先週の日曜日に、新金岡の畑で大有研で『畑で実践!都会人のための有機野菜づくりセミナー』を開催しました。
私が代表になって、はじめてのイベント。でも、ちゃんと周りのスタッフの方々が運営をフォローしてくださるので、私のすることは何も変わりません。ただひとつ変わったとすれば、より人前で話すことが増えたとこういうとかなー。 今回の講師の今野さんには、いつもいろいろとお世話になってます、ありがとうございます。
さて、なにもないところから耕運機を使いながらですが、畝をたて、元肥をまき、さつまいもやとうもろこし、ピーマン・トマトの定植までをおこないました。(とうもろこしなどには雑草を利用しての草マルチです。)
水やりは近くを流れる用水路から皆で人海戦術で行い、すべて機械を使わずに達成出来たことに自己満足でした。
そして、都市の中にある農空間には、雑草の中にしぎの巣があったり、土からはカエルやトカゲ、カブトムシの幼虫が埋まっていたり、生命の営みを感じることが出来ました。
料理人としてどこまでも上質にこだわりたい思いと、一個人としてこのように育てられた野菜たちを受け止めたい気持ち、この二つが両方満たされるように日本の農業が発展してくれると嬉しいです。
そのためには、やはり消費者の方にもっと土にふれてもらって、農業をもっと身近に感じてもらって、より生産現場を大切に出来るようなってもらいたいと思います。
もう手遅れかもしれませんが、それだけ日本の農業は衰退しているし、いつまでも海外からの輸入に頼っていられない現実がそこにあるのです。ついついそんな当たり前で大切なことを忘れてしまいそうになる都市での生活の中で、改めて農にふれあうことの大切を感じた一日でした。