つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

「ママ」のおかげでお勉強したこと

2017年11月22日 | 徒然に、

お友達のもも吉さんのブログで面白い記事がアップされた

「ママ」?????

ふうん?ママ?なんだろうと読み進んでいくうちに、

これが 原文ママ を意味するルビであることがわかった

ちょっとわかりにくい指定だなあ…へええ?

と、また一つ話題をもらったとホクホクしていたら、

その後、もう一つ彼女からテーマをもらった

ちょうど外出していて、内容を流し読みし、さらっとお返事をし、

帰ってじっくり考えた

結論が出なかったので、我が家の国語の先生(?)というか編集業を生業の一つにしている旦那さんに

投げかけてみた

 

「ママ? 引用文だろう?古い本にはよくあるルビだろう?

そういうもんだよ!」

 

とつれないお返事

旧仮名遣いの本がまだ世の中に多く存在したころ、

それを引用する新仮名遣いの本では、よくこの「原文ママ」というルビや注釈を見かけることがあった

記憶の中に、あの黄ばんだ、いやもう茶色くなった紙の上に、かすれたような小さい活字でママとあったのが

ふわっと浮き上がってきた…あったなあ

だが、まだ納得はいかない…だってあの時はすっと「原文ママ」というルビを受け入れられたけれど、

この本の、この「ママ」はなんか変!

夫婦でお勉強会が始まった

ということであれこれ引っ張り出したり検索をかけたりした

編集業を生業としているプロの旦那としてはこれはこれで成立しているからOKらしいのだが、

いろいろ調べるうちに、私やもも吉さんがひっかかったことがなんとなく形になった

それは、「ルビ」と「ママ」の違いだと思う

「ルビ」とは、読みにくい文字の読み方や、通常と違う読み方をする場合にふるもので、

このように読むんだと指示されているものだと考えている

 

「原文ママ」は、その文章が引用文で、しかも誤字脱字、通常と違う書き方がなどがされている場合、

それを勝手に直すことができないから「原文ママ」と入れるわけで、

それがこの文字の「読み方ではない」とわからないと、意味を成してこないと思うのです

ということはこの本の場合、

実際に 「ママ」 が 「原文ママ」 だと受け取られなかったことからも

こういう入れ方をした編集者にセンスがなかったと言えます

ほかにも要因があるのかもしれませんが、不親切な感じは否めません

 

なお調べていくと、やはりその問題はこれまでも起こっていたようで、

編集の約束事の中にきっちりと

 

「ママ」 は、「原文の儘引用する」の略字記号。わかりやすく「原文ママ」の表記もある。

亀甲記号〔〕を使い〔ママ〕とするのが、厳密に読み手に誤解を与えない方法。

 

と説明されていた

そうだよなあ…だから、今回の本の場合、要するに紛らわしい表記だったのだ

旦那ともこれは作家ではなく編集者のセンスの問題だなあと結論が出ました

 

 

 

もう一つのひっかりについて、「が」と「を」の使い方問題

旦那曰く

「てにをは」は使い方が難しいもので、文法から厳密にいうと使い方が間違っている場合も多いそうです

ただ、本の場合、

文章の流れで その意味合いがつかみ取りやすい使い方がどうなのか が優先するべきもので、

(前後がどうなっているのかわからないので一概に断定はできないけれど)たぶん作者も編集者もそこは

「を」ではなく「が」を選んだと思う

という見解でした

 

耳にひっかかる感じがあるのだけれど、と言ってみたけれど、

まずこれ全部読んでみないとわからないね

と水入りになりました

 

たくさんの人に手に取ってもらえる本を作るって、本当に大変な仕事で、

そして、本当にすごい仕事だよなあと感じた旦那とのひと時でした

珍しく、本当に充実した時間でしたよ

もも吉さん、ありがとう!

 

 

 

 

コメント (2)
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