豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

素人参加の裁判所・調停委員制度…東京日比谷~大崎

2009-10-22 21:01:35 | ファース本部
調停とは、私的な人の間の紛争を解決するため裁判所(調停委員会)が仲介して当事者間の合意を成立させるための手続です。調停委員は、裁判官、調査官、書記官などと調停委員会のメンバーとして当事者双方の合意点を見出して紛争の解決に当たっています。

調停委員が、どちらの言い分が正しいかどうかを決めるものではありません。
調停委員は、当事者と一緒になって紛争の実状にみ合った解決策を考えるため、当事者双方の言い分と、心の中を心行くまで聴いてから調停案件を進めます。

最高裁判所の資料には【調停委員は、一般市民の良識を反映させるため、社会生活上の豊富な知識経験や専門的な知識を持つ人の中から選ばれ、40歳以上70歳未満の人で、弁護士、医師、大学教授、公認会計士、不動産鑑定士、建築士などの専門家や、地域社会に密着して幅広く活動してきた人、社会の各分野から選ばれ、平成17年の数字ですが全国に約2万人の調停委員がいます。】と、このように記載されていました。

ところで私もその2万人の一人ですが私は、弁護士でもなく、医者でもなく、大学教授でも、会計士でもありません。建築士ではありますがそれを生業にしておりません。おそらく「地域社会での活動」と言う要件で推薦され任命されたものだと思われます。

調停には、地方裁判所や簡易裁判所の民事調停と家庭裁判所で行う家事調停があります。調停委員も、民事調停委員と家事調停委員に分かれていますが、私は家事調停委員なので、離婚に関るような家庭内の紛争について調停いたします。
ようやく国民の理解を得つつある裁判員制度ですが、民間人と法律家が協力し合う調停制度と似ています。

裁判員制度で危惧された守秘義務や素人による審議などは、調停委員制度で、既に60年近い歴史があり、目立ちはしませんが多くの実績も残しています。
ちなみに私も調停員歴は14年目を迎えています。

今日、東京の日比谷公会堂で開催した全国調停員大会(写真)に参加しました。
カメラの位置をめぐり、会場内をウロウロ歩くような雰囲気ではなく、相当に厳粛なもので自席で撮った写真です。

法改正で裁判所以外での紛争解決方法が多く存在し始めました。
しかし調停は、裁判所の相談窓口で簡単、安価、守秘、そして調停合意書は、裁判の判決と同じ効力を持ちます。悩みは抱えずに裁判所窓口へ…

明日は調停協会研修の一環で、皇居を訪問後に北海道北斗市本社に帰社を。

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