文明のターンテーブルThe Turntable of Civilization

日本の時間、世界の時間。
The time of Japan, the time of the world

すべての公判を傍聴したジャーナリスト・江川紹子さんに週刊朝日が聞いた。②

2011年08月26日 09時15分52秒 | 日記
「政治とカネ」「引き返す勇気」なかった検察 検察の作戦に乗ったマスメディア
裁きようの無い茶番法廷


週刊朝日9月2日号より   文中黒字化、*は芥川。

政権交代直後に東京地検特捜部が立件した陸山会事件の裁判が22日、結審する。当初は、「国策捜査だ」と特捜部批判が吹き荒れたが、今となっては後の祭り。

証拠改ざんに端を発し、特捜検察の権威は地に堕ちた。すぺての公判を傍聴したジャーナリスト・江川紹子さんに、この裁判が意味するものについて寄稿いただいた。

ジャーナリスト江川紹子


…中間全文略。


*中間の全文を略したのだが、もちろん此処には、一つ一つの事例に対して、具体的に見事な検証が為されているのである。(以下本文)

捜査の実態が明らかになるにつれ、チェック機関としての役割を取り戻していったかに見える裁判所に比べ、やはり検察の作戦に乗ったマスメディアはどうか。

さすがに裁判所の決定は大きく報じたが、裏金問題が起訴事実と無関係であることは無視し、検察のアンフェアな立証活動への批判はないままだ。

もっとも、検察と一体になって「政治とカネ」を煽ってきたメディアにとって、検察批判は天に唾するようなものかもしれない。

国会議員に疑惑があれば、取材によって追及するのは当然だ。だが陸山会事件では、そのために捜査機関に対する監視の役割を放棄し、検察情報を垂れ流したばかりか、誤報の訂正すらしない社もある。

報道機関としてどうだったのか、判決がどうあろうとも、大いに反省すべきだ。有罪なら勝ち、無罪なら負けといったゲーム的発想で判決を見るのは、検察もマスメディアもやめてもらいたい。