つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

九十歳。何がめでたい から

2024年09月11日 | 日記
映画を観ました
 
 
痛快で、楽しくて、原作を読みたいと思いました
たまたま入ったブックオフで見つけ、ほくほくと頁をめくりました
 
佐藤愛子さん痛快に憤慨して、痛快に語っている
気持ちがよい
 
中で、こんなことあったっけ…?と思う記述があった
 




佐藤愛子さんは嘆いている
放課後、子どもが校庭でのびのびと蹴ったボールが誤って外に出た
「運が悪かった」と、昔ならそう言った事例ではないかと…
私もそう思い、この事故どういうものだったかとネットで検索した
 
誰が誰を訴えたかというと、亡くなった方の遺族がボールを蹴った少年の保護者に、
未成年者保護監督義務違反で賠償金を求めたものだという
 
子育てをしてきたものとして、どうしてこういうことになったのか気になった
なんでこの遺族は親を訴えたのか???不思議だった
あれこれ書かれたものをつまみ食いしながらなるほどと思った
 
当初、骨折して入院したこの85歳の老人のもとに見舞いに訪れた少年と保護者に
この方は「気にするんじゃない」といっていたそうだ
だがその入院が老人性痴呆を誘発して、食事中に誤嚥を起こし、肺炎に進み亡くなっている
 
確かにもとは飛び出してきたボールが原因だが、
裁判に進むほどこじれたのはどうしてだろうと思った
佐藤愛子さんの言われる通り、運が悪かったと気持ちを治めることのできる事故ではないのか??
 
悪いが、被害者側も85歳の老人である
今なら免許返納を考える年齢だ それを家族はどのように受け止めていたのか
相手が若い人なら軽々よけていたものかもしれない
少年側にしてもこのことは不運だった
 
また、少年は放課後の学校の校庭で、
校庭に起これたサッカーゴールでフリーキックの練習をしていた
親に責任があるのなら、学校はどうなんだろう?
サッカーゴールは門に向かっておかれていて、
門や塀の高さは1.3メートルだったという
 
食事中の誤嚥まで少年の責任がいえるのだろうか?
 
この少年、保険に入っていたようだ
対物、対人、そういえばそういう保険がある
子どもがたまたま壊してしまった、けがをさせてしまったときの保障だ
その保険会社との話し合いがこじれて、裁判になったという
 
考えてしまった
この保険がなかったら、どうだったのだろう
 
子どもを守るためにと用意されたものが、
結果として大人が寄ってたかって多感な少年期に苦しみを与えてしまった
彼は今どうしているのだろう
 
佐藤愛子さんの怒りが胸にしみた
 
 
 
この裁判、一審二審は遺族側の勝訴 保護者に賠償金が求められた
普通ならここで裁判の負担を考えると控訴を取りやめにするらしいが、
この保護者についた弁護士さんはあきらめきれず上告した
私の説明に齟齬があるといけないので記事を添付します
<最高裁・逆転判決>小学生が蹴ったボールで転倒し死亡――親の「賠償責任」認めず - 弁護士ドットコムニュース

<最高裁・逆転判決>小学生が蹴ったボールで転倒し死亡――親の「賠償責任」認めず - 弁護士ドットコムニュース

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弁護士ドットコム

 

 

コメント (2)
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