目黒区北部地区 すこやか歩こう会

東横線中目黒駅周辺を拠点に活動するウォーキングクラブです。みんなで歩くと楽しいですよ!時々遠出もしています!!

すこやか歩こう会春の旅行 日光足尾かじか荘

2019-05-20 17:21:59 | ウォーキング
すこやか歩こう会では年に二回の一泊旅行を企画します。春というよりは初夏ですが、新緑を楽しむにはとても良い季節で、連休疲れかそれほど混んでいないのもこの時期に設定する理由の一つになっています。


アジサイ
2006年(平成18年)に今市市、(旧)日光市、足尾町、藤原町、栗山村が新設合併し、現在の日光市が発足しました。いわゆる日光のイメージは東照宮を中心とするエリアなので、今回訪れる場所は日光のイメージからは遠く、訪れる人もあまり多くない場所です。足尾は田中正三の告発による公害のイメージと銅山跡のはげ山のイメージがあって、よく知らないけど魅力的な観光地のイメージはないといったところでしょうか。すこやか歩こう会の活動とは関係なく「トロッコ列車に乗りたい」と会長がおっしゃるので、2016年11月に訪れたことがありました。その後かじか荘が改装し2017年10月1日リニューアルオープンしたので、そこに宿泊するプランを考え始めました。
予約開始日の2月1日に部屋を確保し、トロッコ列車も団体なので一般より先に予約を入れることができました。会員に募集をかけ人数を確定し、ひと月前に東武特急の予約をして手配完了です。トロッコ列車の乗車時間から逆算し6:50中目黒GT→日比谷線→7:52北千住駅より東武特急りょうもう3号→相老→9:38トロッコわっしー1号→10:41沢入(そうり)駅着のスケジュールを作成しました。
早朝中目黒駅へ向かう途中、アジサイの花が咲いていました。



相老駅
相老駅ではわ鉄とぐんまちゃんのお出迎え。ホームにあったわっしーは撮り損ねました。単線なのでこの駅でトロッコわっしー1号とわ鉄がすれ違います。間藤行(左)がWKT-510形、桐生行(右)がわ89-100形気動車となります。


水沼駅

トロッコの車窓、下り左側

トロッコの車窓、下り右側

地蔵滝
水沼駅は改札内に温泉があります。神戸までの下り線は渡良瀬川の左岸を遡ってゆくので、トロッコ列車も川側の景色が良いのですが、車窓を額縁代わりにしてみる山側の席もいいですよ。地蔵滝はトンネルとトンネルの間にあって案内はしてくれるものの止まってくれるわけではないので、列車からの撮影は難しい。


沢入駅から神戸駅方面

沢入駅の跨線橋

萩尾律が楡野鈴愛にプロポーズした場所

半分、青い。

夏虫駅
このコースをすこやか歩こう会で訪れようと思ったきっかけは朝ドラ半分、青い。の影響が大きかったと思います。ドラマを見て「あの駅と『わ』の記号がついた車両はどこのものだろう」と調べて、わたらせ渓谷鉄道の沢入駅だという情報に簡単にたどり着きました。ドラマの核になるシーンで何度も回想されたので覚えている方は多いと思います。
あのドラマ面白かったなぁ!鈴愛の祖父母が中村雅俊と風吹ジュン。雅俊さんの奥様である五十嵐淳子と風吹ジュンをよく混同していました。律のお母さんが原田知世。私世代にドストライクというキャストでした。ドラマの中とはいえ、原田知世が死んでしまって悲しかったなぁ。朝ドラの原田知世はいつも途中で死んでしまうイメージです。


新緑と渓谷鉄道の鉄橋

草木湖沿いのフジの花

トンネルの間にある鉄橋

鉄橋を走るわ鐵
沢入駅から歩き始めるとウグイスが無き新緑がきれいなコースでした。ヤナギの綿毛がいっぱい飛んでおり、ちょっと幻想的な景色でした。写真でお伝え出来ないのは残念です。


