あの声、いや音が・・・・

ミナミで仕事をし始めて33年目。

季節の移り変わりはシッカリと見てきたつもりですが、先程は「はっ」と思わせる音。



何しろ深夜でも交通量が多いので気が付かなかったのか、私が鈍感なのか・・・・

深夜1時半、たまたま車の少ない一瞬でしたが、御堂筋の植え込みから聞こえてくるのです。

鈴虫の声、いや音（ね、と読んでください）が聞えるではありませんか‼

綺麗で涼やかな鈴の音ですねえ・・・


この数日は深夜の自転車も殆ど汗を掻かずに帰れましたから「秋」も実感です。

多分、海に行けばクラゲも多発、山のキャンプでは夜は毛布がいる時候。


坂本君もその辺を感じながら9月のメニューを考えていると思います。


15日（明日）は8月の折り返しのお休みです。

その前の今日はまだお席があります。

どうぞ宜しくお願いいたします。


　　　　　　　　　　　　樋口誠

9周年で使ったワインのトピック

9周年で使ったワインのうち「これは面白い」「あまり使わないのでは・・」というものが二つありますのでりんくをしておきます。

１：マルグライド ゲヴルツトラミネール
　　ゲヴルツトラミネール発祥の地、南チロルのワイン

	リラ ゲヴュルツトラミナー ナルス マルグライド 2015 白 750ml
	ナルス マルグライド
	ナルス マルグライド

２：メインで使ったニュージーランドの至宝「プロヴィダンス」

今回はシラーブレンドの「フォーアポッスルズ」ですが、その奥深い味わいは周年にお越しの皆様にもしっかり伝わったようです。

	プロヴィダンス　フォー　アポッスルズ[2013] Providence Four Apostles[2013]
	プロヴィダンス
	プロヴィダンス

普段の生活の上では両ワインとも手が伸びないと思いますが、一度お試しいただきたいワインです。


　　　　　　　　　　　樋口誠

あの頃・・・・

私は前職のホテルに勤めて1年半が経った辺りでした。


「１２３便」という憶えの良い数字の飛行機の墜落のニュースは衝撃的でしたし、勤めていたホテルはその子会社（正確には孫会社）でしたから、心中穏やかではありませんでした。

テレビから流れる乗客名簿の中なら中学校の同級生の名が読み上げられた時は「ニュースは他人事ではない」と思い知らされた瞬間でもあります。


広島、長崎の原爆、終戦と8月は「忘れてはならない日」が沢山ありますが、この事件もその一つ。


仏様は皆が先祖を想う「盆」の近くで、そういう事件を重ねたのでしょうか？


そむりえ亭は9周年でお祝いをしていただきました。

が、こういうことを忘れるためではありません。

むしろ、元気をもらって「思い出して前に進む」力を頂きました。


なにも出来ないけど、何が出来るか考える時間を8月は与えてくれているようです。


　　　　　　　　　　　樋口誠

意外に知られていないワイン

いや、そこそこ知られているはずのワイン「ゲヴルツトラミネール」

アルザスでその名を馳せる葡萄品種です。

バラやライチを思わせる華やかな香り、甘いと錯覚させるけれど糖分は辛口並み、フォワグラと合わせると天国。


今月も勿論使っていますし、9周年のメニューにも使用しています。

しかし「そこそこ知られている」というのには理由がありまして、実はアルザス原産ではなく「北イタリアの村、その名もトラミン村」が生まれ故郷というので「トラミネール」或いは「トラミナー」と名前に冠すわけです。

