9月8日に大有研の農塾の第二回目が行われました。
二回目のテーマは、「農を仕事にするということ。」 実際に有機農業に取り組まれている3人の生産者さんにお越しいただいて、講演して頂きました。
画像、右から手塚等史さん、菅原玲子さん、橋本慎司さん。
手塚さんからは、里山保全からスタートした有機農業への取り組みと、添加物などの食品の安全性への疑問から自身で農業をしようと選択したことなど。
菅原さんからは有機農家さん同士の交流や情報交換の大切さや子供の頃の体験の大切さ。JAS認定など、農業以外にも学ばないといけないことがあることなど。
橋本さんからは、新規就農者側の心構えと受け入れ地域の体勢の大切さ。有機農業が広まっている欧米などの現状を語って頂きました。
新規就農で課題となるのは、やはりどのように収益を上げるかと如何にしてそのコミュニティーに参加するか、ということになりそうです。農機具は大変高価ですので、古くなったものを譲ってもらったり、共同でシェアしたりすることが大切になりそうです。また、住み場所は都会のように選んで住めるようなところはないので、いろいろな不都合も受け入れるようにしないといけません。そして、もっとの基本の農作業もかなり重労働になりますので、いきなり始めるのではなく、事前に研修を受けたりして、自分がどのような生き方・農業をしたいのかを見極めることが大切というアドバイスもありました。
農塾終了後、講師の御三方や大有研の世話人、参加者の方達十数名で打ち上げに。
2時間強は、そこにいましたが、あっという間でした。大阪府有機農業研究会という名前は少し固くて、とっつくにくいから始まって、これからの有機農業が出来ること、ファーマーズマーケットの実現なんかをいろいろと話し合うことが出来ました。方法は違うけれど、同じ価値観を大切に出来る人達との時間は本当に短く感じますね。多くの方に、特に食に携る方には是非聞いて頂きたい内容でした。
有機農業は環境を守りながらも人類の食糧確保に必要で、自然と人類との共存が大切。
生産者と消費者、流通、お互いが輝き合うような関係作りがこれからもっと必要になって来る時代がもう始まっている事を再確認した一日でした。