豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

オール電化と家の性能…札幌~丘珠空港~函館空港~函館市内~北斗市

2009-10-02 22:39:16 | ファース本部
私達が昭和60年、オール電化専用の住宅工法を創り上げた時は、当事者の電力会社からも異様な目で見られたものです。あれから26年いまやオール電化住宅を知らない人などはいないと思われるまでに普及いたしました。
深夜になれば工場も、家庭の電気も使用しないため、真夜中の発電設備がかなり、余剰する事になります。

深夜電力の需要が少なくなると発電時の発電効率が極端に悪化してしまいます。
電力会社はこの電力負荷を平準化する事がオール電化住宅普及の目的でした。私達は、電力会社の思惑と異なり、燃焼機器を使用する事で発生する汚染物質を排気するための換気で家屋内の「水分管理」が出来なくなる事を防ぐためです。

思惑が異なっても方向が同じなので電力会社とは、様々な技術交流などを行って参りました。オール電化の普及で負荷平準化と言う事より、このまま深夜電力を用いた住宅の累積数をカウントすると早晩、この安価な深夜電力制度の保持が困難になります。

効率の高いエアコン暖房や、エコキュートと言われるヒートポンプによる給湯に変革する必要があります。鳩山政権のマイナス25%CO2削減宣言は、業界の省エネ化に一層の拍車が掛かる事でしょう。しかし、寒冷地でのヒートポンプは、本州と異なり様々な課題があります。外気から熱を取り込む際、室外機のフィンが凍り、熱回収が困難になるからです。

このような課題を機器メーカーさんや電力会社が協力しながら一歩ずつ前進しています。特にエアコン暖房には、家の性能が不可欠となるでしょう。今後は、断熱や気密性能の伴わない住宅にオール電化が採用できなる場合も在りえます。

今日は、北海道電力の本社を訪問し、現況と将来展望について意見交換を行いました。写真の隣が北電本社、営業部次長、稗田 亨さん、後ろ右が北電総合研究所、ヒートポンプ開発リーダー、石川光浩さん、同じくエアコン担当の小笠原 一隆さんです。家の性能と機器特性をフィットさせる研究が必要です。

稗田次長とは、彼が函館支店のチームリーダー時代からヒートポンプ時代の到来を予測した事がありました。家づくりの最前線いる我々と、今後も綿密な連携を取りながら技術交換をして行く事になりました。

今日は札幌事務所、ほくでんサービス、北電本社、そして夜には函館移動し、上磯中学の学校祭(昨日掲載)の反省会に参加して帰社いたしました。
学校祭が大成功で先生方の安堵で満足そうな笑顔に気持ちが癒される思いです。外は秋の冷たい雨が降っているのですが、癒されてホットな気分に…

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