フジの花

フジの花

フジの花

フジの花

ヒメジョオン

セイヨウタンポポの綿毛

草木湖

フジの花びら
フジが花盛りで、ときどき息をのむようなフジを見ることができました。写真に鮮やかさを撮りきることが出来ず残念なのですが、枯草にフジの花びらがかぶさっているシーンなどとても印象的です。


ミズキとフジ

草木橋

昼食場所

昼食場所のミズキ

新緑

ラショウモンカズラ

関東ふれあいの道
草木湖はダム湖で湖西岸は国道(銅山街道)で車の通行が盛んですが、我々が歩いた東岸の道は車もほとんど通らず、ウォーキング向けの道でした。国民宿舎サンレイク草木でランチ休憩をとり、その先はだらだらの上り坂で数名ばてました。


オオデマリ

クリンソウ

草木ダム

草木湖の噴水

草木ダム
草木湖の噴水は水質浄化を目的として運用されているそうです。鬼怒川水系のダムほどなじみのない渡良瀬川水系のダムですが、Wikipediaから沿革を引用します。神戸ダム=草木ダムと理解してください。
沿革
肥沃な穀倉地帯
渡良瀬川流域は古くから穀倉地帯として、鎌倉時代以後は右岸を新田氏、左岸を足利氏が領有して後に雄飛。江戸時代には館林藩を始め多くの藩がこの地を領有して新田開発を盛んに行った。また、明治時代以降は桐生市を中心に絹織物業が発達する一方で源流部での足尾では古河市兵衛により足尾銅山が大拡張され、流域人口は年々増加していった。

洪水や鉱毒の被害拡大
だが渡良瀬川は古くから氾濫を繰り返して流域に多大な被害を与えた。さらに足尾銅山から流出する鉱毒は沿岸農地へ深刻なダメージを与え、洪水による伝播もあって農地への鉱毒被害は更に拡大(足尾鉱毒事件)。渡良瀬川以外の水源に乏しいこともあって水争いも広がった。明治政府はこれを解決すべく田中正造などの反対を意に介さず1905年(明治38年)に当時の谷中村を強制廃村させて渡良瀬遊水地を建設。これにより洪水調節と鉱毒防止を図ろうとした。だがそれ以降も洪水は流域を襲い、特に1947年(昭和22年)のカスリーン台風においては桐生市を中心に甚大な被害が発生した。こうしたことから利根川水系の根本的治水計画が再検討されることとなった。

多目的ダムの建設
経済安定本部は諮問機関である治水調査会の議を経て1949年(昭和24年)、「利根川改訂改修計画」を策定し多目的ダムによる洪水調節を利根川水系でも図ることとした。これに基づき利根川水系に九箇所のダムが計画され、藤原ダム(利根川)・相俣ダム(赤谷川)・薗原ダム(片品川)などが完成した。さらに1951年(昭和26年)には国土総合開発法の制定に伴い利根川流域は首都圏の発展に資するという目的で「利根特定地域総合開発計画」地域に指定され、かんがいや上水道、工業用水道確保を図るための更なる河川整備が計画された。この際に矢木沢ダム(利根川)・下久保ダム(神流川)などと共に計画されたのが神戸ダムで、1958年(昭和33年)より建設省関東地方建設局(現・国土交通省関東地方整備局)の手で予備調査に入った。

この間人口が爆発的に増大した首都圏の逼迫した水需要解消が急務となり、1962年(昭和37年)に「水資源開発促進法」が制定され水資源開発公団(現・水資源機構)が発足。首都圏への効率的かつ確実な水供給を図るために「利根川水系水資源開発基本計画(後に荒川水系が加わる)」(通称フルプラン)が策定された。建設省は計画されていた矢木沢ダム(利根川)と下久保ダム(神流川)を公団に移管したが、その後1965年(昭和40年)6月29日にフルプランを一部変更し水供給の増強を図った。

