豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

快適湿度と結露の因果関係…北斗市

2018-12-30 15:26:38 | ファース本部

窓ガラスやサッシの結露は、カビやハウスダストの根源となり忌み嫌われます。
中には「結露の起きない窓」を謳い文句する宣伝もありますが、それはあり得ません。
適切な温湿度を確保すると窓の下部に少しばかり結露が発生いたします。

温熱環境マニュアルで勧める適切な暖房温湿度は、室温20℃湿度50%とされています。
この適切と云われる温湿度の露点温度(結露が発生する温度)は、9.3℃です。
外気温しだいでは窓やガラスなどに9.3℃以下となり、そこに結露が発生いたします。

室温20℃でも湿度が30%になると露点温度は1.9℃になり、結露は殆どありません。
しかしこれは、明らかに乾燥し過ぎであり、同じ20℃の室温でも私達のカラダは寒く感じます。
それは私達のカラダから湿気が蒸発し易くなり、気化熱で体温を奪われるからです。

気温20℃の湿度60%では、露点温度は12℃になり、結露も生じ易く温かく感じるのです。
窓の下方部に薄っすらと結露(写真)が生じるくらいが、潤いがあり温かさを感じさせます。
同じ室温20℃でも、湿度を高くして体感温度を保っても結露との背中合わせとなります。

気温20℃の室内に、大量の洗濯物を干すと湿度が一気に80%くらいまで上昇します。
この時の露点温度は16.4℃となり、室温より僅か3.6℃低い部分に結露が生じます。
窓ガラスは、見える部分の結露なので対応策が多いのですが、壁の中の内部結露は厄介です。

グラスウールなど繊維系の断熱材は、結露で濡れて断熱効果を一気に劣化させます。
これらの断熱材を用いる場合は、外皮の内側につける防湿シートや、湿気を排出させる透湿シートなどを丁寧で正確に取り付ける必要があります。
さて、平成も後1日を残すだけとなり、今日は結露で悩む方の相談にお答えしました。

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