わたしの使ってるアナログ(ぜんまい)式のキッチンタイマーは、自慢じゃないがイタリア製だ。30年くらい前に通販で買い、今もカチカチ元気に動く。かの国はパスタが主食ゆえに、タイマーなしの調理空間なんてありえない。もちろん、今じゃスマホとかスマスピにタイマーやらせるんだろけどね。
そんなパスタ王国イタリアは今、コロナ禍と闘う日々。原則、ロックダウンな毎日だ。
かと言って、まさか主食のパスタ供給を絶やすワケにもいかない。国家の号令(協力要請)の下、どうやら南イタリアの老舗メーカー《RUMMO》でも製造ラインはフル稼働中(?)…らしいのだ。
同社の本社工場は、人口6万の古都ベネベント郊外の工業団地内に在る。
Google-Mapのスゴいのは、こんな遠く離れたところからでもネット一発。現時点で稼働してるのか休業中か、その区分まで表示できちゃうこと。工業団地は、この《RUMMO》1社を除いて全社「臨時休業」と出てた。おそらく、今もなお国なり自治体から休業要請が出てるのだろう。
まあ、言ってもイタリア人だからね💧
たぶん、パスタ以上に熱しやすくも冷めやすい国民性なんだろ。フル稼働になってウハウハ喜び、願わくば特需が続け❔などと願うのは経営幹部くらいなもの。一時的に忙しいだけなら(感染の危険と隣り合わせでも手当次第で)ガンバって働いてもやるが、こんなんが半年一年も尾を引くのはガチ願い下げだ❕ 冗談じゃねえ❕ って憂えてる従業員が大部分だと思う。
そんな社内の空気のなか、同社が最近流し始めた『帰省しないでキャンペーン 15秒スポットTV-CM』には、(1)この調子で儲け続けていたい経営陣、(2)早めに工場の稼働量が落ちてほしいヒラ工員一同、その双方の祈りが滲(にじ)み出てると想えてならない。
=了=
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