Studio_Rosso1/43自動車模型製作日記2

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NISMO 34GT-Rはお客様の元に向かいました

2024-04-20 21:18:29 | 修理

本日の山陰は晴れていたのですが、遠くの山は霞んでいまして・・・黄砂なのかPM2.5なのかはわからないのですが、少し離れた山は見え難い状態でした。

今朝も薪割りを開始したいところなんですが・・・実はちょっと違います。
今日は出勤してからまたすぐに出かけたんですよ。
何をしたか気になる人は気になるかも・・・
実は病院に行ったのです、別に病気でと言うわけではなく定期検診を受けていますのでそろそろエコーでもしておきましょうと言うことでして・・・。
エコーをしてくれた先生によれば脂肪肝も無くなっていまして良い状態だとか・・・
なんとか大丈夫そうな見解でした(笑)
でもね〜父が亡くなった歳に近づいていますから何かと心配ではあります。

アトリエまで帰ったのですが、厨房係を始めるまでには少し時間がありましたので34GT-Rの最終磨きをかけておきましょう。
気になる部分をラプロス8000番で少し削りましてコンパウンドで仕上げました。下の台は仮組み台だったのですが今回の34GT-Rはケースは不要と言うことだったのでこの仮組み台に固定してそのまま納品させて頂きます。
この後、しっかりと梱包をしまして発送させて頂きました。
本来なら持ってゆくのですが・・・ちょっと訳ありで出かけられないんです(笑)
最近はクロネコに続きゆうパックも関東方面に送る場合余分に時間が掛かるようになりましたので少し早めに発送をしておきます。

そして厨房係が終わったら本業を開始します。

最近修理をしていなかったのですが、また修理物件が溜まってきましてね・・・そろそろ修理をしておかないとアトリエの中がかなり狭くなっているんです。
今日はイグニッションのハコスカからですね。
このお客様の修理は前回少し行いましたが部品を取り寄せる必要があったこと、修理内容についてお客様にご判断をして頂きたいことがありましたので今回続きの修理となりました。
このハコスカですがどうやらタイヤが溶けていましてホイールとタイヤの隙間から溶けたものが出てきているのです。
修理方法としてはタイヤをレジンで作り直して取り替えることになりますがタイヤの原型を作ったり複製したり(前後でサイズが違いますから2種類作らなければなりません)で結構高くつきますのでご検討をお願いいたしました。
結果としてミラーの折れた部分だけ直してくださいと言うことなので・・・

折れてしまったミラーを見ますと足の部分に大きめの気泡が入っていますね。
これで強度が下がって折れてしまった可能性がありますね。
これだけの気泡が入りますと断面の25%くらいが気泡ですから強度も75%くらいになってしまいます。
気泡が入ったところが悪かったかもしれません。

せっかくの気泡なので気泡の部分に0.4mmの穴をあけまして真鍮のピンを植え込みます

こんな修理の場合やはり金属線を埋めておかないと十分な強度が出ないのですよね

一方ミラーの足の部分はまだボディ側に残っていますのでエナメルシンナーを流し込んで接着剤を溶かして足の部分を外します

足の部分とミラーの部分を真鍮のピンで固定して接着しました
そして欠けてしまった部分にパテを盛りまして修復します

余分なパテは削りまして・・・整形します。
足の部分についていた黄色いパテは・・・たったのこれだけになりました。

パテを削った部分にサフを塗ります・・・

そしてセミグロスブラックを使って塗装します。
セミグロスブラックですが・・・塗り方によってはフラットブラックにもなりますので反対側のミラーと塗装の調子を合わせて塗ってゆきます。

塗装をしますと・・・一気に触れなくなりますから他の物を修理しなければなりません。
次のお客様は・・・ハコスカです

お客様のご指摘ではリアのGT-Rの文字が若干ナンバープレート側に寄っている事、リアのナンバープレートのRの部分の文字が欠けている事だそうです。

流石にGT-Rのエンブレムは同じものを作れないのです。
このエンブレムはデカールの上にメタルインレットを貼り付けた物でして・・・デカールでも同じようなものは作れるかもしれませんが全く同じものではないのです。
幸いにして当店は正規代理店(誰が決めたの!?・・・笑)なのでお願いして中国から!?デカールを取り寄せて頂きました。
まあ元々私が壊したりした訳ではないのでね(笑)

まずリアのナンバープレートを取り外しました。

で・・・当方が持っていた部品取りのスカイラインから正常なナンバープレートを外します・・・
並べてみました。
上側がお客様の物、下側が私の部品取りです。
外す時に余りにもカッチリと付いていましたのでエナメルシンナーを流しています。

エナメルシンナーがナンバーの表側に流れてしまいましたので拭き取ってみましたら・・・
なんと!!
欠けていたRの文字が綺麗になってしまいました。

証拠がないので部品取りと再び並べてみました

ほらね〜綺麗になったでしょ!?

どうやらメイクアップの工場のお姉さんのエナメル塗料を塗った筆が当たってしまったのではないかと・・・それでRがAのようになってしまったのではないかと思うのです。
簡単に元に戻ったので安心しました。

続いてリアのGT-Rのエンブレムです。
セロテープで剥がそうと思ったのですが全く歯が立たなかったので・・・クレオスのシンナーを含ませた綿棒で拭き取りました

デカールやメタルインレットの粘着成分も溶けて綺麗になりました。

右側が部品取り、左側が修理依頼をいただいたものです。
修理品はリアのエンブレムの位置を決めやすいように先にナンバープレートを元に戻しました。

そしてGT-Rのエンブレムを取り付けました
これくらいの位置でいいかな・・・
お客様は何台か同じ車をお持ちなのでエンブレムの位置関係が狂っていますと気になるんでしょうね、気持ちはよくわかります。

熱心なお客様ほど位置の狂いがよくわかるのです。

ここで今日は時間切れです、続きは明日ですね。

修理が結構あります、また先日の四国の地震で壊れてしまったと言うご相談もいただいています。
電話でお話をしたりメールでのやり取りもありまして・・・それぞれご検討をお願いしています。

石川の地震の時もいくつかご相談を頂きましたが・・・最近地震が多いですから皆さんお気をつけくださいね。
私も気をつけなきゃね〜。