この中で神戸ダムは支流思川の左支川・南摩川の南摩ダムなどと共に第二次フルプランの中心事業として位置付けられ、事業は公団へと移管された。そして翌1966年(昭和41年)9月に事業の実施方針が示されて具体的なダム建設のために地質・地形などを調べる実施計画調査に入った。



アヤメ

神戸駅舎

レストラン清流

神戸駅跨線橋

神戸駅桐生方面

わ鐵

トロッコわっしー6号
ウォーキングゴールの神戸駅へ戻ってきましたが、いろいろあってストレッチを忘れました。


通洞駅へ向かう線路


第二渡良瀬川橋梁

かじか荘の送迎バス
二度目の宿泊となったかじか荘は改装後、国民宿舎としてはちょっと高いかなという宿泊費設定ですが、食事もおいしく気持ちよかったです。温泉が良かったのか、ぐっすり寝られて疲れが取れました。


かじか荘の朝

ドウダンツツジ

シラカバ

足尾の山々

登山口

標高830m
青空も見える気持ちの良い朝を迎えました。標高の高いこのあたりではヤエザクラが終わる季節でした。


足尾銅山観光

坑道内の休憩所

あかがね資料館

ドコービル式軽便鉄道

精錬した銅

アメジスト

孔雀石

自社工場製の5t電気機関車A形A-1号

観光用トロッコ
午前中は足尾銅山観光です。初めにも書きましたが足尾銅山は公害の負のイメージが強く、積極的に観光をしたい場所ではないかもしれません。しかしこの観光施設を見学したり、かじか荘の方の説明を聞いているとその誤ったイメージを改めなければならないことに気づかされました。最盛期には日本の銅の40%を生産していたこと、最先端の技術が導入されそれらが創意工夫により多くの産業を生み出していること、公害対策の原点である点など、一度この場を訪れることをお勧めします。
以前訪れた時の様子を英語でブログにまとめていました。よろしければこちらもどうぞ。

この観光用トロッコ、初めは機関車にけん引されているのですが途中で機関車を切り離し無人で自走します。動力がついていないものと思っていましたが、回送時には坂を登ってくるので客車にバッテリー式の動力がついているようです。機関車の役割は急こう配をラック式鉄道という仕組みで上ったり下りたりしているようです。


一両分の銭

寛永通宝と足尾銭

アツモリソウ?

通洞駅

鉄道唱歌
通洞とはメイン坑道を意味するそうで地名となっているのは珍しいとのこと。
31
町をめぐれる渡良瀬の
水上深く尋ぬれば
いにしえ勝道上人が
白き猿に案内させ

32
分け入り初めし所とて
その名に因む庚申山
百聞幕の巌石を
ながめてゆけば茸石

33
さきにそばたつ櫓石  
見るもいぶせき女体石
おののきおののき一の門
くぐれば数丈の梵字石

34
谷間にそいて屹立し  
風に傾ぶく風情なり
さらに進めば富士見石
拳に似たるさざえ石

35
ろうそく石は道の果て  
ここに踵をめぐらせば
胎内くぐり二つあり
小なるほうは匍匐いつ

36 
大なるほうは立ちしまま  
くぐりくぐれば奥の院
数えつくせぬ怪石の
奇景は真に別世界

37
山に続きて二里南  
銅鉱出す足尾あり
富田すぐれば佐野の駅
葛生 越名にいたるみち



通洞駅に到着したトロッコわっしー1号



第一渡良瀬川橋梁

神戸駅に到着したトロッコわたらせ渓谷3号
草木ダムの建設に伴いわたらせ渓谷鉄道の付け替えが行われ、全長5,242 mの草木トンネルが作られました。桐生方面へ向かうこの日は沢入駅を出て沢入トンネルを抜け、第一渡良瀬川橋梁を渡るとすぐに草木トンネルに入ります。
わたらせ渓谷鉄道のトロッコ列車には通年営業のわっしー号と季節営業のわたらせ渓谷号があります。2016年11月はわたらせ渓谷号に乗るために大間々駅で乗り換えました。わっしー号はターミナル駅の桐生駅からの出発なのになんでだろうと思っていました。
わたらせ渓谷号はディーゼル機関車DE10形にけん引されるため、終点で機関車を先頭車に入れ替える必要があります。桐生駅ではそれができないため、大間々駅始発となります。トロッコわっしー号は自走式トロッコ気動車で入れ替えの必要がなく、桐生駅から乗車することができるのです。


