ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

家族

2019年06月21日 02時02分18秒 | ちょっと休憩
この仕事の良いところは昨日書いたように知人や同窓生などが訪ねやすくなる、というのもありますが・・

何と言っても接客するお客様のバラエティが勉強になることかもしれません。

例えば「家族」

昨日はお馴染みのご夫婦や5名様のファミリー。

ご夫婦の方は毎月仲良く来られ、ご主人が上手に奥様を立てていらっしゃり、ファミリーは終始笑いの絶えない微笑ましい風景です。

と思えば「嫁とは絶対外食しない」というご主人がいたり、来られても会話のないファミリーもあります。

中には「絶縁した」というのも少なくありません。

長い接客生活の中で「子供から大人、そして親になって・・・」という歴史も見ることが出来れば、暫くお越しでないなと心配していたら「あのお婆様が亡くなられて」ということも当然あり。

勿論、普通の生活をしていても、上述のようなことは経験するのでしょう。

しかし、毎日なにがしかの「家族像」を感じられるというのは独身の私には嬉しいものです。

店でプロポーズされて、快諾、結婚、ということもあります。

ま、そむりえ亭がヒマなレストランですから「じっくり拝見」できるのですけど(汗)

仮に家族で来られなくても、会話の中に「家族像」は浮かんできます。

それもまた楽し。

しかし、母に旅立たれて「やっぱり家族は大事にしてほしい」と心から思うようになりました。

どうぞ、そむりえ亭で良い家族演じてみてください。

楽しみにしています。


             樋口誠

また二日続けて・・・

2019年06月20日 02時06分31秒 | 日記
一昨日、昨日と高校の2年先輩や1年先輩の友人が来られ、その場に同級生もいる、という楽しい盛り上がりがありました。

他の方からすると「なんのこっちゃ?」ですが御容赦を頂ければと思います。

私は母校「大阪府立鳳高校」が大好きでして、今でも「長い通学路」「古い校舎」「広いグラウンド」は心に残っておりまして(笑)

そういう事で、もし鳳高校の卒業生でいらっしゃいましたら、話に、アルバムを観に、共通の先生の話などしに来てください。


あ、勿論そうでないお客様こそが大事。

分け隔てなくサーブいたしますよ‼


さてボチボチと8月の周年の準備に掛かっています。

8月8日からの5日間は特別コースのご用意をさせていただきますので、正確なご案内までお待ちください。

とはいえ、5日間でお取りできる予約は限られています。

その前後のお越しも楽しみにしています。


さて今日も暑い一日になりそうです。

エアコンを聞かせてお待ちしています‼


           樋口誠

忘れた頃に・・・・

2019年06月19日 01時36分44秒 | 日記
いやあ、決して忘れているわけではないと思います。

昨年の大阪での地震や西日本豪雨、北海道での地震etc・・・

しかし「覚えているから起らない」というものではありませんね。


一昨日の中国での地震

昨日の山形での地震。

山形に関しては昨夜の遅い時間でしたから、まだ大勢は判明していないのだろうと思いますが傷口が大きくないことを願います。

しかし、昨年の多くの自然災害の最初の「号砲」的な存在が大阪での地震が丁度一年前、だとすると少し気が引き締まります。


どうぞ、この機会に身の回りの災害対策を確認してみてはいかがでしょうか?

