豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

温暖地における家の性能を問う…阿蘇市~宮崎市~鹿児島空港~羽田空港

2009-10-07 22:05:19 | ファース本部
本州で過去30年間の冬場の平均気温が一番高い地域が宮崎県です。
今日の宮崎は、そびえるような背の高い南国特有の椰子の木が接近する台風の強風で右左に大きく揺れ動いていました。台風の玄関口とも言える南国宮崎らしい光景です。

この温暖地ゆえに家の断熱や気密と言う手法が、北海道と異なると敬遠されがちでした。数年前、サッシメーカー、三協立山アルミ(旧立山アルミ)のご縁で宮崎市内で工務店経営を行う、ハウスケア岩切、社長の岩切辰夫さん、そして大塚工務店、社長の大塚信夫さんとの出会いがありました。二人の工務店経営者は、「冬の宮崎は寒い!」との主張でした。

1月下旬の宮崎を訪れてたのですが真冬の太陽が高く、その日射熱を浴びるととても暖かく、これなら俗に言う高気密、高断熱住宅などは不必要と感じたのです。
ところが、昼の食事のために蕎麦屋さんに入ったら、店内が寒い寒い…肩をすぼめてソバを食べて来たのです。

また夜の家屋内もその寒さは、北海道と寒さと質の異なる肌寒さを感じて、岩切、大塚両氏の主張がとても理解できたのでした。温暖地はめったに氷点下などにはならないし、そもそも日本の家屋は開放の文化が根付いていました。

しかし、温暖地の冬は、気温が北海道より15℃以上も高いのに、空気がカラカラに乾燥するため、人の身体から猛烈に水蒸気を蒸発させて体温を奪うのです。そのため、北海道と異なる寒さを感じる事になるのでしょう。本当に「宮崎の冬は寒い!」のです。

家の性能とは、暖かい冬を過ごし、涼しい夏を過ごせ、更に暖房費、冷房費が廉価であり、しかも何十年もの高寿命の構造である必要があります。安易な高気密、高断熱の家は、むしろ逆行する場合があり、温暖地の家に高気密高断熱は要らないと断ずる人が多いのです。

今日は新しく仲間になった宮崎市田野町甲、㈲カワコウさんを訪問しました。
写真は向かいが社長の川越康史さんと、ご子息の川越貴大君、隣が奥さまで専務の川越順子さんです。良き仲間である岩切、大塚両氏の取り組む姿勢に共感し、温暖地の家づくりの在り方を定められたと言います。川越ご夫妻は両人とも優秀な建築士です。この宮崎の地域に根付いた家づくりを行って行く事でしょう。

台風で宮崎空港が午後、全便欠航となり急遽、鹿児島空港に移動して東京に戻りました。
明日の午後から北斗市の本社で全国から参集した技術研修会があり、午前中に帰社したいのですが、果たして台風は…

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