長男と末っ子は9歳離れている。
末っ子は生まれたときから兄や姉、その友達に囲まれてワイワイガヤガヤ過ごした。
兄や姉の受験が始まったのは、彼が幼稚園の年長の時。
卒園式と長男の公立高校の発表の日が重なった。
気もそぞろの両親のもとに届いた知らせは「不合格」
初めての子どもの試練に親は血の気が失せて、卒園の余韻に浸ることもなく家に飛んで帰った。
その日の夕飯は忘れもしない「野菜炒め」だった。
次の年が長女の高校受験。
そして1年あいて長男の大学受験。これも見事に空ぶって、次の年は華やかだった。
なんと兄と姉二人が受験生だった。
その次の年は、長女が一人大学受験に挑み。
末っ子が中学に入って次女の大学受験があって、これで兄姉の進学のための受験を終了した。
大学受験のたびに、一人ずつ家を離れていき、
自分が3年生になった時には一人っ子状態。その上母親が長期不在になり、父子家庭も経験。
人が絶えない家だったのが、二人に・・・びっくりだ。
10年前、こんな事態を思いもしなかった。
飄々とした末っ子。
人生がずいぶんと先に進んだときに、末っ子はこの15年をどういう風に思うのだろう?
今朝、末っ子を学校に送り出して思った。
母も父も一生懸命、育てたよ。
そして今も変わらず、一生懸命あなたもお兄ちゃんたちとも向き合おうとしているよ。
それだけが親として胸を張って言える事だから。
だから、辛いこと 悔しいこと たまらないことがあったら、全部親のせいにして構わない。
あなたより先に死ぬだろう父と母が、全部ひっくるめて担いであの世とやらに持っていく!
だから安心してチャレンジしてほしい。
頑張れ!