どうしてもやりたいことがあった。
6月に亡くなった友人宅にお参りに行きたかった。
どうしても、彼女の暮らしていた家に行きたかった。
ご主人にメールを出した。
「ぜひおいで下さい」とお返事を頂いた。
はじめは一人で出かけるつもりだった。
そのうち、自信が無くなった。泣き出したらどうしよう?
いつものメンバーに頼んだ。
心よくいつもの通り集まってくれた。
荻窪からバスで10分ほど、そこから徒歩で5分。
閑静な住宅地のお宅の前で、見覚えのあるご主人が到着を待っていてくださった。
ああ、この人だ。
ああ、彼女と同じ空気を持っている。
お家の中から、彼女によく似たお子さんたちも顔をだした。
ああ、笑っている。
こざっぱりした仏壇に手を合わせながら、なんだあああああ~~~
涙がじゅわっとあふれてきた。
なんで、なんで、生きているうちにこのおうちに遊びにこなかったんだろう?
なんで、なんで、なんで、なんで
少し、涙目になっているご主人、お子さんたちと、
あのときこのときのとりとめのない話は尽きることがなかった。
「○○のところに、もう郵便が届くことがないというのが寂しいんです」
そういいながら、
「帰りはこっちのバス停が近いんです」と送ってくださった。
ああああああ、貴女は、やっぱり大バカやろうだ。
こんなに貴女のことを大切に思ってくれている人たちを
こんなに簡単に置いて逝ってしまったなんて。
友人たちと誓った。いつか私たちも死ぬだろう。
そのときに、うらやむほどこれからおこる楽しいことの話をしてやろう。
いっぱいいっぱい、楽しい思いをしてやる!!
いっぱい悔しがるといい!!