非常食、電灯、ろうそく、バッテリー。

そしてタンスなどの上に乗せているもの。

或いは台風時のベランダや表に出しているものの固定。


ほんの少しのことで自身は勿論、周囲の方の危険も「少し」減らせることが出来るかも、です。


兎にも角にも山形の被害の少ないことを祈ります。


           樋口誠


G20とその前後

2019年06月18日 03時51分48秒 | スケジュール
数日前にも書きましたがG20の影響は大きいようです。

26日から30日までは物流がありません。

また7月も2日までは混乱しそうです。

そむりえ亭は27日と7月2日は本来のお休みを頂きますが、その間の28日~7月1日までの4日間はお料理はコースのみとさせていただく由、ご案内をしています。

2次会使いも歓迎しますが、お料理はご相談させてください。

現状では28日と29日は充分にお席があり、30日と7月1日はボチボチ予約が入っています。

以下のような状況(理由)で開いている店(そむりえ亭など)に集中ということも考えられますので、お出掛け予定の方はお早めにご一報ください。

これまでに判明していることは

1;そこそこの数の飲食店が休業する

2:タクシーは一般用はほぼ出動しない

3:一般の会社もお休みにするところがある

4;学校も休むところがある

5:ニュートラムは動かない

6;他の鉄道は「ほぼ」通常通り

中には間違っている情報もあるかもしれませんので「あ、そこは違うよ」「アレも駄目になるよ」という情報お持ちの方は訂正をお願いいたします。

また7月9日の「Hugel社ワインメーカーズディナー」は一旦満席になりましたが2名様のキャンセルが出ていますこれもご希望の方はお早めにお願いいたします。

この先の半月は頭の痛い状況が続きますが、皆様のお越しをお待ちしています。


         樋口誠

介護の日記

2019年06月17日 01時29分45秒 | 日記
そむりえ亭のお客様は、いや他のお店でもそうなんだろうと思いますが、私=店主と似た年齢の層が多いものです。

ですので、ここ何年かはやはり介護の話などがよく登場するのです。

「そんな暗い話をするな」という人もおられるでしょうが、これは大事なことですので情報交換はした方がよいと思っています。


さて先日、私と同い年の方から聞かれたことがあります。

その方も親御さんの介護をなさっているのです。

「樋口さん、介護をして見送った後で一番後悔していることは何か?」と・・・

「これ、って一つに絞れません。あれもこれも後悔だらけです」としか答えようがありません。

それが「後悔」というものの正体ですから仕方のないことだとも思ってはいますが、やりきれない気持ちは残ります。

その「あれもこれも」の中でも引っかかるのが2年前の出来事です。

忘れもしない2017年6月3日。

何故忘れもしないかというと、弟から「ちょっと入院して手術をするから同意書にサインしてほしい」と言われた電話を切った直後にそれは起こります。

いつものように杖をつきながらも寝室からリビングに向かって「普通に」歩いていた母が突然、まさに突然崩れるように倒れたのです。

「痛い」「痛いよ~~」

転んだことで骨折か?

色々なことが頭をよぎります。

食事中の方には申し訳ありませんが、その瞬間に便を放出したようで悪臭にも見舞われます。

ちょうどヘルパーさんが来れれる直前でしたので、リカバーは二人掛かりで行い、改めてベッドに寝かせます。

で、病院に行きたいのですが動けません。

まだ車椅子のお世話になる前ですから・・・

急いでケアマネさんに電話して車椅子を持ってきてもらい行きつけのクリニックへ向かいます。

出た診断は「帯状疱疹後神経痛」

帯状疱疹のあと、数か月目に急に出てくる激痛を伴う神経痛だということです。

ドクターには「帯状疱疹の症状は無かったのか?」と聞かれ、「あ、あの時の・・・」

そういえば冬場に「ちょっと背中が痒い」「腰の辺りを掻いて」と言われて「乾燥しているから痒いんやねえ」などと言いながら対処していましたが、実はそれが帯状疱疹だったのですね。

軽く考えていた私の横着。

もし、その時点で医者に行っていたら、その後の症状は無かったかもしれないと思うと悔しい気持ちが湧き出てきます。

だって、それ以来寝たきりになるんですもの。

歩ければ今でも元気だったかもと・・・・



どうぞ、これから介護をされる方には「小さな症状でも専門家に看てもらう」ということを肝に銘じておいてください。


母と同時に弟の手術、なにか不思議な繋がりを感じた「忘れられない一日」でした。


         樋口誠

温度調整

2019年06月16日 02時55分45秒 | ワインの事
春から夏への坂道はちょっとゆっくり目ですね。

梅雨入りもまだですし、一旦上がりかけた気温も少し停滞気味。

そういう点ではありがたい事ですが、昨年の豪雨とその後の豪雨は記憶から離れません。


ワインのサーブとその前の準備では温度管理を切り替える時期ですが、これくらいの天候だと忘れがちになりそうです。

気温こそ穏やかですが湿度はジワジワと上がっていますので、気を抜くとワインは温くなります。



そむりえ亭に関しては新店舗での初めての夏ですが、前店舗よりエアコンの効き具合が全体に満遍なく行き届いているような気がしていますので少しの工夫で済みそうです。

それでも重農するセラー温度は冬場より少し下げ、グラスワイン用のスタンバイも上がり過ぎないように小技を駆使します。


って気を遣うと逆に「冷えすぎた」ということも無きにしも非ず。

ま、調整するのは「お前の頭やろ」という声も聞こえてきますね(笑)


