3月25日、釜たけうどんさんの4周年のお祝いのパーティーが行われました。
関西の讃岐うどん会では知らない人はいないくらいのお店。毎年、とんど祭りにも出店されていて、料理人のファンも多いお店です。今回、このパーティーの料理を私が担当することになり、折角私が担当させてもらうので、大阪の厳選素材を使った献立にしました
○河内鴨 ロースの旨煮 ツムラさんのロースは大きいサイズなるほど、柔らかさが引き立ちます。 ○梅ビーフ 霜降りバラ肉炙り焼き 梅酒の梅を食べて育った牛です。霜降りでも、脂身がとてもさっぱりしていて、食べやすい。醤油ベースのタレに少し漬けて、表面をバーナーで炙りました。 ○木積白子筍薄造り 梅肉入り割り醤油 姫皮の木の芽和え 木積の白子筍です。今年の初物ですよ。ほんと贅沢です。 ○黒豆豆腐 酒粕漬け 酒粕とお味噌の床で漬けました。お酒が進む一品です。
○千早川 鯉・河内蓮根・門真古代蓮 蓮根・泉南 里芋 の唐揚げ 糖酢(タンツー)あんかけ
金剛山を流れる千早川で育てられた鯉は臭みが全く無くて、とても美味でした。門真の古代蓮は昔からの地蓮で、細い蓮根です。河内蓮根は、もっちりとした食感が楽しい。この食べ比べがとても楽しいかったです。 泉南の農家 松下さんから送って頂いた里芋。今年の最終便だそうです。市場には流通していない、とてもレアな里芋なのです。
天然の鯛に桜の葉を乗せて蒸しました。ほのかに桜の葉の香りがして、お腹からは桜色に染まった道明寺が出てきます。木積の筍と生若布の若竹は、まさに季節の出会いもの。
いつもお世話になっている釜たけさんの周年ですので、鯉や鯛と昔からおめでたい時に食べられていた食材を献立に取り入れました。他の食材も、食い倒れの大阪に恥じないなにわの伝統野菜や食材たちです。釜たけさんを始め、幹事の別府さん、お祝いの会に参加された方々の気持ちに少しでも応えることが出来るように、頑張ってみました。食べてくださった方々が喜んでくれたら、料理人冥利に尽きます。
釜たけさんのご主人 木田さん、本当におめでとうございます。また、調理を手伝ってくださった、情熱うどんの讃州さんや釜たけのスタッフの方々には、ほんとうに感謝しております。ありがとうございました。