うーん・・・・・・ふわあ
なんと言ったらいいのだろうか。ご当地作家として盛り上がるべきなんだろうなあ・・・。
他の本を読んでいないので、なんとも言えないのだが、この一冊に関して私が感じたことを言うと
無駄に汚い に尽きる。
なんでここでこれほどの悪口雑言をはかなければならないのか。
なんでここでこれほどの暴力沙汰を描くのか。
なんでこの場所はこれほど汚いのか。
必要性が感じられなかった。 人間というものは普通に育つと、そこそこ身の回りをきれいにしていたいと考えるいきものだと思う。
それがそうでなくなるというのは、なにか理由があるのではなかろうか。
だから靴のまま部屋に上がりゴミを蹴散らしながら歩き、それなのに普通に風呂をつかったり、まとわりつくゴミを払い落しながらクリーニングしたスーツにびしっと着替えるというちぐはぐさに、胡散臭さを感じます。この汚さはかっこだけなんじゃない?と感じちゃうんです。
まして主人公は北大を中退している。そういう育ちをしたものが、この汚さや荒っぽさに身を任せる理由が何かあるはずあろう。
とりあえずこの本にはその背景が出てこなかった。シリーズを読めば、主人公の生きざまの土台になっていることが感じとれるのかもしれないが、どうも、私は次の本をとる勇気がない。
汚い描写が苦手だとか、ハードボイルドが嫌いだというのではない。ウイングフィールドのフロスト警部シリーズは、ちょっと想像の翼を休めたくなる描写があるが、好きなシリーズだ。あの小説にはフロストのいくらかまっとうさを外れた気分が描かれている。それが分かるから、受け入れられた。
ただ映像になれば、違うのかもなあとも思う。映像作家はおそらくそこらへんの補強はきちんとするだろうし、役者もいる。
ご当地作家だもんな…少しこの本のことは忘れた頃に、映画に挑戦してみよう。
もうひとつ、我が家にあったこの本。私がどこか古本屋で手に入れて来たもののようだが、裏表紙にらしい署名が入っている。
ご本人のものかどうか、誰かがいたずらで入れたのかもなあ~~