しかし、下げ過ぎた時でも小技はあるもので、また上がり過ぎた時も小技はあります。

どうぞ同業の若い方々は確認しに来てください。



さて先日、ご案内をいたしました様にG20の影響で食材やワインの入荷が滞ります。

で、27日にお休みを頂いた翌日の28日から7月2日までの4日間はお食事はコースのみとさせていただきます。

2次会使いも歓迎ですが期間中の食事のお客様のコースの材料を使い切るわけにはいきませんので、「ちょこっとアテを」という場合もお任せいただく事になります。

お席に関してはまだまだ充分にありますし、そむりえ亭のある心斎橋は地下鉄が動いておりますので問題なくお越しいただけます。

間違っても「面倒くさいからタクシーで行こか」などと思わないようにしてくださいまし。


さ、今日も適温のワインを調整しながらお待ちしています‼


           樋口誠

「いつ」と「どこで」で色々あるもんです。

2019年06月15日 02時23分03秒 | ちょっと休憩
今、話題のニュース「年金問題」

それに付随して「退職金」とか「運用」などの言葉が飛びまわっています。

ちなみに私は前職のホテル時代の後半に退職金の制度が「確定拠出型年金」401Kに代わりました。

結果的には「損したなあ」という感じ。

加入時期の株価などが高く、その後どんどん下がっていってこの数年で若干戻した、という所です。

もう少し前に加入した人なら更に大きな損出が出ていたと思います。

逆にスタートの状況が低ければ今は増やしていることでしょう。


また私がソムリエに任命されたときは先輩のいない状況でしたので「すぐにシェフソムリエ」です。

努力もありません。

で、その時の少し下の後輩は私がいる限りタイトルが貰えないわけです。

不公平だな、と感じていました。


話しは飛びますがワインの嗜好もそうですね。

私の若い頃は甘いワインが大手を振って店頭にあり、そこから順次「ワインの世界」へと足を踏み入れていきます。

ところが、最近ではそうではなく辛口は当たり前でスタートしますので先述の「順次」の順番というか道程が違うのです。


「お客様のワイン歴」を知っていることは有利ではありますが、道程が違うと「自分の体験はハマらない」ということを知っておかねばなりません。

ワインそのものの情報収集も大事ですが、ワインと人との相関性などを知ることのほうが重要だと今更ながらに思います。

さて、今日来られるお客様のワイン歴や如何に?

ソムリエにとって楽しい洞察です。


            樋口誠

マデラも色々

2019年06月14日 02時27分40秒 | ワインの事
食後酒用にマデラ酒をよく使っていました。

ここ数年は南仏のリブサルトを使うことも増えていましたが、先月辺りから「あ、マデラを忘れてた」とばかりにブドウの品種違い、ヴィンテージ違いを仕入れて「ボチボチ」使っています。

