つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

親として、

2016年07月26日 | 子育て

4人の子どもの子育てをしてきた。

大分にみな大人になってきて、私が選んだり考えたりする必要がなくなってきている。

たまにそれはどういうことなの?と聞き返すことはあっても、

あの手ごわい長女にしても例の一件以来、親に一目置いているのか、

そうそう大きな声を出して…ということがとんとなくなった。

ま、

私は次にガツンとやらなければならないのは、長男  と覚悟しているが、

あいつは多分そういうことしがらみから逃れるために関西に向かったのだろうと想像している。

それならそれでしっかりやてみせい!と腹くくっている。

 

 

一昨日、旦那さんが教える学校でオープンキャンパスがあった。

模擬授業をするというので準備をして、

どれくらいの人数がくるのかな?とハラハラしながら出かけて行った。

帰ってきて一言 「10人くらい来てくれたんだけれど、・・・・」

言葉を探しているようだった。

「それが全員親がついてきたんだ」

中にはご両親そろってという子もいたらしく、旦那としては隔世の感があったらしい。

 

旦那さんが教える学生さんは、心が縮こまってしまって自分の良さを見いだせないまま

ここまで来てしまったという感じのお子さんが多いようだ。

その理由は様々だと想像している。

今よく聞かれるようになった病名が付く症状を抱えるものや、

受験にうまく立ち向かえなかった、

それよりなにより学校での生活に何も得ていない・・・という感じのもの、

よく感じるのは、

その子はほめられた経験があるのかしらということだ。

先生や、親や、祖父母や、近所のおじさんおばさんでもいい、

結果に対して無条件に喜んでもらったことがないのではないだろうかということ。

 

ぽわっとしていて、要領が悪く、理解力も足りない子だと、

親は心配で心配で仕方がないと思う。

ついつい子供の判断に口出ししてしまうことも多いと思う。

そういう子に旦那は感じるようだ、親御さんが強いのでは?と。

 

うちの次女、順調にいっているが、彼女から卒業してからとんでもない話を聞いた。

入学時全学生の出席が義務付けられていたガイダンスを見落として、出席しなかったそうだ。

いろいろな大学での生活の説明や友達作りもそこで行われたようで、

彼女はすっかり取り残されてしまった。

授業のとり間違いや、一人での食事など、たった一人で悪戦苦闘したらしい。

何かの授業でグループに分かれて調査するということになり、

ここで頑張らなければいけないと一生懸命に声をかけたら、

自分がその大事な集まりに行っていないことが分かったそうだ。

 

 

今話してくれてよかったと思う。

その時そばにいたら、あれやこれや、あれはやったのこれはやったのと口出ししていたと思う。

怒鳴りつけていたかもしれない。

つらい苦しい時期があったかもしれないが、一人で何とか乗り越えた。

偉かったなあと思った。そしてその方がなんぼもいいと思う。

彼女は本当にそういう抜けさくなところがあり、

理解していると思っていても、わかってないことがたくさんある。

過去にさかのぼれば、九九もそうだった。

先生からお家で練習してくださいと言われていたので、毎日声をかけたが、

本人は何を練習するのかわかっていなかったらしく「大丈夫」を連発した。

親はわかっているのだろうと安心していたら、

先生から「少し居残りしてもらっていですか?」と連絡がきて、びっくりした。

どうやらさっぱり理解できていなかったらしく、

一度ひっかかると次が出てこないという重症だったらしい。

当時は居残りをさせて教えてくれたから、彼女は無事に九九を唱えられるようになった。

 

子どもの育ちにこれといった一つの方法があるわけではない。

その子、その子で、育ち方がまるっきり違うから、

オープンキャンパスについてこられた親御さんのことを一概に非難することはできない。

できないが、

中学を卒業したら、親がわが子のやることを少し我慢して眺めるというのも、

その後に控える長いその子の人生において必要な時間ではないだろうか?

 

偉そうに言うが、私はいつもついつい口出しして怒られている。

黙っているのは本当に難しい。親業の真骨頂だと感じている。


ほんと、頑張らなくっちゃ!!


ちなみに末っ子に

「ついていく方が良ければどこにでもなんにでもついていくけれど

母全然平気、どこにでもいく!!」

と声をかけたら?の表情をした。

とりあえず、日本脳炎の予防接種一回目は一緒に行くからと宣言している。











 

コメント (2)
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