今月から茶道では、立礼のお稽古が始まりました。
始めた当初の目的がひとつ達成しましたよー。 先生からも立礼の点前は現代では非常に応用範囲の広い点前ですので、折に触れて稽古致しましょう。と言われていたので、ようやくです。
今月のお菓子のご紹介。
最初が麦ふみ。 畑に霜が降りると根と土の密着性が悪くなります。 土と麦を踏みつける事により、茎葉の成長を一時的に止め、根の成長を促進する効果もあるそうです。
また、しっかりと根を土につけてやることも大切なんですね。 何の作物にも共通する事ですが、良い物を作るには土の中の根が健康 で、より多くの栄養分を吸い上げる力が大切なのですね。 しかし、ほんとお菓子にぴったりな風景ですね。
2つめは、末黒野。 末黒野(すぐろの)は俳句の春の季語です。野焼きの後に、焼けて黒 くなった大地に新芽が芽吹き始めた草原のことをいいます。 お茶は季節感もとても大切にするのですが、 まるで自然観察の授業のような感じでもあります。昔の生活では、自然との対話が普通にできていたのですね。改めて日本語、漢字の表現力の素晴らしさを感じました。。
都会の生活の中では、なかなか四季や季節の移ろいを 感じることは少ないですが、少しずつ感じることができる感覚を大切にしながら、それを料理の中ですこしでも表現出来たら、と思っています。