美味しいのは勿論ですが従業員の経験の為、というのもあります。


品種による違いは「その葡萄」の個性というよりは標高や目的とする甘さで変わってきます。

飲用のものはかつては白葡萄からのものが殆どでしたが、ティンタネグラという黒葡萄のものも最近では美味しく仕上がっています。

香りだけ嗅ぐと黒も白も所謂「マデラ香」=簡単に表すると老酒の香りが支配的ですし、外観も白葡萄系の方が濃い色をしていたりします。


21年前に行ってきたマデラ島の風景を浮かべながらサーブしていますが、これらは実は皆さんのご自宅でも使いやすいワインです。

「いつでもある」とは言えませんが、是非お試しいただきたい食後酒です。


ちなみに「料理用」として売られているものはティンタネグラ種の「かなりの北斜面」のもので、飲用にはあまりお勧めしません。

ま、一度お越しいただいて「マデラ空いてる?」と聞いて頂ければ美味しい使い方を伝授させていただきます。


あ、もしお時間がたっぷりあるぞ、という方はマデラ島への旅行をお勧めしたいなあ・・・

いい所です。



                樋口誠

グルナッシュ

2019年06月13日 02時53分29秒 | ワインの事
カベルネソーヴィニヨンやピノノワール、メルロ、シラーなどが赤ワイン用の超メジャー葡萄だとすると、グルナッシュは次のグループに位置するのだろうと思います。

南フランスのローヌ地方で有名ですが、スペインが原産のようです。

ガルナッチャです。

イタリアでもガルナッチャと呼ぶ地方もあれば、サルデーニャ島ではカンノウナウ。

所謂【地中海品種】の代表選手でもあります。

他の国でも造られていますが、やはりオーストラリアが挙げられます。


ではどんなワインになるのかというと意外に知られていません。

というかグルナッシュ単体で作られることが少なくシラーやムールヴェドルなどの品種とブレンドされることが多く「それだけのワイン」を試したことがある人が少ない、という事なんですね。

実際のところは「13品種のブレンドが許可されている」シャトーヌフ デュ パプ」という産地でもグルナッシュのみで造られるものはあります。

またオーストラリアでもシラーやムールヴェドルとブレンドされることが増えてきていますが、実は単体のものもあるんです。

今月はマクラーレンヴェールという所の「サミュエルズ ゴージュ」のグルナッシュを使っていまして「まさにグルナッシュ」という見本を示しています。

例えば色合い

実は「淡い色合い」でブレンドアされたときに感じる「黒っぽく向うが見えない」というのと違う、というのが解ります。

また香りは赤ワインには赤や黒の「ベリー」を探すのですが、そして勿論見つかるのですが、私の場合「柑橘の乾いた皮」(陳皮)を感じます。


勉強を始めたばかりのソムリエなどは色の泡さを見た時点で「これはピノノワールやな」と「決めつけ」をしてテースティングをしてしまいがちな品種です。

口に含むと酸は穏やかで香りも先述の「赤黒のベリーでない香り」が見つかるはず。

少しスパイシーさもあります。

そして高アルコール。



そむりえ亭は勉強をする所ではありませんが、今月のサミュエルズゴージュは余計な先入観を払しょくするにはいいワインかな、と思います。


            樋口誠

この先1ヶ月の状況

2019年06月12日 02時43分00秒 | スケジュール
6月も半ば。

最終週に至るまでは比較的に落ち着いています。

6月の残りの休みは17日、23日、27日

7月の前半の休み(予定)は2日、10日です。

さて9日のブログにも書きましたが、今月の後半は大変なことになっています。

「G20」です。

26日前後から交通網は壊滅的な情報が飛び交っておりまして、混乱は7月2日頃まで続くようです。

つまり食材もワインも入荷しない、ということです。

よって、そむりえ亭の場合27日と7月2日の休みに挟まれた4日間(28日、29日、30日、7月1日)はコースでのオーダーでお願いすることになります。

またかなりの数の飲食店が休業するという話も出ています。

お車(タクシー含む)でのご来店は殆ど無理、とお考えくださって間違いありませんのでお知りおきください


同時に多くの店が閉店するということは、開いている店に集中するという事だろうと思います。

またワインはいつもの事でもありますが、今月予定のワイン以外も入り乱れる可能性大、です。

現状では該当の4日間のお席は充分にありますが、なるべく早めにご連絡を頂けると幸いです。


また7月9日には「Hugel社ワインメーカーズディナー」

昨日の時点で全20席中(ワインメーカー、通訳含む)13席分の予約を頂いています。

残席7、です


素晴らしいワインを次代当主ジャンフレデリックの話を聞きながら楽しめます。

是非、ご参加くださいまし。


上記の内、しっかり把握頂きたいのは「G20は大変」ということです。

その上、雨の多い時期でもあります。

めげない様に頑張りましょう。

まずはご連絡をお待ちしています。


           樋口誠