金善ビル

ほりえの焼きそば
桐生のB級グルメ、ポテト入り焼きそばです。
麺は自家製、ブレンドしたソースを使ったこだわりぬいた焼きそばです。テイクアウトもできます。
麺は毎朝時間をかけ仕込み鮮度バツグンです。トッピングの肉入り焼きそばは、脂身がとてもサッパリして甘みのある群馬県産のもち豚を秘伝のタレで味付けし焼きあげています。



ライオン薬局

矢野本店店舗

有鄰館

藤屋本店

天然染色研究所

青木歯科医院
私がお世話になっている歯科医院と同じ名前だったので撮ってみました。


一の湯
「桐生新町重要伝統的建造物群保存地区」でちょっと時代に取り残された感がいいですね。桐生についても以前訪れた時のブログがありました。


桐生天満宮

天満宮の牛

芭蕉の句碑
「牛石やひかれ手綱に糸さくら」

観光と食事で二時間あったのですが、天満宮まで歩くうちにずいぶん時間がかかってしまい食事が難しくなりました。藤屋本店は40分待ちで食べられなかったそうです。天満宮わきのアリスという居酒屋風の店でひもかわうどんを食べたものの時間がなくなりタクシーで桐生駅へ向かう羽目になりました。ほりえの焼きそばも魅力的だったなぁ。次の機会があったら焼きそばをお持ち帰りにして、駅のベンチでビールを飲みながら焼きそばというのもよさそうです。ひもかわうどんはこしがあっておいしかったです。



B.B.BASE
新宿湘南ラインを待っているときに、目の前に泊まっていた上野東京ラインが発車しその先のホームに見慣れない列車が止まっているのが見えました。まずこのB.B.BASEについて、サンスポのページから引用します。
 B.B.BASEは「BOSO BICYCLE BASE」の略で、自転車を解体することなく、車内の専用ラックに愛車をセットし、そのまま一緒に乗車できる自転車&サイクリスト専用列車だ。普段は千葉県房総エリアで運行されているが、今回は今年4月から開催されている「群馬プレデスティネーションキャンペーン」に合わせて、群馬エリアに初お目見えとなる。

この日の企画もサンスポから。
 群馬を代表する人気のサイクルイベント“ハルヒル”こと「第7回榛名山ヒルクライムin高崎」の開催に合わせて、大会前日の5月18日(土)に都内から移動、翌19日(日)の大会終了後に帰京するという、B.B.BASEによる大会アクセス列車が旅行商品として発売。宿泊あり・なしの2種類のプランが用意され、宿泊ありの場合は高崎駅直結の「ホテルメトロポリタン高崎」(禁煙シングルルーム限定)に宿泊できる。両プランとも高崎駅構内指定のお土産処とレストランで使用可能な1000円分のクーポンが付属する。
とのことでした。

「会員の高齢化」を意識させられた旅行となりましたが、いつも通り楽しい時間を共に過ごして、皆無事に渋谷駅へ戻り、ONCEで会長への報告と反省会をしました。


すこやか歩こう会ではひきつづき会員を募集しています。目黒区在住以外の方も歓迎いたします。
まずは一緒に歩けるか、試しに一度参加してください。
sukoyaka[アットマーク]v08.itscom.net([アットマーク]は@へ変換してください)宛にメールをいただければ、直近の活動予定をお知らせいたします。


すこやか歩こう会活動スケジュール
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