その香りがあまりにも華やかな故「ゲヴルツ」＝スパイシーな＝という形容詞が付いた名前になるのですね。


いつもはアルザスのものを使っていますが、今月はスッドチロル＝北イタリアのアルトアディジェ州南チロル＝トラミン村のあるところ＝のものです。


「すぐそれと判る香りと味わい」ですが、ゲヴルツトラミネールを飲みなれた人には「あれ、ちょいと違う」という感じもあるかもしれません。

そうですねえ、アルザスのものよりフレッシュかもしれません。

いずれにせよフォワグラを使ったお皿に合わせたいと思います。


ゲヴルツトラミネールは幅の広い葡萄。

以前も書きましたが、香りの華やかさから「料理に合わせにくい」と思っているソムリエも多いようですが、実は「ほぼ万能」です。

バンバンとグラスで開けて使って頂きたい葡萄です。


　　　　　　　樋口誠

8月後半の状況

9周年の記念メニューも後半。

その後の状況をお知らせします。



15日（火）：お休みです。

20日（日）：お休みです。

22日（火）：団体様貸切の為、一般営業は致しません。

29日（火）：オーストラリアの「ローズマウント・ワインメーカーズディナー」の為、一般営業は致しません。
　　　　　　現在のところ、残り7席です。

30日（水）：お休みを頂戴します。

そのほかの日は満席はありませんが、5名以上の奥の半個室を使用するご予約が何件か入っています。

大人数をお考えの方はお早めにご一報ください。

大概の日は一日平均2件程度の状況ですので、どうぞ宜しくお願いいたします。
（所謂「お盆」の期間は一気に予約が入りがちです）


尚、今日明日の9周年営業に尽きましては両日ともに時間によってはお取りできます。

まずは樋口宛にお電話、若しくはメッセンジャーを頂ければ幸いです。


皆様からのご連絡、楽しみにお待ちしています。



　　　　　　　　　　樋口誠

盆休み

暑中お見舞い申し上げます。

「山の日」なるものが出来て「盆休み」の感覚が変わってきていますね。


以前なら15日前後から休みを取られる方が多かったのでしょうが、山の日が8月11日に制定されて「前倒し」して休む企業が多い訳です。


そむりえ亭としては毎年8日～12日が周年営業ですから、それ以降に盆休みを摂っていただいたほうが有難いのですが・・・・


ということで「いつもの盆」15日前後（今年は弊店は15日に休みますが・・）はまだまだお席があります。
（今日10日、明日11日、明後日12日は9周年ウィークで満席です）


