Studio_Rosso1/43自動車模型製作日記2

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本日は修理もね〜!!

2023-12-01 21:30:00 | 修理

本日の山陰の天気については最初の更新で書きましたので・・・
以下省略ということです(笑)

修理なんですが、一番難しい修理が残っているんです。
1/43のムルシエラゴSVなんですよ。

流石にこれはお金がかかりすぎると思いますのでお客様に現状を報告してから修理続行かどうかご判断をいただきたいかな〜と。
気がつかれている部分もあるかもしれませんしそうでない部分もありますからね。
最初にケースを開ける部分からですね。
レザーベースなのですが接着がおかしいですよね。
ゴム系接着剤が使われている様なのですが糸をひいて剥がれています。
理由はわかりませんが恐らくレザーの樹脂(人工的なものなので軟化剤が含まれていると思われます)の影響かと思われます。
レザーがフニャフニャしているのがわかりますでしょうか?

同じように前側も・・・フニャフニャしています。
前側は両面テープで金属プレートが取り付けられていますので余計に酷い感じがしますね。

しかも・・・・
レザー自体が変質しているのか車高が・・・0!!です。
レザーとミニカーが接触しているのです。
外したらどうなっているんでしょう??

もっと怖いのは・・・
フルディティールなのでドアがガルウイングで開くのですが・・・・中を見てびっくりです。
何と先日のNSXと同じでベタベタなんですよ。
しかも床やシートが表面が溶けて黄色く変色しています。
ステアリングも同様な状態なんです。

反対側も同様ですね。
しかし、フロントウインドウの中に見えるダッシュボード上側は比較的綺麗な状態に見えます。

ドアの内装も・・・右側は比較的綺麗なフラットブラックなんです。

でも左側は・・・・
褐色に変色しているのは先日のNSXと同じ感じです。
上下の違いがわかっていただけると思います。

ベース板ですが・・・
お客様に了解を頂かないと修理にかかることができませんのでケースに入れようかと思ったら・・・
気がつかなかった一番下のベース板の部分も崩壊寸前ですね。

最初のご依頼では・・・リアフェンダーにトリコロールカラーのSVの文字を入れてクリアーコートというお話・・・
こんな感じですね。

で・・・

PCでデータを作って・・・

印刷したのがこちらです。
でもPCデカールなのでクリアーコートは必須なんですよ、でないと触っただけで剥がれてしまう場合もあります。

そして・・・ふと気がついたのが、左のドア後ろのダクトの汚れ?
特にお客様には聞いて無かったんだけど・・・

と思って・・・とりあえず水をつけた綿棒で拭き取りました。
一番影響が少ないものから拭き取りに使うのです。

綺麗になりました・・・多分カビだったんだと思います。
たまにあるのです閉めっきりにしていたケースの中でカビが生えてしまうことがね・・・

ボディだけでなく上の写真でも下の写真でもステップ部分に近いレザー台座に白い斑点が見えますよね、これは全部カビなんです。

まあこのブログの写真をお客様にご覧いただくことになっていますので加工が続行するのかしないのか近いうちにご連絡をいただけると思いますのでしばらく待ちます。

ほかにもしなければならないことは沢山有りますから(笑)

明日はこの所保留していたNSX-Rの仕上げをやりたいですね。


本日最初の更新はいよいよ330P4着手です

2023-12-01 17:23:13 | 1/43 Ferrari 330P4

ブログをご覧の皆様に・・・ご連絡です
本日最初の更新です、今日はこの後もう一度更新します。
第2回目は夜9:30頃の予定です。

本日の山陰も寒かったですね〜。
多分、北の方から寒気が入ってきているのでしょう。
風も結構ありましたしね〜雨は降ったり止んだり晴れて太陽が見えたり・・・でも気温は低めでしたね〜15度も有ったでしょうか?

330P4を始めなければね〜と思っていたのですが思ったよりも修理に時間がかかってしまいましてついに今日から12月です、今年は後1ヶ月しか無い訳でして、時間の経過は早いですね。

と言うことで330P4の制作を開始します。
と言っても実際に手をかけるまでにはもう少しかかります。インストと部品を見てどこからどの様に手をつけるのか手順を考えないといけません。
これをしないと絶対に失敗します、それくらいデリケートで複雑なキットなのです。
まず・・・シャーシですね。
リアのサスペンションのアームはシャーシに一体成形でホワイトメタル製です。
ここに0.5mmの穴を開ける様な指示になっていますが・・・このままでは穴が開かないのです。
わかりますか?
指で指している部分ですよ(笑)

後ろ側の穴なら難なく開けることが出来ます。
でも前側はピンバイスがシャーシの板に当たってしまいますから斜めに開けることはできても水平に開けることはできません。
もし開けるなら後ろの穴を先の開けて貫通した状態で前側の穴も開ける・・・と言うのが普通でしょうか!?
でも実はそれも難しいのです。この部品貫通して穴が開けられるほど部品の精度がよろしく無いのです(笑)
斜めになったりしますと後でサスペンションを組み立てる場合に苦労しそうですしね〜。
ここにはフレームの前側からテンションロッドも付くはずなのであまり良い加減な穴では困るんじゃ無いかと・・・。

そしてメタル製のシャーシの上にレジン製のモノコックがのります。
結構部品の精度が低いですね。
だいぶ削ったり盛ったりしないといけないかも・・・(笑)
その上にレジンのボディが乗りますがレジンのボディの下側半分は真鍮で作り直しの予定です。
以前にも書きましたがレジンのボディにエッチングのスリットを接着しなければならないのですがレジンのボディが収縮してしまえば最も簡単にエッチングのスリットは剥離してしまうでしょうからね〜。

などと考えながら・・・
レジンの部品を脱脂します。
レジンのパーツは離型剤が付いているはず、いや100%付いていますから加工前に一度洗浄剤を使って脱脂しておきます。
途中で他の仕事もしたりしますとそれが塗装だったりするんですね・・・目に見えないワックスや離型剤が付いていますと塗装が弾いてしまいますからね。
そんな事が無い様に洗浄しておくのです。

レジンの部品を紙コップに入れて洗浄液で浸け置き洗いです。

全部の部品が沈むくらいでOKですね。

途中で少し掻き回したり歯ブラシで擦って洗浄しまして・・・。
半日くらいしたら取り上げて乾燥させましょう。

とりあえず330P4は今日のところ前準備ですね。