すずりんの日記

動物好き&読書好き集まれ~!

前科何犯?

2005年02月27日 | 
ねねは、うちの冷凍庫を開けます。
今回で4回目です。

仕事から帰って、部屋の電気をつけると、
なんと床いっぱいに冷凍食品やら肉の残骸が・・・
初めてそんなことがあってから、冷凍庫の扉をガムテープで貼り付けました。
これで安心、・・・ですが、今度は冷凍ものを使うとき大変です。
テープ剥がして冷凍もの使って料理して、新たにテープを貼るのを忘れたときに限って、
帰ると荒らされてるんです。

でも、ねねがやったっていう証拠は?って思うでしょう?
だから、ねねにはまだまだ前科があるんです。
うちのガラス戸や食堂の扉を開けてるねねが目撃されてるんです

他の人は、
「ねねって頭良いんだねぇ。」
って言ってくれるけど、ほどほどにしてね
コメント (2)
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小説「アジア人の怒り」③

2005年02月27日 | 小説「アジア人の怒り」
 “何があっても”なんて、まるで必ず何かあると決めてかかっているみたいだ、と、宮本は言った。その宮本の怪訝そうな顔とは裏腹に、ジムの目は好奇心で一杯だった。10年前に山に入って行った人たちも、きっとこんな目をしていたんだろうなと、私は思った。その人々は、その好奇心によって命を落とした。あるいは、ジムもまた・・・。しかし、ジムはそれっきり洞穴のことは口にしなかった。立ち上がって、一言、さあ行こう、と言って、また私たちの先頭に立った。私は内心、ほっとしていた。が、―――あぁ、あの時私が、ジムの歩く方向が次第にコースから離れて行っているということに気づいてさえいれば、こんな恐ろしいことにはならなかったのだ。
 コースの説明は聞いていたものの、実際はまるっきりジムに任せっきりだった私は次第にジムへの不信を募らせていった。ジムが道の上を、ではなく、道でない所を歩き始めていたからだ。しかし、リーダーであるジムにそんな初歩的なことで声をかければ、必ずこの場の空気を乱すことになるだろう。・・・だが私は、さっきのジムの目を思い出した。あの、好奇心で満ちた生き生きとした目。・・・何か、嫌な予感がする。
 ジム、と、私が彼の肩に手を掛ける前に、ジムの方が口を開いた。ほら、ここさ、とジムは、(私たちに、というよりは)宮本の方を見て言った。リーダーとして、宮本に、自分が少しは山に慣れているということを自慢したかったのだろう。何の他意も無い様子で、何のためらいも無く、彼は洞穴の入り口を覗きこんで、私たちに、中に入って一休みしてみようと言った。私が反対の意を表すと、どうせ後5、6時間すれば村の人も山に入って来るんだ、それまでに何か起こるなんてことは有りはしない、と言い切って、さっきから黙りこくっている宮本に対して同意を求めた。宮本は、黙りこくってはいたが、ジムへの同意と洞穴への好奇心が体から滲み出るようだった。これから起こることに、いかにも期待しているというような目で宮本に見つめられた時、私は既に2人を説得することを諦めていた。


(つづく)
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