯛。(例えは悪いですが)


やはり多くの飲食仲間の店が休んでいるようですし、集中するのも仕方のないことですし、また嬉しい悲鳴でもあります。


今日15日はたまたま休みにしていますが、「盆だから休む」のではありませんので、どうぞ御容赦を賜りたいと思います。


8月の休みは今日のあと20日、30日のみ

貸切が22日とワインメーカーズディナーを開催する29日。(まだ7席ございます)

他の日はまだまだ余裕ですので宜しくお願いします。


お休み中の皆様は、この機会にご家族やご先祖様に感謝の機会としていただけますように・・・・
(私は無宗教ですが「機会」は大事に、と思います)


               樋口誠