玉兎
いよいよ今週末は仲秋の名月。そして、天満宮では秋思祭があります。
http://event.jr-odekake.net/event/53820.html
今回はまだまだ未熟者ですが、立礼のお点前を披露するかもしれません。(そして、たぶん今年が最後の秋思祭の参加だと思います。)
その時にお出しするお菓子がこちらのです。
月に雲がかかった姿を模して作られています。ご銘は玉兎(ぎょくと)と申します。太陽には烏、月には兎が住むという伝説に由来します。
亭主相伴
久しぶりに茶道の話です。
濃茶は出来る限りの言葉を省いた厳粛なもの、薄茶はもっと気軽にお点前を楽しむという感じです。
普段は、亭主は主客にお点前を楽しんでもらい片づけるのですが、今回は一番最後に亭主も一椀頂く、亭主相伴というお点前を習いました。
普段では無いことかもしれませんが、主客と亭主の暗黙の呼吸があるからこその一椀です。 また、ゆっくりと語ることが出来る薄茶ならでは嗜好ではないでしょうか。
私は茶道のこういう精神がとても大好きです。
相手を思いやるだけなく、相手からもちゃんと配慮される。実は、これがとても大切で、このような関係でないと、継続は難しいように感じます。
イベントや活動の数だけ、連絡や相談事があるのですが、 まずはちゃんと意思の疎通が出来ること、相手に向き合い反応することが一番大切なのかな、と思う今日この頃です。
今、旬ではありませんが、ホウ・レン・ソウがしっかりしていてこその暗黙の空気感だな、とこのお点前をしながら感じておりました。
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4月で炉の御稽古も一旦終了。5月からは風炉の御稽古になります。
最近、なかなかしっかりと御稽古の時間をとることが出来ていないのが残念です。
茶道の御稽古でいつも思うことが、その洗練された流れ。
ひとつひとつの所作に意味があり、またとても機能的な形になっています。慌てず、急がず、でも最良を尽くす。
料理人の仕事も、時間が無い時程焦って、いつもと違う動きをしてしまうことがあります。普段の仕事の流れがベストなら、こういうことは起こりません。また、そうでないから、変に違ったことをしてしまうのでしょう。
お客様から見える料理人の姿は、役者の舞台の姿と同じ。
もちろん、食材や料理法によっての臨機応変な動きは求められますが、まずは日常の仕事の流れをしっかりと練ることの大切さを、茶道の御稽古から感じます。