例年、他の飲食店が休みを取る時期に忙しくなるはずですので、どうぞスケジュールに入れて頂ければと思います。


ということで多くの方は夏休み。

ごゆっくりとお楽しみください。


樋口誠

10年目初日は・・・・

ちょうど良い予約状況でした。

早い時間から、良い感じに埋まりながら決して集中した入客ではありませんでしたので、お待たせすることなく・・・

滞在時間も早いところで2時間弱、平均で2時間半を少し超えたところでしょうか？


で、遅めの時間に同業者さんのご挨拶を兼ねたご来店。


今日もほぼ同様の感じかな、というところですので同様にサーブ出来るものと思います。



今年のヘルプ。

昨日と明日10日はホテル時代の元同僚「三條くん」

今日9日はキッチンに今治から篠田くん。

11日は盟友「品川くん」

12日は元そむりえ亭の「三宅くん」


「あ、男ばっかりやん」と思われた方もいらっしゃるかと思います。

昨年まで来てくれていた内の1名は「骨折」

もう一人は「出産」


というような理由ですので御容赦くださいまし・・・




それはさておき・・・・

今日9日は長崎に原爆が落とされて72年。

広島ばかりが取り上げられますが、これも同様に悲惨で「わするべからず」な出来事です。


誰が悪い、ではなく「今後、戦争はしない」を心に刻む日です。



そのうえで上記のような「周年云々」という話が出来ることをかみしめたいと思います。



　　　　　　　　　　　　　　　樋口誠

あれは・・・・・・

ボルトがのちに9秒58というトンデモナイ記録を出す1年前。

北京オリンピックでは当時では考えられなかった9秒69を出して大騒ぎをした時です。


2008年8月8日に、その北京オリンピックと同時にそむりえ亭の開業です。

「定年はしたくない。もっと働きたい」と独立したのです。


あれから9年。

もしホテル勤めをしていても、まだ定年ではありません。

つまり「道半ば」の9年目。

来年以降に＝10年を過ぎて、その4か月後に還暦を迎え、その時点で「いわゆる定年」のはずなのですから、まだまだ続ける気満々です。



しかし、スポーツ選手のそれと同じで自分で決められるかと言えば、世の中が必要としてくれてナンボですから、油断できませんね。



「やっぱり」と言われるかもしれませんが、先日入った新人キッチン君は既にいません（汗）

「そんなもん」と自覚はしていますが、なかなか色々難しいものです。



ともかくも今日で満9年を迎え、10年目に突入です。

私よりはるかに若い人たちが20年を超えたり、同級の同志が25年など「考えてみれば若輩」の私です。


いつかは大人歩きが出来るのだろうと思っていましたが、当分は無理なようです。


今日から5日間は「9周年記念メニュー」をいたしますが、大事なのはそれが終わってからの「毎日」です。


いつまでも頼りない樋口を支えてくれるスタッフに感謝しつつ、やはり皆様のご愛顧が命綱です。

今後とも、どうぞ宜しくお願い申し上げます。


　　　　　　　　　　　樋口誠

今日は・・・・

久しぶりに大阪でソムリエ協会の大きな行事があります。

私の古巣＝ホテル日航大阪でです。


朝から会議3本のあと試飲会やソムリエ・ドヌールの就任式や懇親会。

私は会議のあと、少しのお手伝いをして途中で抜けて店を開けたいと思います。

役目が終わるのが18時半過ぎですので19時に開けれるかな、と思います。


この行事には沢山の方がお越しの予定ですが、何しろ台風がまっしぐらに関西に向かっています。

「いつものように」大阪を避けて進路が変わることを祈りますが、お越しの皆様も無理をなさらないようにしてください。


私はというと19時に開けた後の天気が「強雨」の予報ですので、これも無理しない程度にゆっくりお待ちしていますし、仮にヒマでも泣いたりしませんので・・・・・



さて今日の行事が終わるといよいよ「そむりえ亭9周年」です。

8日～12日までの5日間を感謝のメニューをご用意してお迎えいたしますが、12日に一組分を残すのみです。


先日告知いたしましたが、13日14日も早めにご連絡を頂けましたら同じメニュー、同じワインをご用意いたします。

10日迄にお電話、メッセンジャーなど頂けましたら有難く思います。

また29日の「ローズマウント ワインメーカーズディナー」も未だお席がございます。

合わせて宜しくお願いいたします。


　　　　　　　　樋口誠

忘れてはならない日

私は昭和33年生まれですから、所謂「戦争を知らない子供たち」です。https://www.youtube.com/watch?v=qnBJKKK1eig

その世代の親はまさしく「戦争当事者」です。

我が父は激戦地ビルマで終戦を迎え、母は小さな弟達を守るように東京の空襲を経験。

一度も戦争礼賛の話を聞くことはなく、その悲惨さしか話しません。
こういう歌「まぼろしの翼とともに」も覚えておくべき唄としてリンクしておきます。


その酷くて惨めで悲しい第二次世界大戦を終結させたのが、72年前の今日、広島への原爆投下。

続く9日の長崎。


無残です。



そのことを捉えるときに「誰が悪い」と犯人捜しをしがちですが、悪いのは「戦争そのもの」と「相手国のせい」と思わせる「雰囲気」なのですね。


日本人の死傷者が300万人前後と言われています。軍人のみならず民間人も100万人近く死んでいると言います。

しかし世界全体で6000万人から9000万人と言われる人々が露と消えていったのですね。


そのあとには深い悲しみしか残らない。


繰り返すまじ、です。

攻められたから攻め返す、が戦争の始まりです。

話すこと、手をつなごうとすること。

それを幼稚などと言わず信じることが日本の誇る不戦の誓いだろうと思います。


ピカドン、の悲惨さを心に刻む日です。



　　　　　　　　　　　　　　　　　樋口誠