
わたしは以前、日立@日本製の家庭用マッサージ器が、欧米では「まったく別の用途」で大ウケ♪されてしまい、グローバルな大ヒット商品になってしまってた💧椿事を拙著ホームページ内で紹介した。
今回の記事は、まさしく「それに類する出来事」の発覚である。日立のアレみたいな「隠れたベストセラー made in JAPAN」を、またしても目にしてしまったのだ。
前のときも そうなんだが、世界には各国各様の「バラエティあふれる生活様式とニーズ」がある。だから日本では「こーゆうニーズ」に応(こた)えようと開発した商品が、たまたま海外では「あーゆうニーズ」にピッタリの機能を持つ道具だった❕ ってんでバカうけ💗する……そんなハプニングも「得てして」起きる。
今回の『予想外な使用目的へのヒット』はズバリ、覚せい剤にまつわる(国家間の)温度差から引き起こされていた。
ご存じのかたも多かろう。アメリカやカナダなど、北米圏や大英帝国ルーツの諸国では「覚せい剤の使用に対する規制」が日本に比べれば寛容である。使用自体に関し、一定の要件を満たすなら合法

でだ。
ここからが重要な点。あくまで「要件を満たすなら」なんだから、(覚醒してる最中に)やっちゃ違法なコトも当然たくさんある。その一番の典型例が「クルマの運転」。だから北米とかNZとかオーストラリアでは、幹線道路の抜き打ち検問とかになると「ブーズ・バス(Booze bus)」なる俗称の警察車両が決まって出動するワケ。
この大型車両は、日本的に言うと「集団検診日に出現するレントゲン車」みたいなもんで、尿検査(=薬物検査)するための設備と人員を積んで走ってる検診用ヴィークルなんだね。ドライバーから呼気検知器でアルコール分が検出されずとも、受け答えの挙動や目つきがオカしかったら必ず(危険薬物を摂取してないか)尿検査に回される。そーした国々じゃ「飲酒運転」だけってんじゃなく、つねに「覚醒運転」の摘発と対になってこその「一斉検問」なんである。
さて。そんな交通検問が突発的に敷かれる国々(なかでも米国)で、ドラッグを嗜む連中の間に急速に広まった「安心グッズ」なるモノ。その代表的な3商品が


実際には全米で今、20種類にも及ぶ同系の「アイテム」が出回ってると言う。これらが何だか、お分かりだろうか❔
各パッケージの内容物は「どれも似たよーなもん」で、下の写真のように (1)腰に巻くベルト、(2)黄色い液体の入った“ミニ点滴セット”のような袋とチューブ。そして(3)使い捨てカイロ…の3つから成っている。

カンのいい人は、これだけの説明で もうピン❕ と来てるだろう。
そう。これぞ、検問に引っかかってもクスリを犯ってたことがバレないように「尿検査をインチキして」ゴマかすための脱法キット。液体バッグの中に詰めてあるのは、正常な尿の成分構成を人工的に配合させた擬尿(Synthetic Urine)❕❔なんである。
よくこんなモノが平然と売られるね💧 自由社会アメリカ、オソるべし。
しかし、冬季は氷点下もフツーの地域が多い米国だぞ。いくら“尿”成分がカンペキでも、採取したカップから「湯気もあがってない液体」ならたちどころにインチキと見破られるだろに。検問の網が(運転する)視界に入った時点で、すぐに擬尿バッグを体温なみに加熱してやらないと。
つーワケで、キットには「使い捨てカイロ」が必ず同梱されてるのだ。上に紹介した3つの銘柄では唯一、右っかわの黒い箱のにだけ、米国産の“内製”使い捨てカイロ


しかし、逆に欠点は「ずっと前から温めとかないと、検問の手前で温めだしたのでは加熱が間に合わない」ことだ。しかも、この自国産カイロは『貼らないタイプ』なので、きっちり(未然にマニュアルどおり)装着しとかないと、検査車(ブーズ・バス)のなかでカイロだけ腰から落っことしちまうリスクさえ

それじゃ元も子もない、万事休す

それを回避する、瞬速発熱で高性能な使い捨てカイロは無いのか❔❔
結論としちゃ結局、アメリカ産では無理だったようだ。それ以外の、ほぼ大部分の『インチキおしっこセット』に同梱されるよーになったカイロは……



これは日本人として喜んでいーのか悪いのか。
携帯カイロ技術の高い品質が認められた証拠っちゃー証拠だが、まさかUSAのハイ


まさかそんな用途だとも知らず❔快調に対米輸出してた金鳥KINCHOさん自身も、さすがに「コメントする言葉がない」……だろうねえ^^;
=了=
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