ラインで無料ゲームをダウンロードした後に、
ゲームを有利にするためにアイテムを購入する「課金システム」を財務局が問題にしているそうな!
前々から聞きたかった。
「課金」の「課」て何?
これを機会に調べなくてはと手元の古い辞書を引いたら、なかった!
やっぱりここ何年かで耳にするようになった言葉だもんな・・・?
仕方なくPCを立ち上げた。
ふううううん
課金(かきん)とは、料金を課することである。 Wikipediaより
では「課」は何?
「科する」と「課する」
読み方:かするとかする
「課する」とは、国または地方公共団体が国民または住民に対し、税金や分担金などの支払を命ずる場合に用いられる。
これに対し「科する」とは、罰金や科料などの刑罰および過料や過怠金などの行政罰を制裁として与えるときに用いられる。
弁護士ドットコムより
もう一つ参照 奥深き日本語の世界から
- 原則:
- 義務を負わせるのは「課する」。刑罰を負わせるのは「科する」。
- 用例:
- 「宿題を課する」「責任を課する」「ノルマを課する」
- 「禁固刑を科する」「罰金を科する」「ペナルティーを科する」
比較的、「課す」「科す」の形で使うことが多いと思いますが、「課する」「科する」というサ変動詞が正式で、「課す」「科す」はその文語形、または五段化という位置づけになります。以前に刑罰を受けていることを「前科」といいますが、「科する」はその「科」と覚えておくと間違いないでしょう。
もう一つ似た意味の同訓異字に「嫁する」がありますが、「嫁ぐ」という意味のほか、責任や罪を人に押しつけるという意味があります。現在では、「嫁ぐ」意味で「嫁する」とすることはあまりありません。「責任を嫁する」は「責任を転嫁する」の形で使うのが一般的です。「負わせる」と「押しつける」の違いは微妙ですが、前者は正当的に、後者は不当的になすりつけるという意味合いがあります。
だよなあ・・・だから、ちょっと違和感があるんだ。
それに、料金の支払いを求めているのだから、求める方は「お願いします」の一言があっていいように感じるのも、
あながち間違いではないようだ。
昨今の商売では「お客様は神様だろ?」という空気が満ち溢れているのに、
どうしてこうもいとも簡単に「課金」されているのだろう?
課金が発生します。
物を買った支払とは、何か別なもののように感じますね・・・?
魔法の言葉だな?
奨学金 と、似た様な空気を感じてしまいます。
その言葉の持つ本来の意味に近いものがあるのだが、
決して本来の意味どおりではない。
所謂拡大解釈みたいな・・・・?
集団的自衛権の解釈の動きを見ていると、この拡大解釈がどうも本質を見えなくしていくように感じている。
しっかりと言葉の意味を捕まえたうえでの話ならば、揺るぎはないのだろうが、
今は共通の認識をあえてしないまま、言葉が先にうごいてしまっている事も多いのだろう。
それが金もうけに絡むとなれば、私は?だ。
先見の明 は、商売において己を有利に導く才能の一つかもしれないが、
この言葉のマジックには、なにかずるがしこい下卑たものを感じて不快だ。
言葉は時代とともに揺れ動くもの。
「課金」という言葉の使い方が変わるのは、時の流れの中で必要なことなんだろうし、
仕方がないことだとも思う。
だが、なんとなく胡散臭いのこの金銭の授受は、もう少しわかりやすくならないのだろうか?