以前にも日記で書いた1年前に亡くなった恩師とは、元あまから手帖副編集長の高橋誠司さんの事です。
故高橋誠司さんが、上野修三先生の勉強会「なにわ旬菜 語ろう会」の世話人を務めてくだしました。その勉強会のお陰で、以前から憧れていた上野修三さんの料理や考えをより身近に感じることが出来たのです。この有難い縁が無ければ、たぶん今の自分は無かった様に思います。
ただ美味しいものだけでなく、安全な食や作り手の人柄を大切にする方だった高橋さん。この想いは、現在のあまから手帖の編集部にも脈々と受け継がれているそうです。
あまから手帖を一度退職してまでも、管理栄養士の資格を取得されて食というものに真直ぐに向き合う姿勢は本当に素敵だと思います。また、ご多忙にも関わらず、とても家族を大切にされていたご様子。自分の見習わないといけないな、と素直に思いました。
会の途中で釜たけうどんさんとコナモン協会の熊谷さんとで、大阪の食文化についてお話させてもらったりしました。やっはり、少しでも大阪人の普段の食事が豊かになることを目標にしたいことは共通した願いです。
最後の奥様のコメントには、涙がこぼれました。少しお話させて頂きましたが、ご家族の方もいろいろと大変ではありますが、お元気だそうです。このブログで高橋さんのことを公表することにも快く了解してくださいました。そして、また応援・励ましてくださいました。
そう、一年前の葬儀の時にも、涙がとめどなく出た。同じ子を持つ父として、また付き合いが長かった訳でもないのに、これからより縁が深くなるであろう大切な兄貴分がいなくなった事だけは確信出来ました。大阪の食文化の発展において、高橋さんの存在はとても大きいものになるはずだったのに。そして、何よりもご家族の方との大切な時間をたくさん過ごすはずだったのに。
高橋さん。本当にありがとうございました。高橋さんから頂いた縁、もう離しませんよ。これからどこまで出来る分からないけど、少しでも高橋さんがしたかったことを実現することが出来るように頑張りたいと思います。 合掌